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インタビュー

【Krush】同門対決の決勝戦、長野翔「アイツがぶん回してきたら、もう俺の勝ちです。チェックメイト」vs.大平龍「むしろやりたいなと思ってた」

2026/10/30 14:10
 2026年10月31日(土)東京・後楽園ホール『Krush.193』にて、「第10代Krushバンタム級王座決定トーナメント」決勝戦が行われる。  1月からスタートしたトーナメントの決勝戦は、大平龍と長野翔のK-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ同門対決で争われることとなった。両選手のインタビューが主催者を通じて届いた。 長野「ダウンとって判定で」 ──ここまでトーナメントでは2戦を闘ってきましたが、早田吏喜戦と東虎之介戦はどうでしたか? 「いや…いつも通り、普通だなって感じでしたね」 ──結果もいつも通り、判定勝利でしたよね。ただ、早田戦の前には「アイツだけはぶっ倒す。今回だけはKOで」と言っていたと思うんですが…。 「いや、相手の血が見えた瞬間に『気持ち悪いな』って思って。たぶん、血がちょっと苦手なんですよ。だから、まあ勝てるし、倒さなくてもいいかな、みたいな」 ──そうですか(笑)。 「何か、ちょっとかわいそうに見えてきちゃったんですよ。あれ、レフェリーが止めてもよかったですよね。あれはレフェリーが悪いっすわ」 ──まあそれはともかく、このトーナメント2試合で自分が成長できたなと思う部分はありましたか? 「スパーリングとかで練習している成果をちょっとずつ出せてこれたところですかね。はい、はい。例えばどんなとこですか。いつも試合だとビビって、あんまり近い距離で闘えないんですけど、早田戦、東戦と2試合とも近い距離で闘えていて、練習中と同じ距離で闘えてるかなと思います」 ──そもそも優勝候補と言われてきたし、自分でもそう思っていると話してきた中での2試合でしたが、実際、プレッシャーはありましたか? 「いや、やっぱりありましたね。今でもあるというか、今回は特にあります。やっぱり同じジムで、年齢は一緒ですけど、後輩ですし。もう絶対負けられないじゃないですか。そのプレッシャーが半端ないですよね」 ──選手数の多いトーナメントではありましたが、大平龍選手と2人でエントリーしていた時点で、決勝で当たることは覚悟はしてましたか? 「してましたね。むしろ当たると思ってました。最初はエントリーされてた大夢が、引退でいなくなったじゃないですか。あの時からもう、たぶん向こうからは龍が上がってくるなと思ってました」 ──普通は同門対決ってやりたくないものだと思うんですが、そこは気持ち的にはどうでしたか? 「イヤでしたね。『ナメてんな』って思ったので」 ──あ、そっちの意味での「イヤ」だったんですね。 「まあでも、それが普通じゃないですか。いくら同門でも『翔がいるから、勝てないので出ないです』とか言う後輩よりは、向こうにもプライドがあるから『絶対勝ちます』って言ってくれたほうが、こっちも気持ちがいいので。だから龍の選択は、別にいいと思いますね」 ──ただ8月の会見では「試合が面白くない」と、かなり厳しい言葉を浴びてましたよね。実際、あの会見の場ではどう感じてたんですか? 「いや、あの会見は別に正直、何も思ってないです。俺も、ただ会見を盛り上げたいっていう気持ちだけだったんで。アイツがいいヤツだってことは知ってるし。ただ、今回は敵だから、何を言われてもしょうがないなと思ってますし」 ──逆に先輩として、あの言葉を受け止めるだけの余裕みたいなものがあった? 「いや、それはなかったですね(笑)。年齢はタメだし、ここまで上がってきた実力とかも含めて、もう同等として見てたので。でも、他の人からの見られ方は、やっぱり先輩・後輩になるじゃないですか。自分の方が先にジムにいて、追われる立場なので。だから難しいところはありますよね」 ──なるほど。