女子キック界の明日を担う16歳対決、宮崎小雪(左)vs松谷綺
2019年11月8日(金)東京・新宿FACEにてRISE初となる女子だけの大会『RISE GIRLS POWER』の開催が発表され、10月18日(金)都内にて記者会見が行われた。会見は3部制で行われ、第1部には若手選手が中心に出席。
新たに発表されたカードはアトム級(-46kg)3分3Rで、松谷綺(=まつたに・きら/VALLELY KICKBOXING TEAM)vs宮崎小雪(TRY HARD GYM)。
松谷はNJKFフライ級王者・松谷桐を兄に持つ16歳で、Bigbangアマチュア-45kg王者、NJKFアマチュア-46kg王者などに輝いている。右のヒザ蹴り、ミドルキックを得意とし、今年6月にプロデビューを果たして判定勝ちで1勝をあげた。「アマチュアの頃から注目していてキレがある」と伊藤隆RISE代表のお墨付きだ。
宮崎はHIROYA率いるTRY HARD GYM所属で、今大会に出場する宮崎若菜の妹で16歳。今年8月のKAMINARIMON全日本女子トーナメントで優勝を果たし、今大会がプロデビュー戦となる。
松谷は「RISE初の女子大会に参戦させていただき、嬉しく思っています。まだデビューして2戦目ですが、インパクトを残して面白い試合をするので楽しみにしていてください。まだ映像は見ていませんが、アマで実績のある強い選手だと分かっているので、自分もしっかり負けないように頑張りたいと思います。格闘技は男子にしか目がいっていないと思いますが、この大会で女子も男子に負けないくらい強いことを見せたいです」と意気込みを語る。
(左から)宮崎小雪、平岡琴、宮崎若菜のTRY HARD GYM女子部
宮崎小雪は「デビュー戦で初めての女子だけの大会に出させていただき嬉しいです。先輩である(平岡)琴ちゃんと姉の若菜も参加するのでTRY HARD女子部の強さを証明できる試合をしていきたいと思います。相手の映像を見て、前蹴りとローが強いと思いました。でも私も蹴りには自信があるので、いい試合ができると思っています。女子だけの大会ということでこれを機に女子格闘技も格闘技全体も、もっともっと盛り上げていきたいです。デビュー戦ですが、すぐに46kgのトップ選手たちと肩を並べて、姉とベルトを巻いてお世話になった人たちに恩返しできる選手になりたいです」と、姉と共に早く王者になりたいとコメント。
ミニフライ級(-49kg)3分3Rで対戦するAKARI(TARGET/2018年全日本女子大会-52kg級優勝)と宮崎若菜(TRY HARD GYM/2019年全日本女子大会-52kg級優勝)も会見に出席。AKARIは15歳、宮崎は19歳で共にプロ1勝。
今大会のアンバサダーに就任した第2代RISE QUEEN神村エリカの愛弟子であるAKARIは「初の女子だけの大会ということで、そこで試合ができるのは嬉しいですし、いい内容で勝ちに行きます。相手はローが強い選手だと思ったのでしっかり対策を練って、パワーや技術に負けないようにしっかり練習して勝ちに行きます。女子でもこれだけ面白い試合ができることをお見せしたいと思います」と、好試合を約束。
対する宮崎若菜は「初ということと、私の試合順は早い方だと思うので会場に火を付けられればと思います。同じジムの(平岡)琴ちゃんと妹がデビューするのでTRY HARDの強さを見せつけられたらと思います。相手は手足が長くてやりづらそうな印象がありますが、パワーや技術面で負けているとは思わないので、今から楽しみです。格闘技イコール男子というイメージが強いと思いますが、このRISE GIRLS POWERを通して女子も面白いと思ってもらえたらいいなと思いますし、私の試合を見てパワーが凄いなと思ってもらえたらと思います」と、自信のコメント。
また、対戦相手はまだ決まっていないが、3勝1敗の20歳・村上悠佳(TEAM TEPPEN)の出場も決定。村上は「誰が来ても倒せるように練習しているので、次の試合はしっかりKO勝ちしたいと思っています。他の選手にはないRISE女子の強さを見せ、しっかり女子格闘技を盛り上げていきたいと思っているので、RISE GIRLS POWERを盛り上げられるようにしたいと思います」と、初のKO勝ちを狙うと語った。
<決定対戦カード>
▼アトム級(-46kg)3分3R
松谷 綺(=まつたに・きら/VALLELY KICKBOXING TEAM/Bigbangアマチュア-45kg王者、NJKFアマチュア-46kg王者)
宮崎小雪(TRY HARD GYM/2019年KAMINARIMON全日本女子-47kg級優勝)
<関連ニュース>
初の女子のみの大会を開催、寺山日葵vs紅絹の王者対決、那須川梨々は百花と再戦
寺山日葵「伝説の選手と呼ばれるような選手になりたい」、挑戦受ける紅絹は「現役生活の中で今が一番強い」
那須川梨々「全てにおいて上回りたい」とリベンジ宣言、受けて立つ百花は「女子高生に負けないくらいパワフルな戦いをします」
10代と対戦する平岡琴「まだまだ超えさせない」、後藤まき「折れない気持ちは人生経験を重ねた私たちの方がある」
初の女子大会アンバサダーに神村エリカが就任、2020年も継続で2~3大会、後楽園ホール進出も