各国の選手たちが日頃の修行の成果を競い合う世界選手権大会、現状では開催が出来ないことに(C)空道連盟
全日本空道連盟は2022年5月28日(土)~29日(日)に開催を予定していた『北斗旗第6回空道世界選手権大会』を延期(場合によっては中止)することを発表した。
以下は、 大会を主催する一般社団法人全日本空道連盟の主管団体である大道塾の長田賢一塾長が関係者に向けたメッセージ。
「押忍。連日の報道やSNSでの情報でご周知の通り、ウクライナでは毎日一般人も含め多くの人々が戦禍により亡くなり傷ついている映像を目にしています。深夜までSNSでつながっているウクライナ支部の皆さんと連絡を取り合っておりますが、ただただ皆さんの無事を祈るばかりです。また、ロシアの支部長、塾生も傷つき将来の不安の中にいると思います。年末にもご挨拶させて頂きましたが、塾生の喜びや支部の発展が大道塾の発展です。世界大会は世界の塾生が祝福できる形であるべきです。(中略)まだまだ、新型コロナウイルスの感染拡大の渦中ではありますが、ウクライナとロシアの戦争状態も含め、武道人としてどうあるべきかが同時に問われていると思います。闘いを止める。対立軸を作らず全てを受け入れる。そのために自分を高め、あらゆることと共感できる自分のあり方を求める。そのことを、武道を通して一人一人が前に進めることで世の中は変わるのではないかと信じています。大道塾の役割はそこであり、東先生の想いであると思います。(後略)」
空道はロシアで広く普及しており、競技人口も多く2018年に東京で開催された第5回世界空道選手権大会では男女8階級中7階級をロシアの選手が制覇。空道はウクライナにも支部があり、ロシアのウクライナ軍事侵攻が行われている現状、開催は出来ないとの判断だ。
なお、世界選手権を予定していた5月28日(土)~29日(日)には、1月に予定されていたもののコロナ問題により中止となっていた『2022全日本体力別選手権』を、予選なし(申し込み書での選考のみ)のオープン大会として、開催することが内定しているという。