そんな大平選手の、ここまでのトーナメント3試合の闘いはどう見てるんですか? 「もう天晴れですよ。でも、龍が闘ってきた松谷梛も板橋武留も正直、トーナメントなんて出ちゃいけないレベルの雑魚じゃないですか、正直」 ──いや、雑魚ってことはないと思いますが。 「板橋に至っては代打で計量オーバーしてたじゃないですか。でも松谷も板橋もちゃんとKOしてるし、さらに石郷慶人から2回ダウンを獲って勝ったのは、すごいことだと思うんですよ。だから天晴れです。プロとしてすごいし、やっぱり伸びてるなと思いますね」 ──大平選手の成長も実感してるんですね。 「はい。一緒に練習して、一番目の前で見てますからね。やっと龍に対しての、みんなの評価がついてきたかなと思います。普通に、メッチャ強いですからね。アイツは時代を作りますよ、たぶん。そんな感じがします」 【写真】11勝(0KO)2敗と判定勝ちの山を築く長野。いつKO勝ちするかが注目されている(C)K-1──では今回、同門の先輩を乗り越えて、チャンピオンになって時代を作ってしまう? 「いや、ここでは負けます。そこからもう1回這い上がってきて、時代を作るんですよ。そうじゃないと面白くないですよね?」 ──そこは分からないですけど(笑)。実際、対戦相手として一番警戒ししたいと思っているのはどういう部分ですか? 「やっぱりパンチですかね。ストレートもフックも全部強いですから」 ──それに対して、どう闘おうと思ってますか? 「アイツのパワーがアダになる闘い方ですね。おお、俺かっけー」 ──それを言わなければ、もっとカッコよかったですけどね。その中身は、試合を見れば分かるという感じですか。 「分かります。だからアイツがぶん回してきたら、もう俺の勝ちです。チェックメイトですよ」 ──毎回聞くようで申し訳ないんですが、この決勝ぐらいは倒して勝ち…。 「 (遮って)判定で」 ──やっぱり(笑)。 「いやでも、マジで一発、狙ってる技があるんですよ。それが当たったら…」 ──KOですか? 「いや、判定で」 ──結局(笑)。ところで同門対決なので、練習とかはやりづらいですか? ジムでは時間をズラしているという話でしたが。 「そうですね。そこは、大宮司さんに感謝ですよね。自分たちのためにわざわざ時間までズラしてくれて、自分たち一人一人に向き合ってくれてるので、そこはメチャクチャ感謝してます」 ──では時間をズラしているだけで、大宮司さんとやっている練習内容には変化はないんですね。 「そうですね、そこはいつも通りです。2人とも別の場所に行ったりもしてないし」 ──いよいよ、あと一つ勝てばチャンピオンですね。 「イージーですね。もうベルトは俺のものですよ。龍のことはぶっ倒すので。あ、ぶっ倒すはダウンって意味ですけど」 ──あくまで判定勝ちなんですね。そして、勝った先は? 「この王座を防衛していってベルトの価値を高めたいですね。その先は、いつかK-1チャンピオンにもなりたいです。K-1って今、ちょっと他団体からもナメられてるところがあるじゃないですか。だから勝っていって、K-1の強さを世界に証明していきたいんですよね」 ──では最後に、改めて今回の一戦への“決意”をいただけますか? 「リスペクトを持って、ぶっ倒します。ぶっ倒すっていうか、ダウンで」 [nextpage] 大平「1Rからぶっ飛ばしていく」 ──いよいよトーナメントも決勝戦となりましたが、大平選手は一回戦から3試合を勝ち上がってきました。ここまでの3試合はどうでしたか? 「自分的には、このトーナメントの中で成長できたなっていうのがけっこうあるんですけど、その中でも前回の石郷慶人選手との試合では、試合の中ですごい成長を感じることができました。一番は、攻撃力が上がった部分です」 ──攻撃力は元からあったとは思いますが、さらに上がったと。 「はい。東京に来て、大宮司さんの指導のもと、すごく上がったなというのは感じますね。それが試合の中でも、形になって出せてるなと思います」 ──今回のトーナメントは、最初から長野翔選手と大平選手の両方が、シルバーウルフからエントリーされていました。