那須川天心を少年時代から作り上げてきたチームである父・那須川弘幸氏(左)とボクシング技術のベースを教えた岡本祐爾トレーナー(右)
2022年6月19日(日)東京ドームで開催される『THE MATCH 2022』。同大会のメインイベントでK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と“世紀の決戦”を行うRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)を「間近で見てきた男たち」の証言が『ゴング格闘技』誌(2022年7月号 No.320)に掲載されている。
その2人は、幼少の頃より那須川天心を育ててきた父でTEPPENGYM・那須川弘幸会長、そしてボクシング技術の基礎を教え込んだ岡本祐爾トレーナー。
意外にも2人の対談は今回が初。出会いから、那須川天心の技術をどう作り込んできたかが語られ、天心のカウンター誕生秘話も。
(写真)2人の指導・作戦がばっちりハマった試合だったという村越優汰との第1戦。この時の天心の何が凄かったかを弘幸会長は説明している
今回の武尊戦の話になると、岡本トレーナーは「(武尊の)試合はもちろんですが、ここ1年は練習の動画もチェックしていました」と言い、弘幸会長も「僕はいつかやるんじゃないかと思っていたので、完璧に武尊選手の試合を見ていました」と、対戦が決まる前から武尊の研究を始めていたと打ち明ける。
岡本トレーナーはこれまでの天心の試合をセコンドとして見ていて「天心が強さを発揮した試合というのは危機感がある試合だという気がするんです」と指摘。弘幸会長もここ数戦の天心は危機感がなかったとし、4月の風音戦でも「天心は本来の動きができていなかったと僕は感じました」という。
しかし、今回の武尊戦は「間違いなく危機感を感じる試合になる」と岡本トレーナー。弘幸会長もそのことを感じ取っており「今までの那須川天心は忘れて下さい。今度の天心はヤバいですよ」と、ここ数戦の那須川天心とは全く別物の那須川天心が東京ドームのリングに立つと断言した。
他にも2人は、風音戦をやった意味、最近の武尊について、さらには弘幸会長のこの試合へ懸ける想い・意気込みなどを語っている。
『ゴング格闘技』2022年7月号 No.320