元グレコローマンレスリング日本代表の倉本(左)と初代タイガーマスク・佐山聡の弟子である中原と対戦
2020年12月31日(木)にさいたまスーパーアリーナで開催される「Yogibo presents RIZIN.26」の追加カード発表会見が、2020年12月10日(木)16時から都内にて行われた。
63kg契約・ヒジありルールで、倉本一真(修斗GYM東京)と中原太陽(佐山道場)の対戦が発表された。
元グレコローマンレスリング日本代表の倉本は、修斗世界バンタム級ランキング5位。MMA7勝1敗。山梨学院大卒業後、自衛隊に所属し、2012年~2014年まで天皇杯全日本選手権グレコローマン60kg級3連覇を果たし、2013年と2014年の世界選手権日本代表に選ばれている。
2017年12月にプロデビューしたMMAでは、驚異のジャーマンスープレックス連発を武器に、プロ修斗で2019年のMVPとベストバウトをダブル受賞している。とくに2019年10月の根津優太戦では合計8度のジャーマンを繰り出し、相手セコンドのタオル投入によるTKO勝ちが大きな話題となった。
(写真)倉本の見事なジャーマンスープレックス
2020年5月31日のプロ修斗で、修斗環太平洋バンタム級王者の岡田遼と、世界バンタム級暫定王座を争ったが、2R KO負け。初黒星を喫している。8月には、2016年リオデジャネイロ五輪女子レスリング48キロ級金メダリストの登坂絵莉との結婚を発表。RIZIN初参戦にして再起戦に臨む。
、対する中原もレスリングがバックボーン。“若きスピードスター”としてDEMOLITIONやZST、HERO'S、CAGE FORCE、戦極等で活躍後、中国Legend FC、Rebel FC、韓国ROAD FCなど海外を主戦場に。2017年2月のROAD FCでは、朝倉海に勝利しているムン・ジェフンにも判定勝ちを収めている。2018年11月のフィンランドでのアレクシ・トイバネン戦がキャンセルされて以降、試合から遠ざかっており、今回が3年10カ月ぶりの復帰戦となる。
現在は初代タイガーマスク・佐山聡に師事しており、佐山道場の契約選手となっている。
会見で倉本は「修斗から来ました。RIZINの舞台に呼んでいただいて光栄に思います。自分のベストパフォーマンスを出して、しっかり勝てるように頑張ります」、中原は「初代タイガーマスク佐山聡の弟子、佐山道場所属の中原太陽です。佐山先生から学んでいることを出しに来ました」と意気込みを語った。
倉本は得意のジャーマンスープレックスのことを聞かれると「元々、出そうと思って出している技でもないので、その試合の中でそういうチャンスが出来たり、いけるなと思ったらしっかりそれで相手を仕留めたいと思います」と試合の流れ次第だとする。それに対して中原は「ジャーマン対策はもちろんしています。僕もタイガースープレックスをいま習っているので、披露できればなと思っています。(ジャーマンスープレックスvsタイガースープレックス?)だと思ってもらって構わないです。僕もベテランのキャリアになると思うんですけれど、佐山先生から全く知らない技術、本当に人を倒す技術をゼロから学んでいる状態です。それを披露できればと思います」と、佐山直伝の技で倉本を倒したいとした。