キックボクシング
インタビュー

【RIZIN】吉成名高を見て「ヒジありに目覚めた」白幡裕星、その吉成との対決で「大きなインパクトをつけたい」

2022/03/04 17:03
 2022年3月6日(日)都内某所で開催される『RIZIN LANDMARK vol.2』の第3試合で、吉成名高(エイワスポーツジム)とRIZINキックボクシングルール(※ヒジ有り)52.5kg契約3分3Rで対戦する元KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者の白幡裕星(Battle-Box)が4日(金)、個別インタビューに応じた。 「コンディションもいい感じで後は試合に挑むだけ」と準備は万端の様子。「今はフライスカイジムで練習していて、キヨソンセン選手(WMCインターコンチネンタルスーパーフェザー級王者)と作戦を立てながら練習しています」と、吉成戦が決まってからは第3代K-1 WORLD GPライト級王者・林健太のトレーナーでもあるキヨソンセンの教えを受けている。  12月に橋本道場を離れ、吉成が所属するエイワスポーツジムにて練習を積んでいた時期には「ガチスパーはないですが、目慣らしというか本気でないのはあります」と、吉成とマスをしたこともあるという。その印象は「スピードが速い。一個一個の技術にキレがある感じです」というもの。研究は「今はしてないです。自分の良さを上げる練習をしてきました」と言うが、弱点は見つけたかと聞かれると「それはあまり言わない方がいいかもしれない」と言葉を濁した。 「試合もそうですが入場とか記者会見も、華のある選手はみんな全部チェックすると思うので、僕のことをチェックしてもらえる試合をしたい」と注目を集めたいとし、「お互いムエタイのベースがあるので、画面越しでも伝わるような迫力ある試合をしたいと思っています。ヒジありはそんなに盛り上がってないので、ヒジの練習は結構してきました」と、ヒジ打ちありルールの魅力も見せたいとする。  8歳でキックボクシングを始めて、ムエタイをやろうと思ったきっかけは何だったのかと聞かれると「それが吉成名高選手の試合を見て、こういう選手になりたいと思ってヒジありに目覚めました」と意外な答えも。 「ヒジ無しのキックボクシングも面白さはありますが、僕が目指している戦い方ではなくて。僕の目指す戦い方を体現しているのは名高選手だったので。相手の攻撃をもらわずに自分だけ当てて、最後は倒すのが理想のファイトスタイルです」  その吉成と戦うことになるとは「つい最近まで思ってなかったです」と言い、今回のオファーを受けた時は「おっ、マジか。やるんか、と思いました」という。 「一緒に練習して憧れてもいましたし、目指している選手で最初はためらいもありましたが、自分だけのための試合ではないと思うので。家族やスポンサーや支えてくれる皆さんがいてこその自分なので、だからやると決めました」  試合が終わったらまたエイワスポーツジムに戻って練習をしたいかと聞かれると「試合終わったあとのことは考えてないです」と、この試合に懸けている。  SNSでは「一時は引退も考えた」と打ち明け、「諸事情でいろいろあった時に、格闘技もそうだけれど家族のこともそうだし、引退も考えた時期もありました。前回の試合のあとくらいです」と言うが「格闘技が単純に好きだから、ここでやめたくないと思ったからですね」と選手を続けることを決めた。  KNOCK OUTのタイトルを返上したのは「52kgがきついのもあって、新しい目標があるのでどっちも理由です。世界のベルトを獲りたいと思っています。20歳までに世界タイトルを獲ると決めていたので、今年獲りたいと思っています。世界と名の付くベルトが欲しいです」と、階級を上げて世界タイトルを獲ることを目標に掲げる。  前回の試合(2021年9月)から半年、「試合を見てもらえば分かりますが、全部パワーアップしています。今までは自信がなくて大きなことは言えなかったんですが、今は自信があります」と大きな変化があったようだ。両者のスタイルから蹴り合いが予想されるが、白幡は「蹴り合いにはなるのかなと思いますが、そこであえて僕がパンチで行っても面白いかなと思っています」と他の戦い方も想定しているようだ。  移籍しての初戦、RIZINでの初戦でいきなり厳しい相手との戦いになったことには「厳しいと思っている自分もいるし、チャンスだと思っている自分もいる。半分半分ですね。あとは試合をするだけ」と、この試合で「いろいろな方が見ていると思うので大きなインパクトをつけたいと思います」とチャンスをつかむことを考えている。
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