【Krush】初参戦の松谷桐が圧勝宣言「僕がK-1でも一番になる」迎え撃つ豊田優輝「絶対にそうはさせない」

　2021年9月24日（金）東京・後楽園ホール『Krush.129』の対戦カード発表記者会見が、8月5日（木）都内にて行われた。5月30日に行われた「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」で盛り上がりを見せるバンタム級で3カードが決定。 　これまで他団体で活躍してきた松谷桐（ALONZA ABLAZE）が初参戦、豊田優輝（B.W）と対戦する。 　松谷はジュニアキックで活躍し、Bigbangアマチュア-45kg王座、WBCムエタイアマチュアU18-52kg王座などを獲得。2017年10月にプロデビューすると、無敗のまま僅か6戦目でNJKFフライ級王座に就いた。そこからさらに連勝記録を伸ばしていったが、2019年7月の仲山大雅戦で初回KO負けを喫し、10戦目にしてプロ初黒星。11月にRISEで風音にも敗れて連敗を喫したが、12月のシュートボクシングで伏見和之にKO勝ちして再び勢いに乗り、その後は4連勝。ジムを移籍しての初参戦となった。戦績は14勝（7KO）2敗。 　迎え撃つ豊田はK-1カレッジ2019 -60kg王者。2019年12月のデビューから池田幸司、橋本実生（いずれも5月のK-1トーナメント出場）に連敗を喫したが、3戦目で山脇飛翼に判定で初勝利。前戦はK-1トーナメントのリザーブファイトで大石和希に勝利している。戦績は2勝3敗1分。 　会見は豊田の「バンタム級が盛り上がっていますが、自分もその勢いに乗り遅れないように勢いに乗ってやろうかと思います。松谷選手は他団体で実績がありますが、K-1・Krushで戦って来たのは自分の方がキャリアは上なので負けられない」との意地を感じさせるコメントから始まった。 　松谷は「はじめまして。今回、卜部功也さんのジムに移籍して華のある舞台で戦っていけるとのことなので、しっかり勝って53kgを引っ張っていけるように頑張ります。Krushは昔から見ていて憧れていた舞台なので、戦えることを嬉しく思います」と挨拶。 　互いの印象を聞かれると、豊田は「松谷選手は上手いし、一発一発踏ん張って打ってパワーがあると思います。でもそれに負けないように練習してやっていきたい」と評するが、松谷は「凄く気持ちのある選手だと思いますが、全てにおいて自分の方が上だと思うので圧倒して勝ちたいと思っています」と言い放つ。 　この日に行われた他の試合の会見も殺伐とした雰囲気となり、松谷は「みんなけっこうツンツンしているので、自分もそんな感じで行こうかなと思います」と笑顔で答える。 　他団体からの参戦選手は、ONEからK-1に参戦したMOMOTAROのようにいきなり洗礼を浴びせられることも少なくない。Krushのスタイルに対応できる自信はあるかとの質問に、桐谷は「自分が出ていたところとはテンポやスピード感が違うと思います。今そこを卜部功也会長に教わってそういうルールにも対応できるように練習しているので、全然問題ないと思います」とすでにスタイルを順応させる作業をしているとした。 　K-1・Krushのバンタム級戦線については「53kgは層が厚いですし、強い選手が多いですが、自分がそこで一番になれると思う。この前、優勝した黒田選手よりも自分の方が強いと思っているので、今回しっかり勝って黒田選手と対戦したいと思っています」と、トーナメントで王者となった黒田斗真に挑戦状を叩きつけたいとする。 　それを聞いた豊田は「対応されたとしても自分の方が経験は上ですし、経験がものをいうと思うので絶対に落とせない試合です。しかも、勝ったら美味しい試合なので。松谷選手は全然メリットがないのに僕との試合を受けてくれたので、これは落とすわけにはいかないので絶対に勝ちます」と、松谷は美味しい相手だと話した。 　さらに「フィニッシュは自分の良さである、何でも出せる技の引き出しから何個か出して倒したいなと思っています」と多彩な技でKOするという。 　それを受けた松谷も「今回レベルも全然違うので。自分の方が上なので、圧倒して何もさせないで勝とうと思います」と対抗意識を燃やした。 　そして松谷は「目指すところはK-1と言うか、K-1で一番を獲ろうと思っています」とキッパリと宣言。 　豊田は「相手の選手は圧倒、圧倒と言っていますが、僕は絶対にそうはさせない」と意地を感じさせるコメント。松谷は「圧倒させないと言われたんですけれど、絶対に圧倒して勝って自分が53kgを引っ張っていける選手になるので注目してください」と笑みを浮かべながら語った。