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【UFC】浜崎朱加とも対戦、日本大会にも出場したクラウディア・ガデーリャが脳震盪の後遺症により引退を発表「競技を辞めるのは、アスリートの人生で最も難しいことの一つ」

2021/12/23 12:12
 元UFC女子ストロー級コンテンダーのクラウディア・ガデーリャ(ブラジル)が、脳震盪の後遺症により引退を発表した。  ガデーリャは2008年7月にブラジルでプロデビュー。2013年7月の「Invicta FC 6」では、自身と同じくキャリア全勝のレコードを持つ浜崎朱加と対戦し、3R TKO勝利。浜崎がストロー級(52.2kg)からアトム級(47.6kg)へ転向するきっかけとなった。  2014年7月にUFCデビュー。UFCで初めての女子ストロー級の試合を行うと、同級では1位まで駆け上がり、2016年7月の『The Ultimate Fighter 23 Finale』では、ヨアンナ・イェンジェチックの女子ストロー級王座に挑戦。判定負けで戴冠を逃すと、拠点をブラジルから米国に移している。  2017年9月には、日本で開催された『UFC Fight Night 117: Saint Preux vs. Okami』にも出場。ジェシカ・アンドラジとブラジル人同士で流血戦を戦った。  ガデーリャの直近の試合は、2020年11月の『UFC on ESPN 17: Santos vs. Teixeira』で、ヤン・シャオナンに判定負け。33歳でMMA戦績18勝5敗(UFC戦績7勝5敗)。引退するまでUFC女子ストロー級7位にランクされていた。  本人がSNSで発表した引退の理由は「脳震盪の後遺症」によるもの。  ガデーリャは、「脳震盪の初期に2回も病院に駆け込みました。時々、後頭部をナイフで刺されるような痛みに襲われて、練習もまともに出来ない状態でした。ブラジルに帰国しようとしましたが、COVID(新型コロナウイルス)の影響で、家族のもとに飛ぶこともできませんでした。脳震盪の初期みたいなものだったから、飛行機にも乗れなかったし、両親もCOVIDのせいで米国に来ることができませんでした。脳震盪の間は、ずっとひとりで過ごさなければならず、とてもとてももどかしかったです。それで、もう戦いたくないと思うようになったんです」と、試合から離れるようになった経緯を説明。  続けて「“OK、私は人生のこの時間を打ち破って、ケージに戻って戦う”という気持ちがたくさんあったし、一方で、人生には他の多くの機会があったので、“私はもう戦ってはいけない”と思うこともありました。その結果、再び頭を打ってしまい、自分の仕事場に戻るのが怖くなり、不安になってしまいました。健康になるために脳の治療をたくさんしましたが、元に戻るのがとても怖くて……その後、私の人生に他のチャンスがたくさん現れました」と、セカンドキャリアについても語っている。  これまでの23戦のなかで、ガデーリャはTKO・KO負けは一度も無いものの、判定による決着が14試合と多い。13年のファイトキャリアのなかで、頭部や頸椎などへのダメージがどのように溜まったのかは、練習での負荷も含め、格闘技に関わるものが常に考える必要がある問題だ。  今後、ガデーリャはUFCと協力して、ブラジル人ファイターを米国での生活に馴染ませる手助けをするとのことで、現在もファイターの健康、栄養面やパフォーマンスについての研究を続け、ファイトビジネスの教育に携わる予定だ。 「今の人生にとても満足しているので、誰にも同情されたくはありません」というガデーリャは、21日、インスタグラムに、「競技を辞めるというのは、アスリートの人生の中で最も難しいことの一つです。私はそのための準備をし、スポーツから得たすべての知識を自分の人生に生かすことで、精神的・肉体的な健康を維持することができることを確認するつもりです。人生において価値のあるものには、犠牲と粘り強さ、そして忍耐が必要であることを忘れないでください」と綴っている。
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