今回も逆転KO劇となった林だが、ようやくディフェンス強化に着手するという
2021年5月30日(日)神奈川・横浜武道館で開催された『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN～K-1バンタム級日本最強決定トーナメント～』の一夜明け会見が、31日（月）都内にて行われた。
第14試合のスーパーファイトK-1スーパー・ライト級3分3R延長1Rで、ヴィトー・トファネリ（ブラジル/ブラジリアンタイ/闘英館）を2R2分35秒、KOした林健太（FLYSKY GYM）が会見に出席。前夜の試合を振り返った。
この試合、1Rと2Rにダウンを奪われた林が2Rに3度のダウンを奪い返して逆転KO勝ちするという“逆転の林健太”らしい試合展開に。
（写真）「ダメージが来た」と振り返った2度目のバックハンドブローでのダウンシーン
しかし、「今回も心臓に悪い試合をしてすいませんでした。悪い部分、いい部分両方分かったので、まだ強くなると思いました。昨日は『密になるからすぐ帰ってください』と言われたので普通に家に帰ったら、家に着いたところで『インタビューですがどこですか？』と電話がかかってきて(笑)」と、勘違いがあって試合後のヒーローインタビューは受けられなかったと笑う。
その逆転勝利については「いいトレーニングができて自信があったので、1回目ダウンした時は絶対にやり返せる自信あったんですが、2回目は焦りました。でも落ち着いていたのか、セコンドの兄弟の声が聞こえてその声通りに動いたらああいう結果になった。やってきたことの自信とセコンドの声に助けられましたね」と要因をあげる。「1回目のダウンはダメージがなかったんですが2回目は来ました。でも一番はカーフキックでした」と、パンチによるダウンよりもカーフキックの方がダメージがあったという。
強くなったと思った部分は「始まってすぐローを蹴ったら、今までしっかり蹴れてる感覚がなかったんですが今回はありましたね。それとヒザ蹴りからの組み立てができて“あっ、初めてキックボクサーになれた”と思いました」と、パンチだけでなくローやヒザ蹴りに手応えがあったことをあげる。
今後の課題については「ディフェンス強化ですね。ディフェンスをハンパじゃないくらいやらないと。応援してくれる人からもディフェンス強化した方がいいって言われるので、徹底したいと思います。今から改善していくので次は大丈夫です。オフェンスには自信があるので頑張ります」と、本格的にディフェンスを強化していくとする。
目標とする2階級制覇については「いいアピールができたと共に、ディフェンスの脆さを露呈したので、攻撃力はいけるけれどディフェンスを強化してもう一回戦って実感したいです。自分でもディフェンスが脆いと思いました。できるかぎりベルトには早くいきたいので、とにかくディフェンスを強化して早くベルトにたどり着きたいですね。秀さん（現スーパー・ライト級王者の山崎秀晃）のパワーはハンパないので、攻撃と攻撃ならいけるけれど、ディフェンスが甘いので秀さんの攻撃力だと危ないのでディフェンスを鍛えて出直します」と、山崎が相手なら防御の甘さが命取りになるとし、ディフェンスを強化してもう1戦試したいとした。
これまでの試合で何度も逆転勝利を見せてきた林だが、ディフェンス強化で逆転しない＝最初から圧倒する林健太を作り上げることができるか。
