MMA
インタビュー

【RIZIN】魚井フルスイング「打撃に限らずパッと終わるのが格闘技」vs伊藤空也「バチバチの一発当たれば倒れるか倒れないかの試合になる」=3・6LANDMARK vol.2

2022/03/06 17:03
 2022年3月6日(日)、Exciting RIZINほか全9社でPPV配信される『+WEED presents RIZIN LANDMARK vol.2』の第2試合にて、RIZIN MMA ルール(61.0kg)で対戦する魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS)と伊藤空也(BRAVE)は共に60.95kgで前日計量をパスした。  魚井は「こういった大舞台で試合する機会を与えてくれた関係者、ファン、練習に付き合ってもらって指導してくれた皆さんに感謝します。明日は見といてください」、伊藤は「前回出場できなかったんですが、その分、今回しっかりいい試合をして盛り上げたいと思います」と、それぞれ試合前日に意気込みを述べている。  4日(金)に行われた個別インタビューでは、それぞれが「いい試合になる」との予感を口にしていた。  魚井は「出来るだけの準備はしてきたかなって感じで」と言い、伊藤を「圧力がありますよね。圧力があって打たれ強くて気持ちが強い」と評し、「ハマれば終わらせられるんじゃないかなと思いますね。それか、相手選手も凄い圧力があるので自分がそうなるかもしれないし、長い展開も一応予想はしていますね。フルラウンド戦い抜けるタイプの相手だと思うので」と想定しているとした。  伊藤はハイペースな展開で自分のリズムを作っていくのが上手いのでは、と聞かれると「そこは意識してないです。別に大丈夫です。ペースの作り方は気にしてない」とし、過去の対戦相手でそういうタイプは「何人か思い当たるような選手はいます。こういう感じかなってある程度の予想とかイメージはしています」と経験しているという。  展開予想は「我慢する場面は出てくると思います。ただ相手選手も退かないタイプだと思うので、そこはやってみないと分からない。ハマれば打撃でもそれ以外でも終わらせられるんじゃないかなと思います。打撃に限らずパッと終わるのが格闘技なので、それはお互い半分の確率なんですけれど、それを上手く自分に寄せるために工夫していきたいなという感じですかね」と、勝利を自分に手繰り寄せる工夫をしていきたいとした。  伊藤は前戦(2021年12月のGRACHAN)で手塚基伸に1Rわずか52秒、腕十字で敗れている。その試合に関しては「あまりそこは参考にならないかなと思っています。手塚選手は組みが突出している選手だと思っているので、そこでやっつけられたと聞いても、それは伊藤選手に限らず他のトップファイターでも組みの展開でパチッと持っていかれたら、あとは詰め将棋みたいにやられちゃうみたいな画が浮かぶので、あまり参考ならないですね」と答えた。  魚井と言えば“フルスイング”の一打必倒が持ち味だが「普通にやっていると勝手にそうなるので」と、今回もフルスイングで行くとする。しかし、「MMAなので全部やっています。組み、タックル、蹴り、パンチにしてもいろいろな種類。フルスイングだけだとなかなかそれに当たってくれというのは難しいと思うので、いろいろ準備はしています」と、フルスイングだけに頼るわけではない。  2021年11月の『RIZIN TRIGGER 1st』で獅庵を1R4分53秒でTKOに仕留め、泥沼の5連敗から脱出した魚井。今後は何を目指していくかとの問いには「例えばチャンピオンとか言う方がいいと思うんですけれど、そこのイメージがあまり付いていないので、思っていないことを言ってしまうと自分の足かせになってしまう。でも、ただ試合をこなすみたいな形でダラダラやろうとも思っていないので。自分が上を目指そうという感覚がちゃんとあります。そこを大事にして目の前にいる、こういう大きい舞台で組んでもらった相手と試合をやらせてもらう。もちろん上を目指しています」と、一戦一戦を大事にして上を目指していきたいと語った。 [nextpage] いい形で波を作って樹生や他の選手につなげていきたい(伊藤)  一方、伊藤は「体調もいいし怪我もないので、いつも通りベストコンディションですね」と言い、2021年10月の『+WEED presents RIZIN LANDMARK vol.1』を新型コロナウイルス陽性のため欠場となってしまったことに関して「今回出場できて嬉しいという素直な気持ちと、前回残念な結果で試合する以前に出られなくなってしまったので。気持ちを切り替えてまた出られるということで、しっかり自分なりにけじめはつけたいです。悲しませた分はしっかり喜ばせたいなというのが今の気持ちですね」との心境を話す。  同じBRAVE GYMから竿本樹生が3月20日(日)丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)で開催される『RIZIN.34』への出場が決まった。これに伊藤は「もちろん今年になって自分が今回のRIZIN出場で一発目の出場になるので、いい形で波を作って樹生とか他の選手につなげていきたいというのが今の気持ちです」と、自分が勝利してBRAVE GYMにいい流れを作りたいとした。  魚井の印象は「一発もあるし、危険な相手だと思う。その分、自分と噛み合うのかなっていうのが、話しをいただいた時に思った感想なのでいい試合になると思いますね」と、危険な相手だからこそ噛み合いそうとの予感があるようだ。魚井が前回TKO勝ちした獅庵とも対戦経験があり、「1Rで終わるとは思わなかった。でも、獅庵選手もミスしたのかなって感じも見えたので、チャンスを作らせちゃったのかなと思いましたね。その一発だけ気を付ければそういう結果にはならないわけだから、同じ結果にはならないかなと思いましたね」と、同じ轍は踏まないという。  しかし、その一発を警戒した試合をするのかと思いきや「打撃戦ですかね。バチバチの一発当たれば倒れるか倒れないかの試合になると思うので、そういうのを見せたいですね」と、むしろ打撃戦を挑みたいと言い放つ。「一応プランをいくつか立てて来て、武器もしっかり用意してきたので。それをしっかり試合で出すように作戦通り遂行していきたい。試合は毎回流れになるので、試すところは試して試合を作っていけたらと思います」とする。  前戦の手塚戦での完敗については「イメージと作り方の中で感覚の部分でもミスした部分があったので、今回はいろいろやり方も考えて、練習の作り方というか持って行き方をいろいろ変えたので、そういうのは解消できたかなと思います。前回の相手は相性は最悪だったと思うので、それはしょうがないかなと思って今は切り替えて試合に向けて集中しています」と、課題を克服して今回の試合に臨むつもり。  魚井とは「相性は悪くはないと思う。いつかやるのかなって自分の中でずっと思っていたので」と対戦する機会があると考えていたという。  そして今後は何を目指していくのかを聞かれると「生き残りと言うか、61kgは選手層が厚いので。その中でも自分が生き残ってそういう強い選手と凌ぎ合えるような存在になりたいですね」と、魚井と同じくまだまだ上を目指していくと答えた。
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