伊藤（左）と対戦するのは、キックボクサーでラウェイにも挑戦した浜本
2020年3月15日（日）神奈川・横浜大さん橋ホール『ZST.68』の記者会見が、2月16日（日）都内にて行われた。
ZST特別ルール・フライ級5分2Rで、第3代ZSTフライ級王者・伊藤盛一郎（リバーサルジム横浜グランドスラム）vs浜本“キャット”雄大（クロスポイント大泉）の異色のカードが決定。
伊藤は柔道出身。グラップリングマッチで所英男にポイント勝ちするほどの組み技の力を持つ。2017年4月には『RIZIN』に参戦して才賀紀左衛門に判定勝ち。2018年10月にはZSTノンタイトル戦で、現王者の竿本樹生と対するも2R判定負け、2019年4月のRIZINではマネル・ケイプに2RでTKO負けを喫し、現在2連敗中。
対するZST初参戦の浜本はキックボクサーだがラウェイに挑戦して2017年6月に勝利を収め、同年大晦日にはRIZINで行われたキックトーナメントに参戦。1回戦で那須川天心と対戦したが2RにKO負け。ヒザ蹴りとボディブローを得意とする。
会見に出席した浜本は「今回MMA初戦になりますが真剣にMMAで王者を狙っています。MMAを制覇してムエタイ、ラウェイと3競技制覇を目指してやっています。本来ならSWAT！からスタートするべきですが、いきなり伊藤選手と対戦することになりました、しっかりこれで勝って自分の強さを証明したいと思います」と、MMAでも王者を狙っていくと宣言。
勝村周一朗ZSTプロデューサーは「面白い選手だと思い声をかけさせてもらいました。本来であれば彼は真摯にMMAに向かい合っているので本人の言う通りSWAT！から始めてもらうのが筋です。だから本人の希望とは反しますが、こういう注目される選手は一発勝負を懸けてもらおうかなと思って、伊藤と戦うことにしてもらいました。両者の希望もあり、ヒジありで行いたいと思います」と、伊藤の相手に抜擢したと説明。
「MMA自体はRIZINに出た後くらいから練習を始めて、1年半くらいやっています」と浜本。「伊藤選手にグラウンドだけで勝てる自信は全然ないです。でもしっかり対策を練って勝てると思います。寝技の得意技もあります。元々MMAが大好きで大学から格闘技を始めたんですが、部活の先輩にMMAをやるならキックボクシングをやっておいた方がいいよと言われ、キックを始めたくらい好きだったので動きとイメージが少しずつマッチしている状態です」と、元々MMA志望で練習もしていたという。
迎え撃つ伊藤は「自分は2連敗していてMMAの厳しさを教えてやる、とは言える立場ではないと思っています。何が何でも勝たないといけない。ただ、判定勝ちじゃつまらない。判定で勝つくらいなら死んだ方がマシだと思っているので、KOか一本で勝ちます」と、全力で迎え撃つと言い放つ。
浜本は地上で最も過激な格闘技と呼ばれるラウェイの経験者で、勝利も収めているが「全然気にならない。ヒジ打ちありでも、別に頭突きがあってもいいと思っています」と全く恐れることはないと話した
＜決定対戦カード＞
▼ZST特別ルール フライ級 5分2R
伊藤盛一郎（リバーサルジム横浜グランドスラム/第3代ZSTフライ級王者）
浜本“キャット”雄大（クロスポイント大泉/ILFJ認定ラウェイ王者、元WPMF日本スーパーバンタム級王者）
