【K-1】壽美が憧れのKANAに挑む「試合後どうなってもいい」、迎え撃つKANAは「差を見せつける」

　2020年11月3日(火・祝)福岡国際センターで開催される『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』の記者会見が8月25日（火）都内にて行われ、対戦カード第一弾が発表された。 　女子フライ級3分3R延長1Rのスーパーファイトで、K-1 WORLD GP女子フライ級王者KANA（K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ）と壽美（NEXT LEVEL渋谷）が対戦。 　KANAはK-1＆Krush女子部のエースとして活躍。2016年4月に紅絹との王座決定戦を制し、第2代Krush女子フライ級王者となった。同王座は2017年1月にメロニー・ヘウヘスに奪われるも、同年12月に奪回。2019年12月に行われた初代女子フライ級王座決定トーナメントで優勝し、初代K-1女子フライ級王座も手にした。前戦は3月にグロリア・ペリトーレを1RでKOに下している。 　壽美はKHAOSとKrushで3連勝をあげて2019年8月にヨセフィン・ノットソンと対戦したが、判定で敗れている。12月のK-1初代女子フライ級王座決定トーナメントのリザーブマッチでは真優に判定勝ち。前戦は6月のKrushでNA☆NAから勝利を収めた。戦績は8勝（2KO）4敗。 　6月の試合後、「Krushのタイトルを獲ってKANAに挑みたい」と発言していた壽美だが、ノンタイトル戦とはいえ早くもKANA戦が実現。「今回はもう試合後どうなってもいいと思っています。とにかく勝ちに行くと決めています」との覚悟を語る。 　KANAは「前回3月に試合をして8カ月空いてしまい、初めてこんなに試合間隔が空きました。今は試合したい欲がかなり凄い。自分が負けたらK-1の女子は終わるので、しっかり勝って次につなげます」と堂々とした挨拶。 「3月の試合が終わって、計画では7月に試合をしたいと思ってすぐに普段の試合前の練習を始めていました。試合がなかなか組まれない状況だったので準備期間が延びている感じです。毎日準備を進められています」と、ずっと試合へ向けての練習を続けていたという。 　日本人選手との対戦は昨年8月の真優戦以来となり、「正直、真優選手の時はモチベーションが全然上がらなかった」というが「今回はvs日本人ということでかなり気合いが入っています。試合ができない状況で凄く試合がしたいと思っていたので、vs日本人でも今は自分がリングで試合することに意味があると思います。相手が壽美選手ということで過去に2人の先輩と対戦しているので（紅絹とグレイシャア亜紀＝いずれもKANAが勝利）対策してくると思います。自分はそれ以上に対策をしないとリングの上では何が起こるか分からない。100％はないのでしっかり準備してリングに上がりたいと思っています」と、対戦することの意味を見出した上で相手チームの警戒もしているようだ。 　対する壽美は緊張の面持ちだったが「私は静かな場所が緊張してしまうので、会見前はいつもひーってなっています」と、試合に対してではなかったと笑う。 　KANAについては「自分がアマチュアの時からKANA選手は憧れで、プロになりたいと思ったきっかけもKANA選手でした。会場で握手してもらったり写真撮ってもらったりとか。でも気づいたら超えたい存在になっていました。だから試合が決まっていない時は常にKANA選手を意識して練習していました。今回決まった時にも、どのタイミングでも“やります”って強気で言えました」と、常にKANAを意識して練習していたという。 　それを聞いたKANAは「こう言ってもらえるのはありがたいことですが、簡単に超えられる存在ではいけないと思います。しっかりとここでレベルの差を見せつけて。日本人でやるとしたら壽美選手かなってずっと頭の中にあったので、しっかり差をつけて戦えたらいいかなと思っています」と、壽美の気持ちを受け止めたうえで差を見せつけたいとした。 　そして、KANAは「なかなか会場で試合を見せらない状況なので、最高の試合で最高の勝ち方をしてテレビ越しでも最高のエネルギーを与えられるように準備していきます」、壽美は「アツい試合をして元気を与えられるように、その日、勝てる自分を作ってきます」と、それぞれ意気込みを語った。