4月21日(日)神奈川・横浜アリーナにて開催される『RIZIN.15』の前日公開計量が20日、都内で行われた。
第5試合で57kg契約で対戦する渡辺華奈(FIGHTER'S FLOW)は56.7kg、ヤスティナ・ハバ(ポーランド)は57kgジャストで計量をクリアした。
計量入場時に、渡辺はフライパンを持参。壇上で「曲げます!」と言い放つと、フライパンを見事に二つ折りに。後方のRIZINガールが驚愕の表情を見せるなか、渡辺は曲げたフライパンを右手に掲げて、怪力をアピール。対戦相手のハバもいつものポーカーフェイスを崩して笑顔をのぞかせた。
この仰天パフォーマンスについて、計量後に渡辺に話を聞くと、「力をアピールするパフォーマンスとして『フライパン曲げはできるか?』と周りに提案され、やらせていただきました」と周囲からのリクエストに応じたものだと語り、「曲げた経験は今まで一度も無く、練習も無しのぶっつけ本番でやりましたが、あまりに簡単に曲がったので面白かったです」と平然と語った。関係者によれば、試合に向けた練習中は料理もしないため、「普段はフライパンを触ることもなく、この計量で久々に触りました」という。
公開練習でも、練習仲間で「いま70kgはある」という渡部修斗を肩にかついだ渡辺は「クソ軽いです」と笑顔で難なくスクワットを披露していたが、普段のトレーニングでも「デッドリフトは120kgを5回行うのを5セットほどやっています。マックスは測ったことがありません」とけろりと語る。
計量を終え、「無事終わり幸せです」と笑顔を見せた渡辺は、ヤスティナ・ハバと対峙した感想を「信じられないくらい可愛い。直視できなかった」と独特の表現で語った。
さらに計量後のリカバリー食を問われると、「パスタやうどんの炭水化物と、我慢していた大好物のカヌレを食べます!」と力メシと女子力の高い食べ物を両方チョイス。最後に、試合直前の意気込みとして「負ける気がしません。フィニッシュします」と力強く語り、会場のある新横浜へと移動に向かった。
柔道時代は全日本指定強化選手だった渡辺は、今回の試合前には、柔道時代の先輩で2月に引退を表明したロンドン五輪金メダリストの松本薫とも再会。「第六感を呼び覚ます」と“野獣”らしいアドバイスも受けている。渡辺はその圧倒的なフィジカルと野性味で、現役軍人のオールラウンダー・ハバを撃破するか。