判定基準の変更を発表した中村プロデューサー
2021年3月28日(日)東京・日本武道館『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K’FESTA.4 Day.2~』の前日計量&記者会見が、27日(土)都内にて正午より行われた。
会見の冒頭、中村拓己K-1プロデューサーより、「判定基準の変更」が発表された。
(写真)3月21日に行われた江川(左)vs椿原の判定は2-1と割れ、江川の積極性か椿原の適格性かで物議をかもした
「K-1は2014年からスタートして開催してきて、技術のレベルが上がっていろいろなファイトスタイルが増えて僅差の勝負が増えてきた中で、我々は改めて判定基準を変更します。K-1はKOを狙って戦う競技、KOが一番の上位概念として行っています。KOを狙う選手の姿勢、ダメージを伴う攻撃、倒しに行く姿勢をより評価して判定していきたい。K-1はKOを狙う、倒し合う、打ち合う競技です。そういう戦い方をすることが勝利に近付く。K-1はキックボクシングでもムエタイでもボクシングでもなくK-1という独立した競技です。K-1はそういう戦いをする競技として見て欲しい。明日の試合からはK-1はそういう競技だと分かったうえで見ていただきたいと思います」
つまり、アウトボクシングなどでポイントを取るような戦い方よりも、倒しに行く姿勢を見せた方を評価するという明確な基準に変更するというもの。
リング・ジェネラルシップよりもアグレッシブを評価するものであり、これまでのK-1ルールでの採点の優先順位、(1)ダウン数、(2)相手に与えたダメージの有無、(3)クリーンヒットの数、(4)アグレッシブ度(攻撃点)と変わりはないが、僅差の場合は(3)クリーンヒットの数が倒しに行くための攻撃かどうかがより評価されるようだ。また(4)アグレッシブ度に関しても同様に倒しに行く姿勢が評価されると思われる。