【Eagle FC】ディエゴ・サンチェスがヌルマゴメドフの団体で復帰戦、ケビン・リーと元UFC対決＝3月11日マイアミ

　2005年の「The Ultimate Fighter」シーズン1ミドル級覇者で、UFCで約16年間32戦を戦い続けるも、2021年4月30日に契約を解除されていたディエゴ・サンチェス（米国）のMMA復帰戦が、3月11日（日本時間12日）に米国マイアミのFLXcastアリーナで開催される「Eagle FC 46」に正式決定した。 　元UFC世界ライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフ（ロシア）が主宰する同団体でサンチェスは、同じく元UFCのケビン・リー（米国）と165ポンド（74.84kg）で対戦する。 　同カードは、MMA29勝無敗のまま引退したヌルマゴメドフが、2022年1月28日にマイアミで開催する「Eagle FC 44: Kharitonov vs. Spong」の前日計量で発表されたもの。サンチェスとリーは27日、現地でフェイスオフに臨んだ。 　サンチェスは、MMA30勝13敗。2018年9月にクレイグ・ホワイト、2019年3月にミッキー・ガル相手に連勝も、2019年7月にマイケル・キエーザに判定負け。2020年2月にミシェル・ペレイラの反則の膝蹴りを受けて白星を得るも、2020年9月にジェイク・マシューズに判定負け。2021年5月にドナルド・セラーニと対戦予定だったが、試合前の追加の医療文書の提出を陣営が拒否。メディカルチェックをクリア出来ず欠場となっていた。 　サンチェスは、当時のコーチで「self awareness（自己認識）スクール」と呼ばれる学校を運営していたジョシュア・ファビアとUFCの対立に巻き込まれ、UFCから契約を解除された。サンチェス自身もファビアの洗脳に近い、サンドバッグのように吊るされて殴打される奇妙なトレーニングを受けていたが、この機に「私は自分自身をよく見るために、多くの苦い真実を見なければなりません。もう彼と一緒に仕事をすることはありません」と発表。新たな体勢で、2004年6月のKOTC以来、約18年ぶりにUFC以外のプロモーションで戦う。 　2021年11月には新型コロナウイルス感染による肺炎や両足の血栓などの合併症で2週間以上入院し、一時はベアナックルファイト（BKFC）参戦の噂も上がったが、今回、正式にハビブ・ヌルマゴメドフの「Eagle FC 46」で復帰することになる。 　大晦日に40歳となった“ザ・ナイトメア”サンチェスの相手のリーは29歳でMMA18勝7敗。サンチェスと同じレスリングをバックボーンに、UFC5連勝で2017年10月に、トニー・ファーガソンを相手に「UFC世界ライト級暫定王座決定戦」に臨むも三角絞めで3R一本負け。王座獲得に失敗した。以降は、UFC2勝4敗で2021年8月の前戦でダニエル・ロドリゲスに判定負け以来のMMAとなる。 　年齢差11歳、165ポンド（74.84kg）契約という試合で、長年のダメージもあるディエゴ・サンチェスは、果たして再起を飾ることができるか。リーにとっても2019年11月のグレゴール・ギレスピー戦での左ハイキックKO勝ち以来、2年4カ月ぶりの白星を掴みたいところだ。 　なお、1月28日の「Eagle FC 44: Kharitonov vs. Spong」では、オランダのキックボクシングで活躍、MMAにもチャレンジしてきたタイロン・スポーンが8年5カ月ぶりのMMAで、ロシアのセルゲイ・ハリトーノフとメインで対戦するほか、コ・メインでは元UFC世界ライトヘビー級王者ラシャド・エヴァンスが3年7カ月ぶりに復帰。Submission Undergroundなどグラップリングでも活躍するガブリエル・チェコと対戦する。 　さらに、レイ・ボーグとコディ・ギブソンの元UFCファイター対決のほか、元UFC、PFLのジョン・ハワードと9勝無敗のラマザン・クラマゴメドフが対戦。ONE on TNT 1でタイラー・マクガイアに判定勝ちするなどONE3勝1敗、MMA8勝1敗のライモンド・マゴメダリエフがアンソニー・ンジョクアニと対戦するなど、注目のロシア勢も出場する。 　すでに、2月18日にはモスクワで「Eagle FC 45: Busurmankul vs. Akimzhan」が決定しており、「EFC」で3連勝中、MMA7勝2敗のハスラン・アキマノフ（カザフスタン）と、MMA6連勝中、MMA14勝3敗1分けのブサマンクル・アブディバイト・ウールがメインで対戦。このロシア大会に続いて、Eagle FCは再びマイアミに戻って、サンチェスvs.リーを開催する。