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【RIZIN】ケラモフと対戦する白川陸斗「どんだけ泥くさくても、どんだけ惨めな姿になったとしても、俺が最終勝つから」

2022/06/28 21:06
【RIZIN】ケラモフと対戦する白川陸斗「どんだけ泥くさくても、どんだけ惨めな姿になったとしても、俺が最終勝つから」

(C)RIZIN FF

 2022年7月31日(日)“聖地”さいたまスーパーアリーナで大晦日以来、約8カ月ぶりにRIZINが開催される。

 24日には8カードが発表され、フライ級で所英男が神龍誠と対戦、フェザー級でヴガール・ケラモフvs.白川陸斗、佐々木憂流迦vs.中原由貴、三浦孝太vs.マソーニ、バンタム級で井上直樹vs.瀧澤謙太、元谷友貴vs.太田忍、120kg契約で関根“シュレック”秀樹vs.スダリオ剛、62kg契約で、YUSHI vs.覇留樹が決定している。


 そのうち、フェザー級でヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)と対戦する白川陸斗(トライフォース赤坂)が、「ケラモフには穴がある。どんだけ泥くさくても、途中どんだけ惨めな姿になったとしても、俺が最終勝つ」と、9カ月ぶりの復帰戦に向けて、必勝を宣言。練習仲間の朝倉未来も「分析次第では勝てる」と、勝利にお墨付きを与えた。

 2020年8月のRIZIN初参戦で怪我を抱えながら萩原京平と対戦し、3R TKO負けを喫した白川だが、以降、DEEPでの再起戦勝利を含め、朴光哲、青井人、山本琢也を相手に4連勝中。

 前戦の山本戦では、1Rに左ボディフックを効かせて右ストレートでダウンを奪い、サッカーキックでKOに下している白川は、「年末、斎藤(裕)チャンプをあそこまで苦しめたケラモフとやらせてください。自信はあります。強い奴とやって挑戦したいんです」とアピールしていた。

 今回の会見では、「昨年の10月以来、約9カ月ぶりの参戦ということで、その時にリング上でアピールしたケラモフと対戦が決まったという事で、やっぱ言い続けることって大事ですよね。この対戦カードを見てRIZINファンの皆さんは、下馬評は僕が圧倒的に不利だと思うんですよ。ですけど、1割くらい僕が勝つって信じてくれる人がおったらええなくらいのレベルだと思うんですけど、この試合が終わって、蓋を開けてみたら全部ひっくり返っている、全部ひっくり返っているので楽しみにしていて下さい」と、アップセットを予告した。

「ケラモフには感謝ですね、本当に。僕の踏み台になってくれてありがとう」と、勝利に大きな自信を見せる根拠として、「前戦から今回の試合の間に、ヒジの手術だったりがあって、今回、万全の状態に戻して、さらに強くなっているので、その試合していない期間も成長しているので、ケラモフのことをしっかり研究して、相性はいいと思っていますね、穴があるので、そこを突いて僕がバチバチにシバいてKOしようと思っています」と、怪我が完治したことが大きいという。

 会見後には自身のSNSで、あらためてケラモフの強さを語った白川。

「ケラモフって、みんな斎藤(裕)戦のイメージを持っているかもしれんけど、ぶっちゃけ、あの時ってケラモフ、14日間、2週間隔離されとったし、たぶんベストコンディションで試合していないから、あんだけすぐにバテたと思う。その時に比べたら、中島(太一)選手との試合は、フルパワーで一瞬に(三角絞めで)極めていたし、ああいういい状態で来ると思うけど、その上でねじ伏せてやろうかと思っている」

 実際のところ、中島戦でケラモフは、中島の左ジャブに構わず強烈な圧力をかけて右を効かせると、シングルレッグを持ち上げて、軸足払いでテイクダウン。バックテイクから中島が正対したところにマウントからの三角絞めを合わせて失神させている。

 外国人選手ならではの圧力。それをいかにさばいてカウンターを合わせて勝機を見出すか。

 白川は、「生き残るためには死に物狂いで、落とせないんで、死ぬ気で勝つ、死んでも勝つ、どんだけパウンドを打たれようが、どんだけ組み付かれようが、切り切ってシバいて勝つ、それのみです。無茶苦茶しんどい試合になると思うけど、それのための練習はもうしているから」と、タフな展開も凌いで競り勝つ練習をしていると語る。

「ケラモフはほんまに滅茶苦茶強いけど、そんなのは分かっているから。分かっているけどそれすらも俺がねじ伏せて、まあ、アゼルバイジャンは肉ばっか食ってボディが弱いから、ボディを効かせてからのサッカーキックかな。予言するわ」と、山本戦同様に、組みの展開を凌いで、腹を効かせてサッカーキックで仕留めるイメージだという。

「格闘技の醍醐味って、“どうせこいつ負けるやろ”とか、“こんなに圧倒的な差で勝たれへんやろ”というような試合があって、その期待を裏切るのが面白いやん。ジャイアントキリングや。“うわっ、絶対に負けると思ったのに、こいつ勝ちよった”と。ベッティングもだいぶ(賭け率が)開くと思うけど、俺に全財産賭けた方がいいで、マジで。俺のことを信じてくれている、ごくわずかな1割の方の想いを背負って戦うんで、家族やメンバーを食わせていかないかんから。そんなちょっとやそっとの、しんどいだの、痛いだの、弱音なんか吐いてられない。背負っているもんがあるヤツの方が強いから。判定にしろ、KOにしろ、絶対に勝ち切るから。どんだけ泥くさくても、途中どんだけ惨めな姿になったとしても、俺が最終勝つから。マジでやったりますから、楽しみにしていてください」

 不退転の覚悟を示す白川に、盟友の朝倉も期待を寄せる。

「陸斗くん(ケラモフ戦)面白いですね。ボクシング練習に付き合ってもらっているけど、MMAも手伝いたいと思っています。ケラモフは斎藤戦で反則しなければたぶん勝っていたよね。いずれにしてもいい勝負だったのは間違いない。陸斗くん、分析次第では勝てると思います」とインスタライブで語る通り、白川同様に対ケラモフに突破口を見出しているようだ。

 一方、対するケラモフは、「私のパフォーマンスで日本のお客さんに再び興奮を与えたいと思う。対戦相手にはたくさん練習してしっかりと準備をしてもらいたい。戦いに慈悲は無い」と、ノーマーシーなコメントを残している。

 本格的に開国となった日本格闘技界で、新たに組まれたフェザー級の国際戦に注目だ。

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