2022年6月19日（日）東京ドーム『THE MATCH 2022』のメインイベントで、那須川天心（TARGET/Cygames/RISE世界フェザー級王者）と“世紀の決戦”を行い判定5-0で敗れた武尊（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者）。
試合後には「本当にこの試合を実現できたことと、実現するために動いてくれた人と支えてくれた人たちと対戦相手の天心選手に心から感謝しています。僕を信じてついてきてくれたファンの人やK-1ファイターだったり、チームのみんなだったり、そういう人たちには心から申し訳ないなと思っています」とだけコメントしていたが、改めて記者会見が6月27日（月）都内にて行われた。
会見では試合後の花道でファンから「ありがとう」と言われたことが、この10年間勝ち続けてきた中で言われた「おめでとう」よりもずっと報われたと声を詰まらせて涙を浮かべる場面も。
会見で武尊は「この10数年、プロでやってきて本当に僕のファイトスタイル的にも身体を酷使する戦い方をしてきたし、公表してない部分でも怪我に悩まされたところがあって、それも含めて今回1度格闘家として1回歩みをストップさせていただいて一度休養させていただこうかと思っていて。この後のことは整理がついてない部分もあるし、決められていないんですけれど」と、休養することを発表。
「毎日引退しないでくださいとの言葉をたくさんいただいて、勇気を振り絞ることが出来ると言うか。この10年間はちょっと無理しながらでも怪我や体調だったりを無理しながらやってきた、無理してでもリベンジしたい気持ちもあったんですが、皆さんの言葉をいただいて、1度僕の心と体のコンディションを正常に戻して、そこからもう1回新しいチャレンジが出来たらなと思っているので、1回ここで僕は戦う舞台から離れようと思うんですけれど、本当にたくさんの人たちの支えがあって今があって、そういう人たちのおかげでもう一回チャレンジする気持ちになれたので、前向きな気持ちで休養しようと思います」と、心と身体を治したいとした。
武尊は公表している怪我以外にも、腰の分離すべり症やパニック障害とうつ病との診断もされていたことを勇気をもって告白した。「病気を克服して復活することが僕の戦いだと思っている。まずはその戦いに勝って必ず復活したいと思う」と語った。
