MMA
ニュース

【RIZIN】堀口恭司のBellator定期参戦でジャパンGP優勝者との防衛戦はどうなるのか、榊原CEOが補足説明

2021/09/10 21:09
【RIZIN】堀口恭司のBellator定期参戦でジャパンGP優勝者との防衛戦はどうなるのか、榊原CEOが補足説明

堀口はRIZINバンタム級王者としてBellatorに参戦、ジャパンGP優勝者との防衛戦については「タイミングを見て進めていきたい」

 2021年9月10日(金)、榊原信行RIZIN CEOがRIZINの公式YouTubeチャンネルにて配信会見を行った。

 10月2日(土)に開催されるRIZINの新シリーズ『RIZIN LANDMARK vol.1』についての発表後には、今朝発表された現RIZINバンタム級王者・堀口恭司(アメリカントップチーム)のBellator定期参戦についての補足説明がされた。


「実は8月にアメリカに行っていまして、それは堀口選手の件。どういう形でまとめるのがいいのか、この業界の黎明期の中で切磋琢磨してきた僕の数少ない友人でもあるBellatorのスコット社長に、どうしようと」と、Bellatorのスコット・コーカー代表に堀口についての相談をするため渡米していたと榊原CEO。

「恭司はアメリカで日々トレーニングして生活をしています。そのため日本に入って来ると14日間の隔離があります。6月も様々な手だてをしてムサエフとケラモフに試合をしてもらいましたけれど、最後の14日間で仕上げてくる選手と隔離されている選手ではハンディキャップがあるのが見て取れた。昨年末の海との試合の時も恭司は隔離がストレスになっていました。そのストレスを取り除ければ、というのが恭司の望みでした。

 日本は海外の受け入れを拒否しているんですね。一切受け入れていない。入れたとしても14日間の隔離がある厳しい状況が続いています。だから14日間をかけても、堀口と戦う外国人選手が入って来れません。日本人のトップはみんなジャパンGPで戦っています。去年の今頃はさすがに来年になればもっと(外国人が)入ってこれるだろうし、堀口の相手を準備できると思っていましたが、全然そういう環境にもならない。だから9月の大会もさいたまスーパーアリーナでやるにもかかわらず外国人を1名も呼ぶことが出来ていません」と、堀口自身が14日間の隔離にストレスを感じてベストなパフォーマンスを行うことが出来ないこと、ふさわしい外国人選手の対戦相手も現状では用意できないことをその理由にあげた。


(写真)2019年6月、Bellatorでコールドウェルとのタイトルマッチに挑んだ堀口(C)RIZIN FF

「堀口のコメントにもありましたが、ファイターの旬の時間は短いですし、試合をして稼がないといけない。プロモーションの中で王者だからと言って縛ることはしたくないです。ぜひ恭司にはRIZINを、そして日本を代表して世界の強豪ひしめくBellatorで試合をして欲しいとの話をしました。

 アメリカが基本、堀口の試合の場所になると思います。今後Bellatorとのアライアンスの関係をもっと強化しようと。できれば日本大会も近い将来もう一回やりたいですし、そういうタイミングで堀口も帰って来て凱旋試合をすることもあるだろうし、コロナがどう収束するかを見ながら日本での試合機会を作っていきたいと思います。

 堀口恭司は王者のままBellatorに挑む。通常の今までのMMA産業の中では、ありえなかったことでしょうね。普通であれば王座を返上して違うプロモーションに行くところです。僕はプロモーション同士の抜いた獲ったはクソくらえだと思っています。RIZINはファイティングフェデレーションということでいろいろな団体の皆さんのご協力をいただきながら夢のカードを実現して行く上で言うと、軸足は自分の団体に主戦場を定めながら他のプロモーションの選手がRIZINに出てきてくれています。これと同じような環境を僕らは海外にも作りたい。


(写真)海外挑戦を口にしている朝倉海もBellator参戦への道が開けそうだ

 この選手とこの選手が戦ったら面白いとファンが思っていることをプロモーターのエゴや利益を優先して妨げたくない。スコットもその考えを共に持って新しいイノベーションになることを共にやろうと。僕らがこの業界で現役で活動できるのもあと数年だと思っています。その中で次のプロモーターとして名乗りを上げてくれる人たちにレガシーとなるような大きいチャレンジをしようと思います」と、Bellatorとの友好関係が強固なものであると説明。

 続けて「Bellatorの力を持ってすれば、RIZINと共に協力してやってくれればできるはずなので、その第一弾として堀口選手がRIZIN現役王者のままBellatorに挑みます。防衛戦は今後の未来の中で、コロナの状況を含めて出てくると思いますが、これは関係各位と相談してタイミングを見て進めていきたい」と、現在開催中のジャパンGPの優勝者が挑戦者となる防衛戦についても触れた。

 そして「BellatorとRIZINの新しいMMA産業の中での新しいイノベーションに期待してほしいです。みんながもっとワクワクするようなチャレンジをBellatorとならできると思います。GPの選手も日本から外国へ渡れば試合ができます。だからGPで優勝した選手がいるのなら、本人の希望があればBellatorで試合をすることもすぐに叶うと思います。RIZINは新しいチャレンジを、9月19日のRIZIN.30の大会、10月2日のLANDMARKから、驚くほどみんなをワクワクとさせる企画を進めているところでご期待いただければと思います」と、ジャパンGPの優勝者を始め、今後RIZINからBellatorへ参戦する選手を支援していくとも話した。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア