2試合連続の初回KOでトーナメントを完全制覇、新王者となったサッタリ
2021年7月24日(土)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.127』の一夜明け会見が、25日（日）都内で行われた。
「第2代Krushクルーザー級王座決定トーナメント」で準決勝のRUI（K-1ジム福岡チームbeginning）戦を1R2分14秒でKO勝ち、決勝の谷川聖哉（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）戦も1R2分46秒でKO勝ちと完全制覇で第2代Krushクルーザー級王座に就いたサッタリ・ウィラサクレック（WSRフェアテックス・イラン）が会見に出席。前夜の試合を振り返った。
「昨日の試合は自分にとってやるべきことが出来たいい試合だった。応援に来てくれたファン、チームのみんな一丸となって勝つことが出来た試合だった」とサッタリ。
RUI戦については「今回のトーナメントへ向けて相手を分析し、戦略をしっかりコーチと考えて臨んだ。分析した結果とトレーニングの結果が全て出たと自分は感じています」、谷川戦については「（パンチは）とても感触はよかった。やりたいことが出来た試合だった。相手を分析して自分のパンチをいいタイミングで打てた試合だったと思う」と、それぞれ印象を話した。
試合後、母国イランからも「たくさんのメッセージをいただいた。いつも応援してくれるみんなには本当に感謝したい。みんなの応援で自分にとって前向きなエネルギーをもらっていると思う」と反響があったという。
日本が大好きだと試合後にも話してたサッタリ。「日本に来ると決めてから、日本でいい練習環境に恵まれいいトレーニングを積んできた。その中で日本で一番大きな大会で試合ができるのは嬉しいし、光栄だ。日本人のファンの皆さんはとても親切だし、ファンの応援に応えるためにもより一層レベルの高い試合を見せられるようにこれからも精進していきたい」と、日本のファンのためにも頑張りたいとする。
次の目標はK-1のタイトルだと言い、「皆さんご存じの通りK-1はエンターテインメントで、その中で自分のベストを尽くして観客の皆さんに楽しんでもらえるパフォーマンスができるように、自分を厳しいトレーニングを積んで追い込んでいく。それが一番大事だと思っている。これは常に変わらない気持ちだ。その結果としてK-1ベルトを狙っていきたい。そのために皆さんに楽しんでいただける試合をこれからも続けていきたいと思うので楽しみにしていただきたい」と、いい試合を続けていくことがK-1のタイトルに近付く道だとした。
ベルトを巻いた時に最初に湧き出た感情は「やはりこのベルトを巻くためにコーチやチームのみんなと厳しいトレーニングを積んできて、それがやっと実ったという感情でとても嬉しく思った。でもこれをゴールと思わず、スタートなのでより一層強い自分を見せるために練習に頑張っていきたい」とし、おごらずさらに自分のレベルを上げたいという。
クルーザー級の中では小柄な体格（身長186cm、体重88.2kgは今回出場選手の中で最軽量）だが、何が自分の強みかと聞くと「自分にとってサイズは関係ない。大事なのは自分を厳しく追い込み、頭を使って戦略を練って分析する。それが一番大事だと思うし、練習の成果が結果につながるのでサイズは関係ない」と、練習を積むことと戦略を練ることが大事だとした。
これからどういうチャンピオンになっていきたいか、との質問には「王者として相応しいハートを持ちあわせた人間になりたい。ファンの皆さん、チームのみんなを抜きにして王者ではいられない。感謝を表すためにも王者にふさわしいハートを持った王者になっていきたい」ということをあげた。
好きなK-1ファイターはいたかと聞かれると「ピーター・アーツ、バダ・ハリ、アーネスト・ホースト…とてもいい選手がたくさんいた、しかし、全ての選手を見てパーフェクトな選手はいないので、全ての選手のいいところだけを盗んで自分のものにしようと意識していた」と、これまでいなかったパーフェクトな選手になりたいとの目標を掲げた。
そしてサッタリは改めて感謝の気持ちを述べると「これから自分はもっと強い選手になっていくので、世界中のキックファイターを日本に呼んでレベルの高い試合をお見せしたい」と、“日本代表”として世界と戦っていきたいと語った。
