共に一発の破壊力を持つ金子(左)と堀井(右)が連敗脱出をかけて対戦
2020年5月22日(金)、『Krush』の今後の大会スケジュールおよび対戦カード発表会見が、LINE LIVEとInstagramで生配信された。
Krushは3月28日に後楽園ホールで無観客大会の『Krush.112』を開催後、4月25日の『Krush.113』を5月30日に延期したが緊急事態宣言の延長を受けて再び延期。5月9日に大阪での開催が決まっていた『Krush.114』も延期となっていた。
その延期となっていた両大会が6月21日(日)と6月28日(日)の2週にわたって東京・後楽園ホールで開催されることが決定。
21日は4月大会で決まっていた王者ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)vs挑戦者・篠原悠人(DURGA)のKrushライト級タイトルマッチを含む、全12試合が発表された。
新たに発表されたのは堀井翼(K-1ジム五反田チームキングス)vs金子大輝(K-1ジム大宮チームレオン)のライト級戦。
堀井は1月大会で山崎秀晃にKO負けして以来の試合となり、所属が今回からK-1ジム五反田チームキングスに変更。またスーパー・ライト級からライト級に階級を下げての参戦となる。金子も同じく1月以来の出場となり、前戦は里見柚己にKO負け。
2019年3月の『Krush.99』でK-1 JAPAN GROUPに初参戦した堀井は、1Rにダウンを奪われながらも3度のダウンを奪い返して1R2分46秒でKO勝ち。その試合のインパクトもさることながら、もっと話題を集めたのは試合前の個性的すぎる“メンチ切り”だった。堀井が「フラッシュバック」と命名したこのメンチ切りは、相手に背中を向けてエビ反りになって相手を睨みつけるというもの。
しかし、6月の瑠久戦では喧嘩っ早さが仇となり、記者会見で乱闘騒ぎを起こして会見は中止に。試合では瑠久に判定で敗れ、10月にはKING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者・不可思にTKO負け。現在3連敗中で通算戦績は5勝(4KO)3敗3分となっている。
金子はMMA(総合格闘技)からミャンマーの頭突きありの超過激格闘技ラウェイに転向。2017年12月にはミャンマー・ヤンゴンで開催されたAir KBZ(エアカンボーザ)チャンピオンシップに出場し、67kg級でこの大会の2017年王者となった。2019年6月、K-1への参戦を表明し、11月に初参戦して独特の動き・リズムを見せて林健太を戸惑わせたが、最後は右ストレートでKO負けを喫した。現在2連敗中でキックボクシングの通算戦績は1勝3敗。
女子フライ級では壽美(NEXT LEVEL渋谷)vsNA☆NA(エスジム)が決定。
壽美はKHAOSとKRUSHで3連勝をあげて2019年8月にヨセフィン・ノットソン(スウェーデン)と対戦したが、判定で敗れている。12月のK-1初代女子フライ級王座決定トーナメントのリザーブマッチでは、真優に判定勝ちして女王KANAの背中を追う存在。戦績は7勝(2KO)4敗。NA☆NAはK-1 JAPAN GROUP初参戦で、戦績1勝1敗1分。2019年6月にプロデビューし、これまでJ-NETWORKで試合経験を積んできた。果敢な打ち合いを挑むタイプ。
28日には5月9日の大阪大会で決まっていた王者・佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)vs挑戦者・近藤拳成(大成会館)のKrushスーパー・ライト級タイトルマッチが行われることが決定。他のカードは後日発表となる。
なお、5月大会が延期になる前に発表されていた里見柚己(K-1 GYM横浜infinity)、中野滉太(POWER OF DREAM) 、瑠久(K-1 GYM横浜infinity)、瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)、西林翔平(K-1ジム福岡チームbeginning)は新たなカードを調整中とのこと。