【NO KICK NO LIFE】KNOCK OUT新旧王者対決の安本晴翔「そこは負けられない」、森井洋介は「彼はドロドロの試合をしたことがない」＝両者計量パス

　2022年5月28日（土）東京・豊洲PIT『NO KICK NO LIFE』の前日計量が、27日（金）都内にて13:00より行われた。 　メインイベントで激突する、KING OF KNOCK OUT初代ライト級王者・森井洋介（野良犬道場）は61.23kg、KNOCK OUT-REDフェザー級王者・安本晴翔（橋本道場）は61.0kgでそれぞれ計量をパス。 　今回の試合は4月の『藤原祭』で、安本がヨーパースーを初回KOした後、「昔から前線で活躍している森井選手と階級は違うけれど（森井はライト級、安本はフェザー級）やってみたい。今日（森井は）負けてしまったんですけれど実績もあるし、KNOCK OUTの看板選手だったし、やってみたいです。僕は喜んでやります。実現したら昔活躍したKNOCK OUT王者を倒す、いいっすね」と、森井との新旧KNOCK OUT王者対決を熱望。実現に至った。 　この日が22歳の誕生日だった安本は、計量を終えると「威圧が凄いですけれど優しかったですね。身体はちょっとゴツかったです。でも同じくらいじゃないですかね」と、森井の印象を語る。 　自分自身は「ナチュラルです。減量無しなのでそのままです」と通常体重でパスしたと言い、「疲れていない。動いてみないと分からないですけれど、いつもより調子はいいと思います」と減量疲れがなく調子がいいという。 　自ら望んで実現した対決に「やっと出来るって感じですか」との感想を述べ「勝てる自信はあります」とキッパリ。KNOCK OUT新級王者対決という部分に関しては「そこは負けられないです」と、現王者の力を見せたいとした。 　どういう試合になると思うか、その問いには「打たれ強いと思うので焦らないで、KO出来るところではKOしたいですけれど焦らないでじわじわとやって行きます」と、KOを焦らずに試合を進めていきたいとする。 　また、これを機にライト級転向もあるのかと聞くと「多分、まだ適正体重ではないので…。この試合を見てもらって、ライト級でも戦えるぞ的な感じでいきたいです」とまだフェザー級に軸を置きながらライト級でも戦えることを証明したいとした。 　一方、森井は若い安本（森井は33歳）に喧嘩を売られる形となったが「若くて勢いがある選手に言われるのは嬉しい事でもあるんですが、やっぱり勝負事なので負けたくない。きっちり倒して勝ちたいですね」と、その意気は買うが勝ちは譲らないとする。 　若手から狙われる立場になったことには「それはもう、世代は変ってきているというのは自分の中でも分かっているので」と言うが、「だからと言って俺が負けるかっていうのは違う話になって来るので。そこは明日やれば、自分がやってきたことが伝わればと思います」と、安本に自分の歴史を拳で伝えたいと言い放った。 　安本の印象を聞くと「強くて上手いですよね、今の選手は。何でも出来るイメージです。今の若い選手のスタイルって感じですね」とオールラウンダーだと称し、本来の階級が違うことは「安本選手は身長が高いので、どっちにしろ上がって来ると思っていました」といずれライト級に上げてくると思っていたという。 　空手仕込みの安本の多彩な蹴り技には「いろいろ対策はやってきたつもりです。あとはどっちがペースをとるかって試合ですかね」と対策を練ってきたと言い、どっちがペースを握るかがポイントだとする。 「彼はけっこう綺麗な試合で倒してきているので、僕みたいにドロドロになるような試合をしたことがないと思うんですよ。明日はそういうキツい試合が出来たらなと思っています」と、ドロドロの試合に引きずり込んでキツい競り合いをして勝ちたいと話した。