那須川天心を苦戦させたクマンドーイが再来日、カイトと本来のムエタイルールで対戦する
2022年4月24日(日)名古屋国際会議場イベントホール『Suk Wanchai MuayThai Super Fight』の追加対戦カードが発表された。
出場が決まっていたカイト・ウォーワンチャイ(=福田海斗/キング・ムエ)の対戦相手は、クマンドーイ・ペッティンディーアカデミー(タイ)に決定した。
クマンドーイは2度目の来日。前回は2020年大晦日に開催された『RIZIN.26』で那須川天心とヒジ打ちなし&ワンキャッチワンアタックのキックボクシングルールで対戦、判定で敗れたとは言え思い切りのよいパンチとミドルキックで場内を沸かせた。その後、ペッティンディープロモーションへ移籍し、昨年10月には現True4Uスーパーバンタム級王者ディーゼルレックに2ポンドのハンディ(クマンドーイ121ポンド、ディーゼルレック123ポンド)を与えながら判定勝利、今年1月には121ポンド契約で元ラジャ王者プーンコンに圧勝。来週10日(木)にはなんと115ポンド(スーパーフライ級)まで落としてペットシラー・ウォーウラチャー(現王者)とのTrue4Uスーパーフライ級タイトルマッチに挑む予定。
那須川はクマンドーイと戦った感想を「強かったですね。今までやった中で一番足が硬かったです。スネが硬いっていうのはこういうことかと。思ったよりも蹴りが速かったですね。動きながら(ミドルキックを)受けてっていうのをやるんですが、その動いたところに入ってくるというか。パンチを思い切り振ってきたのでなかなか入りづらかったです」と、クマンドーイが強敵だったと振り返り、「(左ヒザが)めちゃくちゃ腫れています。試合中に初めて痛みというか、そういうのを感じたのは初めて。蹴りをもらって重いなって感じました。効いているのはなかったですが」と、クマンドーイの蹴りが強烈だったと話した。
一方、カイトは2019年の同大会で絶対王者と言われたルンナライ・ギャットムー9からKO勝利という大金星を挙げているだけに、『今回も!』との期待も大きいであろう。
MuayThai Super Fight佐藤孝也代表とともにこの両者のマッチメイクを推進した、ペッティンディープロモーションの前プロモーター・シアナオ氏は「カイトがクマンドーイに勝てばタイでラジャダムナンの122ポンドタイトルマッチを行うことになるだろう」と言及、ビッグチャンスをつかむことが出来るかもしれない。
タイ関係者の間では「今回ばかりはさすがにカイトでも難しいだろう」との声が多数を占める。しかし、ルンナライ戦の時も同様であったことを考えるとカイト陣営にも勝算があるのだろう。この試合は同大会のメインイベントで、ヒジ打ちあり&首相撲無制限のフル・ムエタイルールで行われる。
▼メインイベント 日タイ国際戦 スーパーバンタム級 3分5R
クマンドーイ・ペッティンディーアカデミー(タイ)
カイト・ウォーワンチャイ(=福田海斗/キング・ムエ/元プロムエタイ協会フライ級王者、元True4Uスーパーフライ級&バンタム級王者、元WPMF世界フライ級王者)