【Krush】王者ゴンナパー「相手は自分を倒すことはできない」挑戦者・篠原「自信は前回以上」＝前日計量

2020年6月28日（日）東京・新宿FACE『Krush.113』の計量＆記者会見が、27日（土）13:00より都内にて行われた。 　メインイベントでKrushライト級タイトルマッチを争う王者ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム）は62.4kg、挑戦者・篠原悠人（DURGA）は62.3kgでそれぞれリミットの62.5kgをクリアーし、その後の調印式と会見に臨んだ。 　篠原は「明日のタイトルマッチは4月25日から延期してきてやっとできるので、しっかり練習して仕上げてきたのでKOで勝ってベルトを獲りたい」とタイトル奪取を誓い、ゴンナパーは「今体調はとてもよくて計量が終わっていい気分です。明日戦えることをとても嬉しく思います。1年ほど待った気分です」とにこやかに挨拶。 　改めてお互いの印象を聞かれると、「ゴンナパーは変わらずめちゃくちゃ強いので印象は変わっていない」という篠原に対し、ゴンナパーは「相手はしっかり対策を練ってきたと思う。明日は全力で戦う。戦略を練っても自分が勝つために練習してきたものがあるので、相手は自分を倒すことはできない」と自信満々に言い放つ。 　両者は2018年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメント1回戦で対戦し、篠原が1Rわずか25秒でゴンナパーを左フックで2度倒してKO勝ちしている。 　それを踏まえて篠原は「前回は25秒で終わったけれど、あの展開は今回も3Rの中で出てくるし、打ち合う場面もあると思う。ハンドスピードと回転力では自分の方があるので、そこを突きたい。ゴンナパーも今回は考えてくるので前の作戦がそのままハマるとは思っていません。だから2回目の対策を考えてきたのでお楽しみに」と、前回と同じチャンスもあれば前回とは違う対策もあるとした。それに対してゴンナパーは「しっかりした対策はあるが、それは明日会場で見ていただければと思います」と話すにとどまった。 　篠原は「（1度目で勝っても負けても）再戦では負けたことがない。それに関わらず前回も自信ありましたが、前回以上の自信が今回はあります」と言い、ゴンナパーも「前回は負けてしまったが今回は必ず勝ちます。（同じ相手に）2連敗は今までもないので」と、両者とも再戦では負けたことがないと口を揃えた。 　ゴンナパーの戦法について篠原は「蹴りで来るのかなと思うけれど、パンチの打ち合いの場面は絶対出てくると思うし、前回の試合を見てもガードが高くなっている。そこは意識しているのかな。僕との試合ではより意識して来ると思う。それを踏まえて全力を出そうと思います」と、パンチの打ち合いは出来るだけ避けてガードを高く上げてくると予想しているようだ。 　ゴンナパーはそれを聞いて「対策はしっかり練ってきました。明日それをリング上で見て欲しい。篠原のスピードか、自分の（攻撃の）重さが勝つのかをね」と、スピードと重さの勝負だとした。 　これから試合までの24時間、篠原は「リカバリーして、減量はそこまでキツくなかったので体調をしっかり戻して明日に備えます。そしてKrush再開の初のメインなので、その役割をしっかり果たしたい。格闘家は試合でしか見せらないので刺激や感動を与える試合を見せます。お楽しみに」と、“使命感”を持って臨むとする。 　ゴンナパーも「あとは食べて休んで寝て、明日は全力で戦うだけです。明日は必ず面白い試合をしたい。休みが長かったのでファンに満足してもらえる試合が出来ればと思っています」と、こちらも王者として試合を待ち望んでいたファンに面白い試合を見せると約束した。 　タイトル奪取に成功すれば2階級制覇となる篠原は「Krushで二階級制覇は今まで2人いるので、それをしたいと思っています。Krushライト級のベルトを獲って、K-1のライト級王座に挑戦することに意味があると思うのでしっかり獲りたい」、3度目の防衛戦となるゴンナパーは「防衛戦ですがとても興奮しています。防衛に成功して次はK-1のベルトにつなげたいと思います」と、共にここで勝ってK-1王座へ挑戦したいとの目標を掲げた。 　なお、篠原は「焼肉。カルビを食べます」、ゴンナパーは「白米とタイ料理。ガッパオを食べます」と、それぞれ勝負飯をあげた。