【RIZIN】MMAデビュー間近の久保優太「めちゃめちゃ練習してしまったので勝たないともったいない」

　2021年9月19日（日）さいたまスーパーアリーナ『Yogibo presents RIZIN.30』に出場する、全選手インタビューが17日（金）に行われた。 　第3試合のフェザー級（66kg）5分3Rで、太田忍（パラエストラ柏）を相手にMMAデビュー戦を行う初代K-1 WORLD GPウェルター級王者・久保優太（PURGE TOKYO/BRAVE）が試合2日前の心境を語った。 「いよいよ明後日、初のMMAということで。いよいよRIZIN初出場ですけれど…いよいよな心境です(笑)」とリラックスした笑顔を見せる。 　太田については「オリンピックのメダリストですし、レスリング世界王者になっている方なので。僕もK-1で世界王者になったのでレスリングvsK-1ということで、絶対負けない気持ちで頑張ろうと思います」と、試合が決まってからずっとテーマとして掲げている“異種格闘技戦”にやる気十分。 　初参戦にあたって「YouTubeでもみんな『MMAやるの』ってビックリしていました。みんな僕が守りに入らないところ、そこをみんな評価して盛り上がってくれると思うので。僕、17歳からやって来て33歳で今年34歳。常に新しい挑戦が出来てみんなに対して反響があるのはありがたいことですね」と、新たな挑戦をファンも後押ししてくれている。 　試合展開予想は「僕が打撃を当てるか、太田選手に転がされるかじゃないですか」とシンプル。 　明日の計量については「あとは水抜きだけなので順調です」と余裕の笑みを見せ、心境を聞かれると「ブルってます。試合当日の僕のパフォーマスを見れば分かると思います。どれだけ練習してきたか、その成果が出るのか出てないのか、その結果が出ると思う。そういう意味では不安よりもワクワクの方が大きいですね」と、自分がどこまで出来るか試せることにワクワクしているようだ。 「自信はかなりあります。練習通りのことを出せれば負けないと思う」と胸を張ったが、「こういうのって練習通りに行かない時があるじゃないですか。だから蓋を開けてみないと分からないところはあります」と慎重な部分もある。 　しかし、「めちゃめちゃ練習してしまったので勝たないともったいない」と、練習嫌いの自分が今回は本当に練習したという。「若い頃も（練習を）やりましたけど、今回は相当…MMAは頑張り方が違います。体力の使い方やK-1時代の立ち技と違うところがある。出力を出すところが違うので、一概には言えないですけれど、結構頑張りました。今までで一番というとアレですけれど、若い時以来10何年ぶりに頑張りました」 　衝撃MMAデビューは「出来たらいいなと思っています」。 　愛妻サラから激励の言葉をかけられたかと聞かれると、「サラちゃんは自分のことしか考えてないです。いかに自分がいいパフォーマンスで入場するかしか考えてない。めっちゃこだわっていました。有名な作曲家に曲を作ってもらったり、頑張っていました」と、入場パフォーマンスに全力を注いでいると苦笑。 　久保は「勝ってサラちゃんにアピールしたいですね。頑張っているところは見えるんじゃないかな。試合で結果を残したら見えるから、こんなに頑張っています。惚れさせたらどうしようかなって、そっちの方がワクワクです」とニヤつく。 　K-1王者としての強みを聞かれると「太田選手はあまり人を殴ったことがないと思うので、僕は躊躇なく殴れるのは強みじゃないですか。そのアドバンテージはあると思います。逆に言うと僕は投げることがないので、一長一短はありますね。強みとしては人をたくさん殴ってきたことです」と、やはり打撃だ。 　練習の拠点としているBRAVE GYMでは「宮田さんからはMMAにおいてどう戦うかを、まずそこから一から指導してもらいました。戦い方の部分、いかに自分の打撃フィールドに持っていくかという技術、戦略を考えていただき、ご指導いただきました。武田（光司）選手とも練習させてもらって、体力が物凄くて練習とかみんなでガンガンたくさん、けっこうめちゃくちゃ練習をやるんですよ。それにはめちゃくちゃ刺激をもらえます。横で頑張っている人がいたら、さぼろうとする人はいないじゃないですか。刺激をたくさんもらって、組み技を教わりましたね」と、周りの頑張りに刺激をもらった。 　どんな技で倒したいかを聞かれると「僕は殴る蹴るしかないので、殴るか蹴るかで決まるのでは(笑)。それしかないと思っています。僕の技って全部当たれば倒れる。得意な技しかないんですよ。全部倒れる。苦手な技がない。そこが僕の長所で、よく穴がないと言われるんです。穴がないのではなく、穴を埋めて得意なことだけしているからなんです。普通のところをなくして、いいところを伸ばしてきたので何が当たっても倒れます」と、当たれば倒せる自信があるとした。 　今回も勝利の儀式として、サラへのパフォーマンスがあるのかとの質問には「いつもパフォーマンスでやっているわけではなく、本気でプロポーズや告白をしているんです。その時のテンションですよね、リング上で愛を叫びたいです。ファンの人には申し訳ないですが、僕がリングに上がる理由はサラちゃんを惚れさせたい。その不純な動機しかないので。とにかく勝ったら告白できる権利があるんじゃないかな」と、サラへの愛を伝えるために頑張る。 　K-1の3分3R延長1Rと、MMAの5分3Rという試合時間の違いについては「練習ではスパーリングが5分になっているので、それには慣れてきました。戸惑いとかはあまりないですね」と問題なさそう。 　改めてボクシングではなくMMAを選んだ理由を聞かれると、「朝倉未来選手とコラボをさせてもらってMMAが楽しいと思ったからですね。サラちゃんはボクシングとキックボクシングの違いがよく分からないって言っていて。MMAの方が楽しい、そっちの方がカッコいいと言われたので」と、これもサラの好みに合わせるためだと笑った。 　そんな久保にとって、サラとはどんな存在なのか。「モチベーションですね。振り向いて欲しいと5年間頑張っています。そうすると格闘技や仕事が頑張れるので、いいことしかないなって。とにかく自分はこの人に良く思われたいということしか考えてないです。不純な動機ですが(笑)。そのためにとにかく必死になって頑張ってやっています」と、格闘技をはじめ自分が頑張れるモチベーションだと答えた。