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【UFC】黄金のバンタム級戦線、佐々木憂流迦も歓喜の88秒バックチョークでスターリングが5連勝。王座獲りへ

2020/06/07 06:06
 MMA(総合格闘技)世界最高峰のUFCで、バンタム級が黄金時代を迎えている。  2020年6月6日(日本時間7日)、米国ネバダ州ラスベガスの「UFC APEX」にて無観客で開催された「UFC 250」のバンタム級で、注目の新鋭や元王者が復活。引退を表明したヘンリー・セフードが持っていたベルトを巡る王座戦線が激化を迎えている。  第8試合では、ランキング2位のアルジャメイン・スターリング(米国)が、4位のコーリー・サンドヘイゲン(米国)と対戦。  ジャマイカ系米国人のスターリングは、NCAAディビジョン3でオールアメリカンに2度選出されたレスラーかつ柔術黒帯。2017年12月に現ランキング1位のマルロン・モラエスにTKO負けを喫したものの、以降2年間負け無し。ブレット・ジョンズ、コーディー・スタマン、ジミー・リベラ、ペドロ・ムニョスを相手に4連勝を飾っている。  対するサンドヘイゲンはランキング4位。17歳からネイト・マーコートの下でMMAを始め、キックボクシングでもWKA世界王座を獲得。プロMMAファイターとしては、RFA、LFAで活躍後、2018年1月にUFCデビュー。これまでオクタゴンで5連勝をマークしている。BJJでも茶帯を巻いており、2019年1月にはマリオ・バウティスタに腕ひしぎ腕固めで一本勝ち。2019年8月の前戦では、ハファエル・アスンサオの寝技を凌いで打撃で上回り判定勝ちを収めている。 ▼バンタム級 5分3R〇アルジャメイン・スターリング(米国)136lbs/61.69kg[1R 1分28秒 リアネイキドチョーク]×コーリー・サンドヘイゲン(米国)135.5lbs/61.46kg  1R、ともにオーソドックス構えから、積極的に前に出るスターリングはサンドヘイゲンを金網に詰めて、右で差して前方にいなしてバックテイク。背後から足をかけて引き込むとリアネイキドチョーク狙い。4の字ロックからいったんは腕を外したサンドヘイゲンだが、スターリングは再び左手を喉元に巻くと、後ろ手を剥がそうとしたサンドヘイゲンを振り切りチョーク、タップを奪った。  88秒、リアネイキドチョークを極めてUFC5連勝をマークしたスターリングに敗者サンドヘイゲンは「ベルトを獲りに行け」と語る。  米国での練習仲間である佐々木憂流迦も「Let's goooooooo Aljo!!!!!!!」「やったあああああああああ つよい!」と歓喜する鮮烈勝利。  憂流迦ばりのバックチョークを極めた“ファンクマスター”スターリングは、試合後、ジョー・ローガンからインタビューを受けると、ミネソタ州ミネアポリスで白人警官が黒人男性を死に至らしめた事件について、「マイノリティに対し、正義の無い悲しいことが起きている。変化が必要だ。抗議を起こさなくてはいけない」と主張。  さらにサンドヘイゲン戦と今後について「キャリア最大の大きな試合だった。サンドヘイゲンは強かった。ロングアイランドでアイアキンタらと毎日際限なく練習してきたんだ。ここで止まるわけにはいかない。ベルトを獲りに行く。僕はマットセラのBJJの黒帯だけどサンドヘイゲンも帯を持っている。バックを取ってテイクダウン出来て自信になったよ。世界初のこのジャマイカの国旗を掲げたチャンピオンになりたい」と王座獲りを宣言した。  勝者のスターリングは、引退を表明したヘンリー・セフードが持っていたバンタム級のベルトへの挑戦権を得たか。  バンタム級では同大会でハファエル・アスンソンを衝撃KOに下し、復活の勝利を挙げたコディ・ガーブラント(米国)、ベテランのエディ・ワインランドを右ストレートの一撃でKOし、戦績を12戦無敗としたショーン・オマリー(米国)、さらにランキング1位のマルロン・モラエス、3位のピョートル・ヤンも上位で構えており、ヤンと6位のジョゼ・アルドによる王座決定戦も噂されている。まさに「黄金のバンタム級」の名に相応しい陣営が揃ってきた。果たして、空位となっている王座に就くのは?
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