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【RIZIN】黒さ=強さだと“格闘技界の松崎しげる”武田光司、朝倉兄弟との合同練習で打撃に自信

2021/03/11 17:03
【RIZIN】黒さ=強さだと“格闘技界の松崎しげる”武田光司、朝倉兄弟との合同練習で打撃に自信

とにかく肌の黒さにはこだわりがある武田 (C)RIZIN FF

 2021年3月21日(日)名古屋・日本ガイシホール『RIZIN.27』の第12試合で、パンクラス・ライト級王者の久米鷹介(ALIVE)と71.0kg契約5分3R(※ヒジあり)で対戦するDEEPライト級王者・武田光司(BRAVE)が11日(木)、公開練習&リモートインタビューを行った。


 すでに始まっているという公開練習。「よしっ」と日焼けマシンから出てきたのは武田だった。試合まであと2週間、“日焼け”の仕上がり具合を聞かれると「今日もめちゃくちゃいい練習ができたのでバッチリかなと思います」と真顔で答えた。

 黒い肌がトレードマークの武田。日焼けサロンには「今は週1くらいですかね。前は週3~4日とかイカレたことをしていました、だいぶ黒くなってきたので今は週1ペースです。今日は40分くらい練習(日焼けのこと)しました。今日は3日ぶりです」と、頻繁に通っている。「理想は毎日焼きたいです。普通の練習もあるので試合まであと理想は3~4回行けたらいいかなと思っています」という。


 なぜそこまで黒さにこだわるのかを聞かれると、「初めて行ったのは16歳の時です。中学生の時に部活の先輩が夏頃に『日サロに行って来る』と。僕は中学生でまだ早いと言われて、焼いている肌を見てカッケーなと思って。僕も焼いてみたいと思ったのがきっかけでした」と答え、「僕がプロになってからも日焼けサロンに入って黒いまま連勝してきて、北岡選手にも勝って王者になりました。北岡選手との黒さ対決にも勝ったので黒いのが僕の強さのモチーフです」と縁起も担いでいるようだ。

「デビュー戦の時に初めてお会いした北岡選手に『どこで焼かれているんですか?』と聞かれたのが第一声でした。そういう意味でも黒さと北岡選手にはご縁があります」と、とにかく黒い肌にこだわる。

 それでいて、久米とは王者対決になるが「僕はDEEPの王者ですし、久米選手もパンクラスの王者と言ってもチャンピオン対決にはそんなに思い入れはないです。それよりも僕は今回RIZIN3回目なんですけれど、まだ自分の力を出せてないのでその力を出せればいいなと思います。それ以外は考えてないですね」と、王者対決との部分にこだわりはない。


 久米については「久米選手は穴がない。弱点がないというか。僕が勝っているのは体力面。それ以外の技術とかは久米選手の方が全然上だと思っています。そこは気持ちでカバーするしかないと思っていますね」と体力面以外では全て劣っていると認る。

「久米選手が日本(のライト級)で一番強いと思う」とまで評価するが、「勝ったらその後は海外勢と試合をしたい。コロナでやるのはその先だと思いますが。一個会見で言い忘れたことがあって、サトシ選手とやりたいなって。久米選手に勝てたらサトシ選手とやりたいと思います」と、国内最強を証明できればホベルト・サトシ・ソウザと対戦したいと希望した。

 サトシはトフィック・ムサエフとの初代RIZINライト級王座決定戦が内定しているが、武田は「ムサエフ選手が来れるのかどうかですが、そこで僕がやりたいとアピールしてやれたらいいなと勝手に思っています。サトシ選手が先にやるなら順番待ちになるので、その次にやりたい。やるからには王者になりたい気持ちがある」と、サトシvsムサエフの勝者に挑戦したい、とも。


 前回RIZINでの川名戦では、得意のグレコローマンレスリングのテイクダウンを切られた。あの試合での修正点をどのように考え、取り組んできたかとの質問には「めちゃくちゃやりました。宮田先生にも言われたんですが、レスリングがヘタクソになっていたので。フリースタイルが雑だと前から宮田先生に言われていて、その修正は凄くしました」と、原点であるレスリングに力を入れてきた、

 久米は前戦の北岡戦で、比較的上で組む(上半身)ことが多かったが、それについては「あの試合では北岡選手がタックルに入る展開が多々あったんですけれど、久米選手はタックルを切る動作はあまりやられていなかったので、グラップリング能力が高いからあえて自分から寝て一本狙いに行ったのかと思いました。でも、四つ組みは僕の方が強いと思います。組んでみなければ分からないですけれど」、とグレコローマン出身だけに自信を見せた。

 加えて「あとは打撃をいろいろな方に教わってきたので、僕のパンチが強くなっている自信がめちゃくちゃあります。だからパンチからテイクダウン、テイクダウンと見せかけてパンチとやっていきたいなと思います」と、テイクダウンを活かすためにパンチが強化されたとする。「今回の試合のキーは打撃です。それは久米選手もそう思っているでしょう。僕はそれ以上に打撃がキーだと思っている」とした。

 最近では朝倉兄弟率いるトライフォース赤坂勢との合同練習が話題になったが、「朝倉未来選手は当て感がめちゃくちゃスゲェなって思いました。朝倉海選手は階級が違うので速かったですね。未来選手とは週1で行って2週連続でスパーをやらせてもらって。海選手とは3日前にやらせてもらいました。僕に直接は言われなかったんですけれど、朝倉未来選手がやりづらかったと言われていたと聞きました。そういう意味では、朝倉未来選手はトップ選手と数々試合をこなしている選手なので、そういう方にそう言われたのは貴重なアドバイスだったなと思います。そこまでガチンコでやっていたわけではないですが、打撃の距離感だったり、あとは打ち合いも多々あったので。僕らって出稽古はあまりしないんですよ。だから普段やらないような選手たちとできたっていうのは試合前の貴重な体験だったと思います」と、得るものがあったと話す。


 今回の試合は約半年ぶりとなるが「プロデビューしてからチャンピオンになるまで2カ月に1試合のペースだったんですけれど、それがおかしいことしていたなと思って(笑)。身体のダメージがヤバかったです。だから本当は3カ月に1回くらいのペースで試合をしたいんですけれど、身体的には休められたので、今のこの時期に関しては半年に1回くらいのペースがちょうどいいと思っています。だから調整に関しては不備があったとかはないです」と、問題はない様子。

 代名詞でもあるジャーマンスープレックスは「狙いますと言っていけるものではないので、いけるようならやります」と控えめ予告。また、ケビン・ランデルマンが好きという話になると「ファイトスタイルが好き。暴れてぶん投げてぶん殴って、あれが理想のスタイルだと思っています」と、ランデルマンのようなスタイルになりたいとした。

 今回の試合は「勝ち負けよりも内容が問われる」と語っていた武田。その真意を聞くと「ファンのみんなは僕の投げを見たいだろうし、アグレッシブさも見たいと思うのでそれが出せれば。前回の川名選手との試合では何もできなかったので。正直、ファンや関係者の方もそうだし、僕だって負けたと思ったので運を味方にして勝っただけ。だから今回は僕の力を全部出し切って勝ちたい」と、全てを出すことだと答えた。

 質疑応答は再び日焼けの話に戻り、「格闘技界の松崎しげると言われているので、格闘技界の武田光司みたいに、黒=武田浩司と認識してもらえれば嬉しいかな。黒いヤツいるなってなったら武田じゃんって。黒さは強さを証明します。応援に来る時は皆さんも日サロ行ってから来てください」とメッセージを送った。

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