【K-1】イライラする王者・江川優生、椿原龍矢とのリベンジ戦は「“これがK-1だ”という素晴らしいKOを見せてやる」

　2021年3月21日（日）東京ガーデンシアター『K'FESTA.4 Day.1』の対戦カード発表記者会見が、2月3日（水）都内にて行われた。 　K-1 WORLD GPフェザー級タイトルマッチとして王者・江川優生（POWER OF DREAM）vs挑戦者・椿原龍矢（月心会チーム侍）が決定。 　江川は2013年10月に高校生でプロデビュー。高いボクシングスキルを武器に連勝を重ね、2019年1月にKrushフェザー級王座を奪取。6月には初防衛を果たし、11月の第3代K-1フェザー級王座決定トーナメントでは3試合連続初回KOで王座に就いた。「K-1 AWARDS 2019」ではMVPにも輝いている。怪我のため12月の武尊とのエキシビションマッチ以来試合から遠ざかり、2020年9月のK-1で椿原とノンタイトルマッチで復帰戦を行ったが、まさかの判定負け。 　椿原はK-1甲子園2017 -55kg王者。2020年7月にフェザー級に階級を上げ、その一戦目ではかつて江川に勝利した桝本翔也を左ハイキック一発でKO。そして前回は江川から番狂わせの勝利を奪い、今回タイトルマッチでの再戦となった。 「前回の試合が終わって（翌日の）9月23日からこの日のために必死こいて練習してきました。以前からK'FESTAに出たかったので嬉しくてテンションが上がっています」と、笑顔でコメントする前回の勝者・椿原。 　一方、江川は入場時には無造作にベルトを手からぶら下げ、写真撮影のためスタッフに促されて渋々ベルトを肩に掛けたが「本当は一度負けている時点で王者じゃないので、ベルトを掲げるのも肩に掛けるのも目の前に置いておくのもイライラしています。次はとっ捕まえてぶっ飛ばしてやろうと思っているのでよろしくお願いします」と、イライラが隠し切れない様子。 　江川は前回、試合3週間前に左足の人差し指を骨折し、走ることもできない状況で強行出場していたことを、試合翌日に中村拓己K-1プロデューサーが明らかにした。そのことについて聞かれた江川は「怪我については触れたくないですけれど、今はバッチリ練習しています。試合前のコンディションを整えてバッチリで臨みたい。（前回負けたのは）あれが自分の全力で。実力不足だったのでスケールアップして、新しい江川優生を見せられるように頑張ります」と多くは語らず、次はベストコンディションで臨みたいとした。 　対戦した時の印象を聞かれると椿原は「強かったのも圧力が強かったのも分かっていますが、もう過去の話なので一から最強の江川選手に挑もうと思います」と、前回のことは忘れて今回も挑戦する気持ちで行くとする。 　江川は「上手い選手だと思っていますが、その上手さをかき乱して江川優生の強みを見せてやろうと思います」と、上手さは認めるも今度は思い知らせてやると言い放った。 　再戦で勝つこととタイトルを防衛・奪取することはどちらが優先かとの質問には、椿原は「まだ勝ってもいないのにベルトと言うのはアレなので、目の雨の江川選手に勝ってその後で考えたい」と言い、江川は「自分がチャレンジャーのつもりでベルトを獲りに行くつもりで頑張ります」と、それぞれの心境を話した。 　K'FESTAというK-1 JAPAN GROUP最大のビッグイベントでどんな試合を見せたいか。その質問に椿原は「僕、めちゃめちゃ出たくて第1回から見てるけれど呼んでもらえないなと思っていて(笑)。やっと呼んでもらえてしかもメインをはらせてもらえるので、メインにふさわしいような試合を、自分の持ち味を出しながら、なおかつ倒したいですね」とメインにふさわしい試合をやるとする。 　江川も「自分もK'FESTAに出るのは初なので“これがK-1だ”という素晴らしいKOを見せてやろうと思います。（1週間後の）Day.2では武尊選手がメインでしっかりK-1を見せてくれると思うので、Day.1は　自分が任されたつもりで全力で頑張りたいと思います」と、K-1らしい試合を見せると意気込んだ。 　また、江川にはボクシングに転向した元同門で元K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者の武居由樹に関する質問が飛び、「POWER OF DREAMを託されちゃったのでジム名を汚さないように、看板選手としてこれがPOWER OF DREAMだという試合を見せられたらいいなと思います。由樹君も自分の10日前くらいにデビュー戦があるので、凄いのを見せてくれると思うのでそれに追随してしっかり勝ちにいこうと思います」と、武居から渡されたバトンをしっかり守って走りたいと話した。