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2022年4月10日(日)、大阪・梅田ステラホールにて『DEEP CAGE IMPACT IN OSAKA 2022』が開催された(※夜の部は17時から、前田吉朗が「引退試合」。試合の模様は、ツイキャス PPV生配信にて生配信される)
セミファイナルでは、2022年3月の『DEEP JEWELS 36』で組まれるも、パク・シウの新型コロナウイルス感染により延期となっていたカードが4月10日に大阪で実現。パク・シウ(韓国/KRAZY BEE)と古賀愛蘭(フリー)が49kg契約で対戦した。
パク・シウは、大晦日のRIZINでRENAを破り、一躍名を轟かせた。テコンドーとキックボクシングがバックボーンのストライカーで、2019年6月のREBELSでは、立ち技でぱんちゃん璃奈に敗れるも圧力で苦しめ判定まで持ち込んでいる。
MMAでは、2018年8月のDEEPで富松恵美を打撃で制し、寝技を完封。韓国での試合を経て、2019年12月の青野ひかる戦では、青野の組みをことごとく切り、左三日月蹴りを腹に突き、左右ラッシュで1R KO勝ち。2020年12月にはDEEP JEWELSアトム級(47.6kg)で大島沙緒里のテイクダウン狙いを切り、判定勝ちを収めている。2021年3月には、DEEP JEWELSアトム級(-47.6kg)GPに参戦。1回戦でにっせーに5者が3点差をつけるフルマークの判定勝利でMMA5連勝。
しかし、続くGP準決勝でのDEEP女子ミクロ級(44kg)王者・大島沙緒里との再戦で、左ストレートでダウンを奪うも、パウンドを腕十字に極められ、1R 一本負けを喫し、戴冠ならなかった。10月には-49kg契約試合で、伊澤星花からダウンを奪い攻勢に立つも、禁止のサッカーキックの減点が響き判定負け。しかし、2021年大晦日にRENAに判定勝利し、同門の山本美憂の敵討ちを果たしている。
対する古賀もストライカー。2019年の桜丘高校日本拳法部時代に全国高校日本拳法選手権大会で女子個人戦優勝の実績から、2021年3月の『DEEP JEWELSアマチュア』に出場し、アマチュアSPルールで悠花に判定勝利。ヒザ蹴りも得意とし、7月のプロデビュー戦ではパンナコッタみのりを1Rわずか18秒、左フックでマットに沈めた。
2021年10月の2戦目ではJKファイターの竹林愛留と対戦、今度は竹林の打撃を封じるため組み&寝技でも強いところを見せつけ、判定3-0で勝利した。
さらに11月のRIZIN沖縄大会に参戦し、キャリア差のあるにっせーと対戦すると、接戦の末に判定で敗れはしたものの場内が大いに沸く熱闘を繰り広げた。日本拳法仕込みの女子離れした強打は、パク・シウ相手にも威力を発揮するか。
▼第6試合 DEEP JEWELS 49kg以下 5分3R
○パク・シウ(韓国/KRAZY BEE)49.90kg
[判定3-0] ※30-27×3
×古賀愛蘭(フリー)48.50kg
1R、オーソドックス構えの古賀。詰めるパク・シウを突き放す古賀。なおも左で差すパク・シウは、小外でテイクダウン! 右で枕に巻いてパスガード、マウント。しかしブリッジでリバーサルした古賀がスタンドに戻す。
左ミドルを当てるパク・シウ。さらに詰めてボディロック。スタンドバックからパウンド、さらにテイクダウンしバックマウントからパウンドもゴング。
2R、右ローを当てて古賀を崩し、さらに右ミドルを当てるパク・シウ。蹴り足を掴む古賀を剥がし、四つからテイクダウンを奪う。
左足首だけを挟んでいる古賀。パク・シウが足を抜いた瞬間にブリッジするが、左足をからめているパク・シウはコントロール。マウントを奪い、パウンド。背中を見せるとリアネイキドチョーク狙い。正対し、みたびブリッジで返す古賀。サウスポー構えになるパク・シウは立ち会う。
3R、右で飛び込む古賀。詰めるパク・シウに左を振る古賀だが、組むパク・シウは右を差して押し込む。いったん体を入れ替えた古賀だが、すぐに押し戻すパク・シウが四つからテイクダウン! しかしすぐに立つ古賀は、スタンド勝負に。
右で踏み込むが、その打ち終わりに右で差すパク・シウは崩して左のパウンド、さらにヒザ蹴り、脇を潜りスタンドバックに。背後からコントロールし、向き直り際に右ハイを蹴ってゴング。判定は3-0でパク・シウが古賀に完封勝ちした。