【RIZIN】榊原信行CEOが渡米の目的を語る「もっとワクワクドキドキしてもらえる仕込みのために行ってきた」メイウェザーの次戦についても

　2021年4月30日（金）都内にて5月30日（日）丸善インテックアリーナ大阪『RIZIN.29』の記者会見が行われ、会見後に榊原信行RIZIN CEOが囲み取材に応じた。 　4月上旬に渡米し、7日にはフロイド・メイウェザー、ダナ・ホワイトUFC代表との3ショットをSNSにて公開し、ファンを驚かせた榊原信行RIZIN CEO。ラスベガス、フロリダ州マイアミとタンパを巡ってきたといい、その目的を話した。 「フロリダに行っていた理由はまだオープンには出来ません。またそれは近々に発表できると思いますが、いずれにしても僕らがUFCやベラトールとかアメリカのビッグプロモーションにかなうチャンス。ダナ・ホワイトは揶揄しているけれども、ローガン・ポール（YouTuberでプロボクサー）がメイウェザーとやるわけですよね。ベン・アスクレンとジェイク・ポール（同、ローガンの弟）がこの前やりました。それが世間の人たち、今の若い世代の人たちには見たいと思うものになってしまっているということです。そこにはRIZINという後発の舞台としてワンチャンあると思っています。 （写真）昨年大晦日に行われたYouTuberシバターとHIROYAの一戦。きっかけはローガン・ポールのボクシングの試合だったという　UFCとBellatorはそこには触れられないじゃないですか。今までの実力測定の場である以上、ローガン・ポールが出たいと言っても出せる器量はないと思っているので。RIZINはありますから。そういう意味では天心とメイウェザーが始めたエキシビションマッチが…よくメイウェザーが言うんだけれども、エキシビションを始めたのは俺たちじゃないか、と。俺たちが日本でやったことがひとつの新しいトリガーとなって、タイソンがやったり、メイウェザーとローガン・ポールが6月6日にやったり。それが世の中をバズらせる。多分、とんでもない数がメイウェザーvsローガン・ポールを見ると思います。非常識だから。何が起きるか見たいじゃないですか。でもそういうところをRIZINとしては仕掛けるのはワンチャンあるなと思っていろいろなことを画策しています。 　ただこれもアフターコロナですね。このコロナの状況がハッキリ見えないと。新しくRIZINが6年目に入った中で、我々はこれだけのファンの方に国内で支持を得たり、5年間やってきた実績が積み上げられたから、6年目は世界戦略に向けてのアクションを起こしたい。その中の第一弾、第二弾の仕掛けはもう十分にできている。コロナさえ距離感がつかめれば、外国勢が入ってこれるようになるとファンの皆さんもマスコミの皆さんにももっとワクワクドキドキしてもらえるものが仕込めているので、その仕込みのために行ってきたというのが現実です。また近々、いろいろ前向きなアナウンスをさせていただけると思います」と、海外のYouTuber絡みの企画を匂わせた。 （写真）榊原CEOが自身のSNSで公開したダナ・ホワイトUFC代表、メイウェザーとの豪華3ショット （C）RIZIN　メイウェザーの自宅におけるダナ・ホワイトUFC代表との再会については、「ダナと会うことが出来たのはアポがあったことではないんです。メイウェザーには『ダナと会いたいんだよね』とずっと言っていたんですよ。そうしたところメイウェザーがサプライズ的に呼んでくれたという。ダナはダナで僕がいることを知らずに来たんですよ。衝撃的な再会でしたね。15年ぶりくらいですか。この業界に戻ってこれた中で、スコット・コーカー（Bellator代表）とともにアメリカの中で会いたかった人。当然今となればあまりにも距離をあけられているのでライバルと言えるような存在ではないので、彼らに日本の格闘技をもう1回盛り上げるために協力してもらう、スコットがいち早く協力してくれているけれども、ダナにも機会があればいいなと思っています」と、UFCにも協力を呼びかけたいとする。 　また、メイウェザーについては「MEGAが頓挫してしまっているじゃないですか。メイウェザーは我々を通じてMEGAの出場に契約しているんですね。だからメイウェザーからすると、いつ俺の試合があるんだ、と。焦れて結局ローガンのオファーを受けた…条件も良かったのでそれを選んだんですけれど、メイウェザーとしてはいつ日本に行ってエキシビションをやれるんだということを彼としても知りたいし、僕らとしてもコロナがいつ落ち着くのか。 （写真）2015年の大晦日に行われた那須川天心vsメイウェザー　早ければ年内にMEGAもあるかもしれない。ただ6月6日にメイウェザーが試合をすることを考えると、彼がコンスタントにするわけではないとすると彼には彼の都合があるので、いろいろないくつかの条件が揃わないとですがメイウェザーはローガン・ポールの試合が終わった後には必ず日本で試合をする状況にはあります。だからMEGAのチームとも今後どうするというところを、我々は彼らの制作協力をするということになっているので、メイウェザーとのコミュニケーションの窓口にもなっていますから、いろいろな環境を整えた上でですが、近い将来メイウェザーは必ず日本で試合をするという状況にはあります」と、ローガン・ポール戦の次には2月28日から延期されている『MEGA2021』でメイウェザーの試合が行われるとした。