2020年3月28日(土)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.112』の一夜明け会見が、29日(日)都内にて行われた。
第4試合のフェザー級戦で、タイトル挑戦間近までいった伊澤波人(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)を1R2分43秒、KOでマットに沈めた斗麗(=とうま/WIZARDキックボクシングジム)が会見に出席。前夜の試合を振り返った。
斗麗はオランダの名門Mike's Gymでも練習を重ね、2018年12月に16歳の若さでプロデビュー。3連勝で「K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント」のリザーブファイトに抜擢され、江川優生とKrushフェザー級王座を争ったTETSUにも勝利。5勝無敗の関西期待の新鋭だ。
風貌やキャラクターからいかにもヤンチャなイメージのある斗麗だが、会見の冒頭では「まずテレビで応援してくださった皆様ありがとうございます。無事勝つことが出来ました。1Rで勝つことが出来ましたが、伊澤選手がベテランで強かったので練習も気合いが入ってこういう結果が生まれました。それも伊澤選手のおかげなのでありがとうございます」と、ファンと対戦相手の伊澤にお礼を言う。
Krushフェザー級トップの一角である伊澤を下したことでタイトルへ近付く勝利となったが「僕はKrushのベルトというよりも世界一強くなりたいので、江川君(現K-1フェザー級王者)しか見ていません。江川君とやるまでに経験を重ねて強い選手とやって最後に江川君とやりたいと思っています」と、目標は高い。
次は誰を狩りたいかと聞かれると「次の標的は横浜でトーナメント本戦に出場した選手とやりたいです」と、「K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント」に出場した選手とやりたいと言い、「(江川のところまで)1年で行きたい。でもまだまだなので経験を積んで頑張っていきたい」と1年後に江川に挑戦したいとする。
試合では左右に構えをスイッチし、回り込む独特な動きをしていたが「構えは昔から両方できて、勝手にできるんです。空手をやっていた時からスイッチしていますね。戦い方は対策をチームで練習してそれがハマりました。Mike's Gymのオランダ人選手たちをお手本にしています」と、空手時代に培ったもののようだ。ちなみに「ご飯を食べる時は左、字を書く時は右」と完全に両利きだという。
伊澤に圧勝したことで自分のポジションは今どれくらいだと思うかと聞かれると「マジでまだまだ弱いと思っていて、ここから強くならないと江川君に勝てないのでもっと頑張ります」と謙虚だが、「僕は10代のうちに世界一になりたいのでもっと強くなります」と、17歳の野望を打ち明けた。
また、いつもしているポーズについて聞かれると「印象が大事なので。好きなYouTuberがいてがーどまんっていうんですけれど、その人がやっているので真似しようと思って。K-1でやっている人がいないので僕が広めようかと。がーどまん、見といてください」と、がーどまんにアピールした。◆3月28日(土)東京・後楽園ホール『Krush.112』の全試合結果はこちら