DUEL.17

2019年4月21日(日)
キックボクシング / NJKF / 主催: VERTEX・ZERO / 開催地: ニューサンピア栃木
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(C)NJKF

  • 大会名
    DUEL.17
  • 競技
    キックボクシング
  • 開催日
    2019年4月21日(日)
  • 開催地
    ニューサンピア栃木
  • 主催
    VERTEX・ZERO

大会の詳細

2018年に続き2度目の開催となるNJKF栃木大会『DUEL.17』が4月21日、ニューサンピア栃木に、これも昨年に続き超満員札止めとなる1070人の観客を集め開催された。

▼メインイベントⅡ 65kg契約 3分3R (延長1R) 肘なし
○畠山隼人 (E.S.G) NJKFスーパーライト級王者
[3R1分44秒 TKO]
×晃希 (Team S.R.K) DBSスーパーライト級王者

 大会の大トリとなる最終試合には地元・栃木が誇るベルトコレクター・晃希が出場。NJKFスーパーライト級王者である畠山との王者対決となった。
 圧力を活かし前に出る畠山を晃希は左右のミドルで迎撃。パンチの畠山vs蹴りの晃希、という図式になるかと思われたが、晃希も左フックをクリーンヒットし、両者は初回から打ち合いを繰り広げる。しかし顔面ヒザ、ハイキックとパンチ一辺倒にならない晃希は、ラウンド最後も右フックを当て、畠山を後退させて初回を終える。
 だが被弾があっても畠山は前進を止めず、2Rも圧力を利かせていくと晃希はやや呼吸が乱れてくる。畠山はパンチに加えて左ミドルを当て、逆に晃希のパンチをかわして空転させ、その後に右ストレートを当てていく(2R)。
 2R終了時の採点は3者20-19と晃希がリードしたが、畠山の圧力はいよいよ利いてきて、3Rには晃希をコーナーへ詰め腹→顔と左フックをダブルで送る。さらに左ボディを打ち込んで晃希の動きを止めると、最後は右ストレートをズバリ。仰向けに倒れた晃希は地元の声援を背にギリギリまでの抗戦だったのをうかがわせて立ち上がれず、畠山が逆転のTKO勝利で大会を締めた。

▼メインイベントⅠ 51kg契約 3分3R 肘あり
×ノンキア・ゲッソンリット (ゲッソンリット) タイ国フライ級
[判定0-3(27-30、26-30、26-30)]
○松谷桐 (VALLELY) NJKFフライ級王者

 現在8戦8勝(5KO)の松谷は9戦目にして初となる国際戦。オーソドックスのノンキアに前蹴りから左右フックを回転させるが、ノンキアはガードして弾き当てさせない。右ミドル主体で組み立てるノンキアのムエタイ特有の距離感にやややり辛さも感じさせる松谷だが、1R終盤には得意のボディフックも打ち込む。
 2Rに入ると松谷はノンキアの蹴りに対応をはじめ、スウェーやバックステップでかわして当てさせない。顔面前蹴りもヒットし、松谷は徐々にペースを引き寄せていく。スーパーマンパンチ、連打からの右ボディフックと打ち込むが、ノンキアはこれに組んでのヒザ蹴りで対抗。
 2R終了時の採点で20-19、20-18、20-18とリードした松谷は、3Rにミドルをかわし、そこからストレートを打ち下ろしてダウンを奪取。立ち上がったノンキアにボディ打ち、顔面前蹴り、跳びヒザ、胴回し回転蹴りと多彩な攻撃でKOを迫ったが、ノンキアは組んでのヒザとカット狙いのヒジを振るっていく。
 結局ダウンの追加はならなかったが、松谷が30-27、30-26、30-26の判定3-0で勝利。次回6月2日・後楽園ホール大会でWBCムエタイ日本統一王座のタイトル戦が決定している松谷は、「今日の試合でダメなところが見つかったので修正して、6月必ず勝ってチャンピオンになるよう頑張ります」と戴冠を誓った。

▼トリプルセミファイナルⅢ 52kg契約 3分3R 肘あり
○トンサバット・ゲッソンリット (タイ) タイ国フライ級
[判定3-0(30-28、30-27、30-27)]
×誓 (ZERO) NJKFフライ級5位

 両者はかつて誓がタイのゲッソンリットジムで合宿を行った際寝食をともにした間柄。いわば友情対決となったが、逆にお互い手を抜くことなく、1Rからスピーディーな攻防を展開する。
 トンサバットは突き刺すような前蹴りを繰り出し、懐の深さを活かして誓がロー・ミドルを放ってもかわして当てさせない。スピードで上回って右ストレート、右ハイと当て、首相撲になってもヒザを当ててトンサバットが優位となる。
 2Rもトンサバットは前蹴り、左ミドル、腹へのヒザと当てるが、誓は前に出てパンチを返し右ローを当てていく。しかしトンサバットはやはり前蹴り、左ミドル、右ストレートと攻撃を緩めず、誓が左右フックを振るってもアームブロックで弾いてしまう。
 3者が20-18とトンサバットを支持して迎えた3R、トンサバットはやはり誓を前蹴りで突き放し、パンチはブロックで当てさせず、組みついてヒザ。誓はブロックに阻まれ、あるいは懐が深いため蹴りを当てさせてもらえず、蹴りを放っても空振りして終了。
 トンサバットが30-28、30-28、30-27の判定3-0で技量差を見せ勝利した。

