2026年11月8日(日)東京・後楽園ホール『RISE 203』のメインイベントで、第5代RISEスーパーフライ級(-53kg)王座決定戦3分5R延長1Rを同級2位・数島大陸(及川道場)と争う、同級1位・政所仁(魁塾)のインタビューが主催者を通じて届いた。
政所はこれが4度目のタイトル獲得への挑戦となる。悲願達成なるか。
練習量や仕上がりも過去一
――試合まで1週間を切りましたが、コンディションはいかがでしょうか。
「バッチリですね。あとは調整と、体重を落としてしっかり仕上げたら、もう完璧という感じですね」
――今の段階で、残りは何kgぐらいですか。
「あと3kgぐらいですね」
――もうそこまで来ているんですね。あとは少しずつ調整していく感じですか。
「そうですね。2kgちょっとぐらい、水抜きのイメージです」
――直前まで、それなりに食事も取れている状態ですか。
「そうですね。今週からは練習量も一気に減るので、ご飯の量も減らしていく感じです。先週までは結構、食べながらやっていました」
――追い込みも終わって、あとは疲れを抜いていく段階に来ているということですね。
「そうですね」
――今回は『4度目の挑戦』となります。これまでのタイトルマッチと比べて、今回の試合に懸ける思いや心境はいかがですか?
「今までのタイトルマッチより、逆にちょっと気が楽というか、そんなに気負わずに挑めるかなというメンタルではあります。練習量や仕上がりも過去一でいいと思うんですけど、楽しみが強いですね。プレッシャーというより、『やっとベルトを獲れるな』というので、いつもより楽にタイトルマッチに向かえる感じです。逆に4回目というのもあると思うんですけど、気持ち的には落ち着いてできるかなという感じはあります」
――過去3回は気持ちが入り込みすぎていたのでしょうか。
「はい。ちょっと気負いすぎた部分があるかなと」
――タイトルを取らなければいけないという思いは変わらないと思いますが、キャリアや経験を重ねたことで、今は少しゆとりができている?
「それもあると思いますね。試合に向けたメンタル面を意識しながら、ここまで試合をやってきたので。前回のタイトルマッチ、1年、2年前ぐらいの花岡戦で負けて、そこからメンタル面を意識しながらやってきたというのもあります。自分がやってきたことを出すだけなので、タイトルマッチといっても、それは変わらない。もちろん、タイトルマッチに向けた5Rの練習などは、気合を入れてやってきました」
――今回、練習で一番時間をかけてきたのは、どういう部分ですか。
「やっぱり、5R動ける体力をつけるためにどうするかというのは、いろいろ考えました。スパーリングやサーキットなども、いつもよりだいぶ長めにやって、すぐに息を整えられるように、ということも考えてやりましたね」
――5R動き続けることには、かなり自信があると。
「はい。もうドロドロの試合をしてでも勝てるように、仕上げてきました」
――過去3回の挑戦は、どれも悔しかったと思います。その中でも、特に悔しさや心残りがある、忘れられない試合はありますか。
「やっぱり最後の花岡戦ですかね。3回目は僕もだいぶダメでしたし、相手も強かったというのもあるんですけど、うまくいなされたなという感じで。ほぼ何も、自分がやりたいことをできていなかったので、腹が立ちましたね。腹も立ったし、悔しかったし、試合はほぼ見られなかった。見直したのは1回とかじゃないですかね」
――今でもですか。
「今でも見直せていないし、見られていないです。あれは悔しかったですね」
――その思いが原動力になっている部分はありますか?
「あの時はめちゃくちゃ落ち込んで。落ち込んだことは何回もあるんですけど、あそこまで落ちたのは初めてぐらいで、『マジで、もうこれ大丈夫かな』と、自分に対して思ったりもしました。でも、落ち込んでいても意味がないなと。ここまできたら獲るまでやるしかない、やるんやったら、しっかりやるしかない、という気持ちに切り替えてできた。そこからは、もうやる気しかないです」
――改めてタイトルマッチが決まって、周囲の反応はいかがですか。
「周りも次こそはと毎回言ってくれているんですけど、周りの人はあったかいなと思います。僕が失敗しても、また獲れるよという感じで応援してくれたり。取れるということを信じてくれているのが伝わるので、それが力になりますし、頑張りたいなと思いますね」
――魁塾としても悲願だと思います。林塾長の気合の入り方など、いつもと違うと感じる部分はありますか。
「もちろん、取るためにめちゃくちゃサポートしてもらっていますし、気合も入っていると思います。ただ、今回こそは獲るぞみたいな話し合いは、チーム内ではあまりしていなくて、とりあえずやることをやって、やることに集中している。そういうメンタルなのかなと思いますね」
――やることをやってきたからこそ、自信がある?
