料理の腕前にも磨きをかけて、女子力UPを目指す期待の新鋭・本野
2020年5月6日、東京・後楽園ホールにて開催の『DEEP JEWELS 29』で、6戦目にして赤林檎（フリー）とDEEP JEWELSストロー級暫定王者決定戦を争うことが決まっていた本野美樹（AACC）。
大会は新型コロナウイルスの影響で中止となり、タイトルマッチが延期となってしまったが「試合が無くなったときはショックでした。けど、逆に時間ができたので、また次に戦えるときにもっとレベルアップできるチャンスだと思っています！」と前向きに捉えている。
（写真）「鬼滅の刃」にもハマっている本野
本野は東海大学柔道部出身で、2010年の講道館杯では西田優香（2010年世界柔道選手権-52kg級優勝）に勝利するなど活躍し、アマチュアMMAでも無敗。2019年3月の『HEAT』で満を持してプロMMAデビューを果たし、“流血のマドンナ”こと鈴木万李弥に完勝。同年6月の『DEEP JEWELS』に初参戦すると、大晦日RIZINで山本美憂と対戦したベテランの長野美香をデビュー2戦目にして破るというアップセットを起こしている。
10月には豪州『Eternal MMA』でWMMA豪州女子ストロー級王者ケーシー・オニール（スコットランド）に3戦目にしてタイトルマッチに挑んだが判定負けで初黒星。12月『DEEP』でのパク・チヨン戦では1R、腕十字による一本勝ちで再起を果たし、今年2月のDEEP JEWELSではノンパン・ザ・ロケット（タイ）を1RでTKOに仕留めた。DEEP JEWELSの“次期エース候補”として大きな期待を寄せられている。
自粛期間中は「練習か自主トレをして、自炊して、マンガを読んで、寝て、の繰り返しです」と本野。所属するAACCはゴールドジム・サウス東京アネックス内にあるため、ゴールドジムの休館に伴い営業を休止。そのため「蒲田のURUSHI DOJOさんに週3回、練習場所をお借りして練習させていただいています」という状況だ。
（写真）前回は2月にタイ人選手を一蹴し、連勝を飾っている本野
そんな状況の中で「昔から、あまり考えず、ただがむしゃらに練習してしまうタイプだったんですが、今は思いっきり練習ができていないので、頭を使って考えながら技術向上を目指しています」と、考えて技術に磨きをかける期間にしているという。
【写真】5月初旬のAACC女子部練習では、浜崎朱加を中心に、5・31修斗で試合が待つ大島沙緒里と杉本恵、DEEP JEWELSに出場する本野美香、永尾音波が壁レスリングに取り組んでいた。
練習時間が減ったことで、本野が新たに始めたことはなんと料理。「料理をしています！ 普段は仕事と練習で時間がなくて、あまり料理をしていないので。これからも続けていきたいなとは思っています。あと、女子力UPにもなるので（笑）」と、、技術に加えて女子力にも磨きをかけると笑った。
ファンには「こんな時期ですが、マイナスに捉えすぎず、新しいことに気付けるチャンスだと思って日々コロナに負けずに生活してほしいです。私も改めてまた気を引き締めて、強くなっていきます」とのメッセージを送った。