▼トリプルセミファイナルⅡ 嶋田裕介引退試合 スーパーライト級契約 3分3R 肘あり
○嶋田裕介 (BomboFreely) NJKFスーパーライト級3位
[判定3-0(30-29、30-29、30-28)]
×吉田凜汰朗 (VERTEX) NJKFスーパーフェザー級9位

 今回が引退試合となる嶋田はセコンドにつく桜井洋平会長が自身の引退試合で着用したパンツを身に着け試合に臨む。
 左ミドルから右ローと先制した吉田だが、本来2階級上である嶋田が前に出て、組み合いとなるとやはりパワー差があるか上体を押されのけ反らされてしまう。


 2R、やはり嶋田は前に出ていき右ローを当て、吉田の出足を奪う。吉田は左ミドルを当てて対抗するが、嶋田の圧力が徐々に利いてくる。
 20-20、20-20、20-19とやや嶋田リードで迎えた最終回、両者気持ちを出して打ち合いを見せる。だがそこから組み合いになると吉田はパワーを抑えるのに必死であるかヒザが出ず、嶋田がヒザのヒットを重ねる。最後までパンチを振るった吉田だが、打ち合いの場面でも嶋田が精度で上回り試合終了。

 ジャッジのスコアは30-29、30-29、30-28の3-0で嶋田が勝利し、自身の引退試合を白星で締めくくった。

 関係者、引退試合をエキシビションではなく公式試合として行うことを希望し、それが通ったことに感謝を述べた嶋田は「桜井会長の下で10年間いろんなことを学び、桜井会長のように輝くことはできなかったですけど、桜井会長の下でキックをやれたのは僕の誇りです」と感謝を述べ、10カウントで現役生活に幕を下ろした。

▼トリプルセミファイナルⅠ 交流戦 ライト級 3分3R 肘あり
×金田拓也 (ワイルドシーサー前橋) ライト級
[1R 2分49秒 TKO]
○羅向 (ZERO) NJKFライト級

 ムエタイスタイルの金田は後ろ重心に構え、羅向が左ミドルを放ってもスウェーして当てさせない。攻撃をかわした後で右ミドルを当ててくる金田にやり辛さを感じさせた羅向だが、1R終盤ロープに詰めるとそこから逃がさず、飛び込んでの左フックを直撃。金田を腰から落としてノックアウトし会場を沸かせた。

▼第8試合 ウェルター級契約 3分3R 肘あり
×JUN DA 雷音 (E.S.G) NJKFウェルター級4位
[判定1-2(28-30、30-28、29-30)]
○マリモー (キング) NJKFスーパーライト級5位

▼第7試合 フライ級 3分3R 肘あり
○TOMO (K-CRONY) フライ級
[2R 1分14秒 TKO]
×田口尚文 (Team S.R.K) フライ級

▼第6試合 交流戦 70kg契約 3分3R 肘なし
○渡邊知久 (Bombo Freely) NJKFスーパーウェルター級
[1R 2分54秒 TKO]
×翔吾 (DENGER) INNOVATIONスーパーウェルター級

▼第5試合 交流戦 70kg契約 3分3R 肘なし
×勝田憲司 (Bombo Freely) NJKFスーパーウェルター級
[3R 1分18秒 KO]
○鈴木清照 (ドージョー☆シャカリキ) スーパーウェルター級

▼第4試合 交流戦 スーパーフェザー級 3分3R 肘なし
×大槻涼太 (DENGER) INNOVATIONスーパーフェザー級
[判定3-0(三者28-30)]
○慎也 (ZERO) NJKFスーパーフェザー級

▼第3試合 ミネルヴァ アトム級 2分3R
○須藤可純 (笹羅) ミネルヴァ アトム級
[1R 0分54秒 KO]
×愛裟 (PONムエタイジム) アトム級

▼第2試合 ミネルヴァ スーパーフライ級 2分3R
○有里 (Team S.R.K) スーパーフライ級
[判定3-0(三者30-28)]
×上野hippo宣子 (ナックルズGYM) スーパーフライ級

▼第1試合 アマチュア戦 61kg契約 2分3R
×村山友亮 (小林道場) フェザー級
[1R 1分15秒 KO]
○手塚拓也 (VERTEX) ライト級