「そうですね。そんな空気は流れていると思います。みんなで集まって絶対に獲るぞというのは、そこまではあまりないというか。いい意味で、気合が入りすぎていない感じはしますね」
――同じようにRISEのベルトを目指している憂也選手とも、いつも一緒に練習していると思います。今回に向けて、どんな話をしていますか。
「憂也にもアドバイスをもらったりしています。でも、テクニック面で話し合うぐらいで、『獲るぞ、獲るぞ』というメンタル面の話は、あまり憂也とはしないですね。テクニック面が多いかもしれないです」
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数島との再戦へ「倒す自信はあります」
――相手の数島選手とは2度目の対戦になります。前回から約1年半がたっていますが、実際に拳を交えたからこそ感じた強さや、やりづらさはありますか。
「フライ級でチャンピオンにもなっているので、実力はちゃんとある選手です。練習も一緒にやったことがあるので、うまいなというのはありますね。左ストレートの速さや的確さは、サウスポーの中でもだいぶ抜けているのかなと思います」
――数島選手は前回、長谷川選手をKOしました。衝撃的な試合内容だったと思いますが、ご覧になりましたか。
「見ました。あれはびっくりしましたね。さすがに、KOだったら逆かなと思っていたので」
――数島選手も前回の政所選手への敗戦を経て、階級を上げ、確実にステップアップしていると思います。特に警戒しているのは、先ほどおっしゃった左ストレートですか。
「そうですね。右フックもうまいですけど、倒しているのは左ストレートなので、そこは警戒しつつ。最近は左ハイキックも蹴っているイメージがあるので、左の攻撃がメインになってくるのかなと思います」
――サウスポースタイルの選手に苦手意識などはありますか。
「サウスポーは意外と得意というか。サウスポー相手の戦績は、多分そんなに悪くないと思うので」
――特に苦手意識や、やりづらさはないと。
「はい。あまりないです」
――どんな試合展開を想定していますか。5ラウンドをフルに戦うのか、それとも短期決戦になるのか。
「もちろん、理想では早めにKOで勝ちたいと思います。でも、5R戦えるように仕上げてきたので、ポイントでしっかり勝てるというイメージを持ちながら戦おうと思っています。1R、1Rを大事にして、組み立てていきたいですね」
――丁寧に試合をつくっていって、倒せるところで倒すイメージですか。
「はい。チャンスがあれば、もちろん倒しにいくという感じです」
――ずばり倒す自信はありますか?
「あります。倒す自信は。いろいろなパターンをやってきたので、どれかはハマると思います。組み立てていく中で、当てにいけたらいいなと思っています」
――今回は年内最後の後楽園大会で、メインイベントを任されました。ここを勝って来年につなげるという意味でも、ご自身の中で決めていることや、来年やりたいことはありますか。少し気が早い話ではありますが。
「大﨑選手、龍心ともまたやりたいなというのはあります。ただ、階級を上げても面白いかなと思ったりもしています。そこも視野に入れつつ、という感じですね。ONEの時は上の階級だったじゃないですか。あの時は減量がほぼなかったんですけど、動きやすい感じがしたんです。パワー負けもそんなに感じはしなかったので、階級を上げることも視野に入れています。ずっと同じ階級でやってきて、相手も一緒になってきているので、違う相手ともやりたいというのはあります。階級アップも視野に入れながら、という感じです」
――ずっと53kgにこだわって戦ってきたんですよね。負けた相手にリベンジもしたいと。
「リベンジもしたいですし、いろいろなことをやりたいなというのもあります。今までは53kgにこだわりまくっていたので、逆に選択肢が狭かったかなと思うんですけど、チャンピオンになれば広がっていくと思うので、いろいろ広げていきたいです」
――実際にベルトを取って、経験を得て、やりたいことの幅も広げていきたいということですね。
「そうですね。チャンピオンになってから、いろいろ発言したいなと思っていたので。なってからがスタートです。そこから、いろいろ広げていきたいです」
――53kgのベルトは、そうそうたるメンバーが巻いてきました。あのベルトを腰に巻いて、勝ち名乗りを受けるイメージはできていますか。
「はい。もう夢で2、3回勝っていますね」
――試合の夢を見るんですね。
「夢を見ましたね、2、3回。5Rフルぐらいで見ていました」
――じゃあ、起きた時は笑っていますよね。
「はい、笑っていますね。獲ってたわ、夢やなと(笑)」
――長年の悲願でもありますし、ずっと応援してきたファンの皆さんもいると思います。そういう方たちには、どんな景色を見せたいですか。
「ずっと悔しい思いをさせてきていると思うので、全員で最高の景色を見て、そこから、その先がまた楽しみになるストーリーをつくれるように、いろいろ考えていきたいと思っています。まずはこのベルトを巻いて、しっかりみんなで喜び合いたいなと思いますね」
――最後に、今回も応援してくれるファンの皆さんへメッセージをお願いします。
「いつもありがとうございます。4回目で、だいぶ長い道のりではあったんですけど、今回しっかり勝ってベルトを巻いて、また次のステップに進みたいと思います。今まで以上の試合を見せたいと思うので、皆さん、最高の応援をよろしくお願いします」