ヒジなしルールでも王者を目指す石井（右）がSB王者の川上と王者対決
2020年4月12日（日）エディオンアリーナ大阪『RISE WORLD SERIES 2020 1st Round』の追加対戦カードが3月13日（金）都内で行われた記者会見で発表された。
ワンマッチでの参戦が発表されていた初代KING OF KNOCK OUTフライ級王者・石井一成（ウォー・ワンチャイプロモーション）がシュートボクシング（SB）の初代日本バンタム級王者・川上叶（龍生塾）と対戦することが決定。
川上はプロ戦績11戦7勝（5KO）4敗の20歳。昨年11月に行われた王座決定戦で佐藤執斗をKOで破り王座を獲得した。
この試合について伊藤代表は「石井選手はここ数試合、RISEルールに対応するかのように技の数が非常に多くなっており、満を持して参戦してもらった。石井選手の打撃はRISEで光ると思う。一方、川上選手は龍生塾で、西岡（蓮太）選手もKNOCK OUTで優勝したこともあり、非常に勢いがある。またシュートボクシングということで底力も非常にある。バランスのいい選手。どっちが有利かは読めない。勝負論のあるカード」などと語った。
川上は「今回、RISEに呼んでいただいて嬉しく思う。相手を聞いて、ほんまにおいしいと思った。絶対に負けないので見ていてください」、石井は「まず、このような出場機会をいただき、伊藤代表をはじめ、RISEの関係者のみなさま、本当にありがとうございます。この出場を決めたのは僕自身、自信があって。今の僕ならRISEでも輝けるという自信があるので、出場を決めました。4月12日は楽しみにしていてください」とそれぞれ挨拶した。
石井は「今の自分ならRISEで輝ける」というのはどのあたりで感じるかと聞かれると「僕の主戦場はタイでムエタイをずっとやってきたんですが、近距離での攻防が、ヒジや組みがある状況で、それが一気になくなったときにどうしたらいいか戸惑うところもあったが、今は逆にその距離で打ち合っても打ち勝つ自信があるし、それが最近の試合で出ているので、声がかかったときにこれは行くしかないと自信を持って出場することを決めました」と答えた。
また川上の印象については「動きが大きくてダイナミックな選手なのでスピードで圧倒して勝てれば」と語った。
そして今後、RISEへの継続参戦の意思と目標について問われると「ベルトを狙っていきたいと思っている。階級もちょっとずつ上げてきて、フライ級でベルトも獲って、2年間くらい負けてないので、上げようという決意をして、次は52～53kgでベルトを巻けたらなと思っています。それがRISEになるか他の団体になるかは分からないが、挑戦していこうかなと思っています」と話した。
対する川上は石井の印象については「めっちゃ速くてうまいと思うが僕なら絶対勝てると思っています」と話した。
川上の所属する龍生塾は同じくSBで活躍する西岡蓮太が先日、「KNOCK OUT 初代 64kg BLACK CHAMPION」に輝くなど勢いがあるのだが、川上も「みんな活躍しているので、刺激をめっちゃもらっている。僕もそれに置いていかれないように、ここで勝って名前を上げたい」と意気込みを見せた。
また、この日はウェルター級ワンマッチ「キティサック・ノウィウィボン（タイ）vs中野椋太（誠至会）」とフェザー級ワンマッチ「門口佳佑（EX ARES）vs谷岡祐樹（パラエストラ加古川）」も合わせて発表。
新型コロナウィルスによる入国規制の影響で中国のリュウ・チェンとイランのメールダード・サヤディが来日不可となったことから、「RISE ASIA SERIES －55kgトーナメント」のリザーブマッチで対戦が決まっていた京谷祐希（山口道場）とRISEバンタム級1位・良星（平井道場）が本戦に繰り上がり、ブロディ・ストールダー（オーストラリア）の相手がチェンから京谷、志朗（BeWELLキックボクシングジム）の相手がサヤディから良星に変更となった。
これに伴いリザーブマッチとして拳剛（誠剛館）vs拓也（蹴空ジム）が発表された。
