【RIZIN】シバターの「道衣無しだったら勝てた」発言に、怒りのクレベル・コイケが「冗談じゃないよ！ 今度はRIZINで完全に絞め落とす」

　ボンサイ柔術勢のセミナーに乱入し、クレベル・コイケの三角絞めにタップし敗れたシバターが、RIZINでのホベルト・サトシ・ソウザとの対戦要求や「道衣無しだったら勝てた」と、発言したことについて、“空気を読まない”クレベルが本誌の取材に怒りをあらわにした。 　ことの顛末は、YouTube企画からだった。 【写真提供】Kleber Koikeクレベル コイケ チャンネル 　YouTubeを始めたクレベルとサトシらボンサイ柔術勢が神奈川県座間市のアラバンカ柔術アカデミーでセミナーを行うことを聞きつけたシバターは、そこに乱入し、クレベルとの対戦を実現させることを計画。 「朝倉未来とコイケの試合を何回か見て思ったことは、未来が柔術、というか三角（絞め）の対処がまるで出来ていない。入ってこっちに（捻って肩を）抜ける、と言ってたけど違うんだよね。手を一本入れないとダメなんだ。未来の体重じゃちょっとキツいかもしれないけど、絶対にあの三角を抜けられる方法を知っている」と豪語した。 　その方法とは、競技柔術では禁止されているバスター（スラム）だという。 「上に持ち上げて下に叩きつける。三角は相手の頭と腕を持っているから受け身が取れない。後頭部から直撃ですよ、一発KO。コイケは柔術家だからバスターを警戒してないからビックリすると思うよ。こんだけの体重差があるなかでの三角は基本的に極まらない。体重差がいかに恐ろしいかを見せたいと思います」と、宣言してからシバターはセミナーに乗り込んだ。 「面白い、そして“残酷な現実”ってやつを今日は見せてやろうと思います」と自信たっぷりのシバターは、セミナー会場に乱入し、「オイ、クレベル・コイケ！ YouTube見たぞ！ YouTubeを始めるときはシバターの許可がいるんだよ」と、クレベルを指して挑発。 　指さす手を何度も払いながら、「ここはジムだよ。静かにしなさい」とイラつくクレベルに、ここぞとばかりにシバターは畳み掛け「まずはシバターと戦ってから、YouTubeを始めるんだよ」と、生徒たちの前で対戦を迫ると、クレベルも「いいよ、さっさと戦ってやるよ」と受託。 　しかし、アラバンカ柔術アカデミー山田重孝代表が割って入り「ダメ、ここは柔術の道場だから。道衣を着るなら大丈夫だけど」と告げ、シバターも道衣着用を了承し、「コンバッチ！」と戦いが始まった。 　結果は、動画を見て分かる通り、テイクダウンするクレベルに対し、立ち上がろうとするシバター。その首をがぶったクレベルは、朝倉未来戦同様にジャンピングガードで引き込んで、三角絞めへ。そこで95kgという体格差（※試合時のクレベルは66kg）を活かしたシバターが作戦通り持ち上げて下に叩きつけようとするが、山田代表は柔術ルールに則り「落としちゃダメ、バスター禁止だよ」と注意。躊躇し、マットにヒザを着いてからクレベルを下に置くシバターだが、その瞬間に三角絞めが極まりタップした。 [nextpage] シバター「未来よりはだいぶ善戦したんじゃないの？」 「ひとつ言わせてもらうと、普通にリングだったら落としているし、それで決まっていたよ。今回は俺の優しさというか、あんな子供たちの前で先生をバスターで葬るのも可哀想だと思ってね。非情にならずにね。落とさなかったけど、HIROYA戦のときに折ろうと思えば折れたのと同じで、落とそうと思えば落とせた。ちょっと優しさを見せちゃったという感じかな」と、うそぶくシバター。 　続けて、「まあ、未来よりはだいぶ善戦したんじゃないの？ 未来はああもならなかったからね」と負け惜しみを口にして、会場を後にした。 　しかし、公開エキシビションの後、「道衣無しなら、バスター有りなら勝てた」、さらに階級が異なるも「サトシとRIZINでベルトを賭けて戦う約束をした」などと主張するシバター側の動画を見たクレベルは、本誌に向けて「冗談じゃない」と怒りをあらわにした。 「サトシ先生が出るまでもない。シバターと自分との戦いはまだ終わってない。もしほんとうにシバターが『道衣無しなら自分に勝てる』と思っているのなら、RIZINでやってもいいよ。“ポペガー”──今度はほんとうに『完全に』絞め落とす」 　果たして、シバターvs.クレベル＆ボンサイ柔術の第2章は、RIZINのリングで実現するか。9月19日、RIZINはさいたまスーパーアリーナでの大会開催を決定。そして、榊原信行CEOは「8月に新しいことをやりたい」と語っているが……。