幼少期から様々な格闘技に取り組んできた原。そのポテンシャルをRIZINで発揮することができるか(C)RIZIN FF
2022年2月23日(水・祝)静岡・エコパアリーナにて開催される「SPASHAN HPS presents RIZIN TRIGGER 2nd」の第5試合で、内山拓真(ボンサイ柔術)と対戦する原虎徹(CAVE)が21日(月)、個別インタビューに応じた。
原はプロMMA2勝1敗。4歳から極真空手を習い、キックボクシング、柔術、ボクシング、レスリングも修得。第2回U-15ボクシング全国大会、第1回ジュニア修斗-44kg(2011年9月)、全日本新空手道選手権大会など数々の大会で優勝。2020年2月のDEEP フューチャーキングトーナメントを制し、2020年9月にプロデビューした。
初戦は“エビ中ファイター”の日比野純也の粘り強いテイクダウンを断ち切り判定勝ち。2戦目では「朝倉未来1年チャレンジ」出身のヒロヤも完封して2連勝。しかし、2021年7月の前戦では、柔道出身の強豪・吉野光にスプリット判定で敗れている。
「まず、石渡伸太郎塾長の引退興行(1月23日)でやる予定だったこのカードを、RIZINで組んでいただいて感謝しています。あとは明日やるだけなのでとてもワクワクしています」と挨拶した原。今回のRIZIN初参戦が決まり「友だちや応援してくれる人たちも喜んでくれました」という。
どんなテーマで臨むかを問われると「子供の頃から競技として格闘技に取り組んできたので、趣味や喧嘩の延長でやっている人とはポテンシャルが違うところを見せたい」と言い放つ。「全ての面において差を付けたいと思っているので、昨年のバンタム級トーナメントに出ていた選手とやっても勝てるって期待を持たせる試合をしたいと思います」と自信たっぷりだ。
対戦する内山について聞かれると「僕の方が全部上なので、どうフィニッシュするのかが求められる相手だと思います」と格が違うと言わんばかり。同い年でキャリアもさほど変わらない相手(内山はMMA2勝3敗)、今回は相手の地元での戦いということもあるが「ケージの中に入ればやることは変わらないので、それは意識していない」と全く気にしない。
どんなところをRIZINファンに見せたいか、原は「子供の頃から格闘技に競技として取り組んできたので、ポテンシャルの違いを見せたい」と話した。「ワンサイドの一方的な試合にします。立ち技・寝技どちらでも大丈夫ですが、見ている人たちはKOを期待していると思うのでKOがベストです」とした。
キャリアがまだ浅いにも関わらず試合2日前にも冷静そのもの。それは「子供の頃から月一で試合をしていたので、場数を踏んでいます。試合だからといって緊張するタイプではないです」とのこと。
どれくらいの試合経験をこれまで積んできたのかを聞くと「本当に分からない。全部合わせると100戦くらいはやっていると思います」という。その中でも「ストライキングに自信があります。特にボクシングテクニック、ディフェンスの技術などですね」ということをあげた。
石渡伸太郎・RIZIN漢塾 塾長からは「特に今回の試合に限ってはそこまでないです。ちゃんと倒せ、くらいですかね」と、特に言葉をかけられることもなかったという。それは勝って当然の相手だからかと聞かれると「そうです」と断言。
この初参戦を機会にRIZINで目指すところは何か。「それこそ扇久保選手や朝倉海選手と試合をして勝つ自信はまだ無いですが、RIZINでトップを獲るのが目標です」と、志しも高い。
また、公開練習で練習仲間の平本蓮について「ジュニアキックの時代から個人的に知っています」と言っていたことについて聞かれると、「ジュニアキックで同じ大会に出ていました。交流は特にないです。同じ大会に那須川天心選手、平本蓮選手も出ていて僕が一方的に知っているだけで。2人を意識することはないけれど、彼らの活躍を見て刺激をもらっています」とする。
幼少期の頃から格闘技をやってきた原だが、15歳以降は格闘技から離れていた時代がある。それは「燃え尽きたのもあるし、野球やサッカーと比べると頑張っても陽の目を見ないじゃないですか。ちょうどPRIDEやDREAMがなくなった時期でもあったので、やっていても陽の目を見ないのでモチベーションが下がってしまって」と、目標を見失ってしまったから。
そんな原が再び格闘技をやろうと思ったのは、同世代の2人の影響だった。「それこそ天心選手、平本選手といった同世代の選手がメジャー舞台で活躍するのを見て、僕もやりたい、活躍したいと思ったからです」
離れていた分の遅れを取り戻し、同世代の選手として同じように輝くことが出来るか。