決勝で当たる可能性があることについては、どう思っていましたか? 「別ブロックに翔がいて、そのブロックからは絶対に翔が上がってくるなっていうのはもう分かってたので、僕が上がれば絶対にやるなと思ってました。僕は、むしろやりたいなと思ってたので、想像通りというか」 ──同門とかは関係なかったんですか? 「関係なくはないですけど、でも僕からすると翔ってメチャクチャ強いし、本当にうまいし攻撃力もあって、ずっと僕の中ではライバル的存在ではあったので、この日が来てよかったなと思いますね」 ──ちなみに、トーナメントが決まる前、長野選手とは仲はよかったんですか? 「仲よかったですね。ごはんにも行ったりしてましたし、もちろん翔にいろいろ教わることも多かったですし。翔のスパーだったりミットだったりを見て『すげえな』って思うことも多かったですね。それだけに、『いつか絶対超えてやる』っていう思いはすごくありました。試合が終わったら、また仲よくやれると思うんですけど、永遠のライバルというか、そういう気持ちはずっと変わらないですね」 ──実際に対戦相手になってみて、一番厄介だなと思うのはどういうところですか? 「会見では試合が面白くないって言いましたけど、やっぱり本当にすごい技術がありますし、メチャクチャ強いっていうのは重々承知してます。一番厄介なのは距離の取り方とか、攻撃の精度、パワー…全てすごく強いなと思います」 ──タイプとしては、やりづらいタイプですか? 「いや、どうなんですかね。僕の動きとかもたぶん分かってるし、でも逆に僕も翔の動きとか特徴を分かってるので…やりづらいタイプかどうかは分かんないですけど、いい試合になるんじゃないですか」 【写真】1回戦、2回戦をKOで勝ち上がってきた大平(C)K-1──実際、長野選手をどう攻めてどう勝ちたいと思ってますか? 「今回は王座決定トーナメントの決勝戦という形ではありますけど、僕的には翔が王者で僕が挑戦者みたいな感覚だと思ってるので、本当に自分の持ってる力を全てぶつけようと思っています」 ──今までと同じように、早い段階から仕掛けていく? 「はい。もう思いっきり、1Rからぶっ飛ばしていこうかなと思います」 ──同門対決なので、練習も時間をずらしたりしてるんですよね。けっこう大変なのでは? 「いや…一番大変なのは大宮司さんなんじゃないかなと思います。僕たちは本当に、ジムの皆さんに支えてもらってやれているので、別に大変ではないですけど」 ──大宮司さんは、その上に児玉謙慎選手のタイトルマッチもありますしね。 「はい。本当にすごく体を張ってくれて、時間も割いてくれてるので、僕たち2人で盛り上げて、そして謙慎さんにもベルトを獲ってもらって、シルバーウルフに2本のベルトを持っていきたいです」 ──勝てばいよいよチャンピオンです。上京した目的の一つでもあったと思いますが、目の前に迫ってきての実感はどうですか? 「本当にこの1カ月間はベルトのことだけを思って動いてきたので、やっとだなという思いですね」 ──長野選手に勝ってチャンピオンになるのに、最後に一番必要なものは何だと思ってますか? 「本当に最後は気持ちの問題になってくると思います。気持ちで負けない強さが、最後は絶対必要だと思いますね」 ──その後のことについては? 「チャンピオンになって、またマイクで言いたいこともたくさんありますし、そこからですかね、まずこのタイトルに全てを懸けて頑張るだけかなという感じです」 ──では最後に、改めてこの試合への“決意”をいただけますか? 「上京してシルバーウルフに入って、最初の頃に比べたら、応援してくれてる人もたくさん増えました。本当に僕は格闘技がないとダメだと思ってるぐらい、何もできないですけど、このKrushのタイトルがまずは応援してくれてる人みんなへの恩返しの一つ目なのかなとも思うので、本当に今までの集大成を全てぶつけて、必ず勝ちます」
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