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【Bellator】堀口恭司が返上したベルトをアルチュレタが獲得。試合後会見で「ホリグチはどこだ !?」

2020/09/13 14:09
【Bellator】堀口恭司が返上したベルトをアルチュレタが獲得。試合後会見で「ホリグチはどこだ !?」

MMA25勝2敗となったアルチュレタ。近年では現ライト&フェザー級二冠王者のパトリシオ・ピットブルにしか負けていない。(C)Bellator

 2020年9月12日(日本時間13日)米国コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナにて、「Bellator 246: Archuleta vs. Mix」が開催された。

 メインイベントでは、Bellator世界バンタム級タイトルマッチとして、堀口恭司(ATT)が返上したベルトを巡り、ファン・アルチュレタ(米国)とパトリック・ミックス(米国)が対戦した。

 アルチュレタは、堀口さらに朝倉未来との対戦もアピールしていたMMA24勝2敗の強豪。2019年9月のBellator世界フェザー級王座戦兼ワールドGP1回戦では、パトリシオ・フレイレに判定負けも、2020年1月大会でヘンリー・コラレスに判定勝ちで復活を遂げている。セコンドにはTJ.ディラショーがつく。

 対するミックスは13勝無敗(アマチュアでも11勝無敗)の注目ファイター。2019年大晦日の「RIZIN.20」では元谷友貴をギロチンチョークで極めたことで日本でもその名を轟かせた。アルチュレタを下し、無敗のままベルトを巻くか。

▼Bellator世界バンタム級王座決定戦 5分5R
○ファン・アルチュレタ(米国)134.6ポンド/61.05kg
[判定3-0] ※49-46, 48-47×2
×パトリック・ミックス(米国)135ポンド/61.24kg

 1R、オーソドックス構えのアルチュレタにサウスポー構えのミックスは両脇を差して組み付くと金網に押し込みダブルレッグへ。足を束ねて肩口に持ち上げテイクダウン! 上体を金網で立てるアルチュレタの両足を束ねるが、立つアルチュレタにシングルレッグに切り替え。アルチュレタは立ち上がりながらダーティボクシングで右アッパーを突く。

 出入りのアルチュレタは右を突くが、その打ち終わりについていったミックスは金網際で巧みに背中に乗るとすぐに4の字ロックへ。リアネイキドチョークを狙う。両手を耳につけて首を守るアルチュレタ。残り時間からミックスはマウントに切り替えパウンドを打とうとしたところでゴング。ミックスのラウンドに。

 2R、右ボディストレートを突くアルチュレタ。さらに右ボディフックも。詰めるミックスはダブルレッグテイクダウンからネイマンと同じ逆さバックに。両足でアルチュレタの胴を挟み、頭を下に足関節を狙うミックス。足を解くと、アルチュレタのバックについて驚くべき速さで4の字ロック。背後の脇の下からパンチを突くが、足を組んでいない側で腰をずらし金網を蹴って正対するアルチュレタ。立ち上がり、金網に押し込んでヒザを突くアルチュレタ。バックを狙うアルチュレタを落とし、スクランブルから逆にバックを奪うと、アルチュレタが亀になったところヒザを突くもゴング。

 ミックスのラウンドだが、4の字ロックを正対され、チョークを凌がれたミックスにとって、汗が増える後半も同じ組み技で向かえるか。アルチュレタは極めさせない手応えを得ていてもおかしくない。

 3R、汗で身体が光り出す両者。右ボディストレートはアルチュレタ。さらにミックスが近づけばダーティボクシング。右ボディストレートで出入りするアルチュレタはさらに左ボディの連打も。ミックスは右の蹴り。サウスポー構えから圧をかけるが、アルチュレタは上下に散らしたフック。ブロッキングのミックスに右を下から突き離れるアルチュレタ。足を触りに行くフェイントから右フックをヒットさせる。

 追うミックスの首相撲に左右のボディを突いて剥がすアルチュレタ。ステップインして右のフェイントからワンテンポずらして右ストレートを当てるアルチュレタ! アゴを上げさせられたミックスは掴みにいくセットが出来なくなる。アルチュレタのラウンドに。

 4R、ミックスにとっては初の4R目。先に前に出ると、距離を詰めてアルチュレタに金網を背にさせようとする。跳びヒザで位置を変えるアルチュレタ。左右にサークリングしながら、詰めて来たミックスにダブルレッグテイクダウン!

 そこに得意のギロチンを合わせようとするがアルチュレタはしっかり対処。頭を抜くと、ミックスがヒザをマットに着いた形で胴にキックするとレフェリーは反則と見なしたのか、ブレークを命じる。

 再開。詰めるミックスにサークリングするアルチュレタ。ミックスは左の前蹴りをヒット! 右インローを突くアルチュレタは手数を若干落としたが右ボディを効かせている。最終ラウンドに温存か。

 5R、勢いよく中央に出るミックス。しかしいったん回るアルチュレタは入って左右をまとめて離れる。さらに右ボディストレートを連打! ミックスの組みに左ボディを連打し突き放す。出入りでボディ打ちで離れるなど、クレバーな闘いのアルチュレタ。ミックスは右の前蹴りで追うと、アルチュレタ自ら組んで四つの展開に。両脇を差すと小外がけ崩して引き寄せテイクダウン狙い。それを耐えるミックスは離れたアルチュレタにテンカオを突くが、アルチュレタも左右をまとめる。終了のゴング。

 試合は判定へ。前半のミックスの寝技を防ぎ、中盤から出入りの打撃を当て、ボディ打ちで削り、試合を支配したアルチュレタが判定3-0(49-46, 48-47×2)で勝利。Bellator新バンタム級王者に輝いた。ミックスはMMA14戦目にして初の黒星となった。

 コール後、マット上で側転からバック宙を披露し、レコンキスタドールを頭に、そしてベルトを肩にかけたアルチュレタ。9月13日に33歳となった新王者は、トレードマークの銀の甲冑帽子を被り、「自分の誕生日に最高のプレゼントになった」と、喜びを表し、試合後のZOOMによる会見で「ホリグチはどこだ?」と、ベルトを返上した前王者との対戦を望んだ。

 バンタム級では7月にリッキー・バンデハスを下した元UFCのセルジオ・ペティスも控えており、堀口も怪我の完治後に同王座の奪還を望んでいる。また、現RIZIN同級王者の朝倉海もBellator王座を視野に入れているという。果たして、アルチュレタの防衛戦の相手は誰になるか?

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