当日はトーナメントに出場する鈴木真彦（中央）の激励を受ける年上の京谷（左）と山口（右）
2020年11月1日（日）エディオンアリーナ大阪・第1競技場『Cygames presents RISE DEAD OR ALIVE OSAKA』にて、ウェルター級（-67.5kg）3分3R延長1RでNJKFウェルター級王者・中野椋太（誠至会）と対戦する山口裕人（山口道場）と、バンタム級（-55kg）3分3R延長1RでRISE同級6位・鷹介（＝ようすけ/魁塾）と対戦する同級5位・京谷祐希（山口道場）が公開練習を行った。
両者ともシャドーを1R行った後、ミット打ちへ移行。京谷はサウスポーから繰り出すジャブ、ワンツー、ワンツースリー、そして4連打まで繰り出して持ち前の強打をアピール。山口はワンツー、右ミドル、ワンツーからの右フック、ワンツーから左ボディと力強いパンチを繰り出し、最後はバックスピンキックで締めくくった。
「地元の応援してくれている人が見に来てくれるのでしっかり盛り上げて、周りも盛り上がってくれているのでメインより面白い試合したろかなと思っている」（京谷）、「いい雰囲気です。みんな疲れています」（山口）と、山口道場とその周辺も盛り上がっているという。
山口は今回ウェルター級で初めての試合となるが、「挑戦ですね。67.5kgで試合があるとなったので『ほんじゃそっち行きます』って。楽しみですね、どんな感じか。相手は骨格がデカい。どうなるか分からないので楽しみ。減量はいつもよりもラクです」と、ワクワクしているようだ。
対戦する中野とは「練習したことはめっちゃ昔にあります。応援してもらっている先輩が一緒なので、ご飯とかよう一緒にいってました。映像を見たらムエタイって感じですね。あのリズムに付き合わんかったらいけるかなって感じです」と、以前から面識はあったが試合は見たことがなかったようだ。
京谷が「（山口は）ハズレ無しの面白い試合を期待しているけれど、相手のリズムに付き合ったらつまらない試合になるかな」と予想。山口も「その通りやなと思います。勝ち方は3R判定…ウソです（笑）。倒したいですけれど、僕の攻撃が当たったら倒せると思う。蹴りもめっちゃ練習しているので今回は蹴りしか出さないです（笑）。あれ（バックスピンキック）を出した後にいつもやられている感じがあるので試合では出さないかも」と、相手にはつきあわないとした。
中野のムエタイ的なリズムを崩し、自分のペースに引きずり込むことができるか。そう聞くと山口は「そうさせなヤバい。あの相手は難しい。どうやっていくか悩んでいます。考えているので、いつもより考えてやらなあかんかもれしないですね。そうしないと僕も勝ちにいかれんし、おもろくない。おもろくすることが僕の仕事なので」と、頭を使って“おもろい試合”にしてみせると宣言した。
鷹介と戦う京谷は「昔、出稽古でやったことあるかもしれないくらいの記憶。でもパワーはあるのでそこだけ注意していこうと思います。（9月に金子梓をKOした試合を）何回か映像でも見ましたが、僕には当たらないです、当たらないです、当たらないです」と、3度も強調した。
どんな勝ち方をしたいかと聞かれると「最近、勝つって思われている人間が負けることが多々起きているので、周りの人は僕が勝つと思っている人が多いだろうけれど、注意して怖いくらいしばきたおしたろと思っているんですよ。試したい技があって今はなんとも言えないですが、倒すならパンチだと思う。地元なので盛り上げたい」と、“しばく”とした。
また、21歳と若い相手と戦うことに関しては（京谷は32歳）「年齢的にどっちかと言えば格闘技で終わりが見える年齢ですが、若い子とやっていると年齢は忘れる。だからやれるとこまでやります。若い子が勝った方が日本の格闘技界にとっては嬉しいかもしれませんが、乗り越えられるもんなら乗り越えてみろって思いますね。気持ち的には20歳なので（笑）。年齢は関係ないです」と、若い選手にはまだ超えさせないと語った。
