悲願であった王座奪取のチャンス、児玉はホームランをかっ飛ばせるか(C)K-1
2026年10月31日(土)東京・後楽園ホール『Krush.193』にて、Krushライト級タイトルマッチ3分3R延長1Rで王者・大岩龍矢(team VASILEUS)に挑戦する児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)のインタビューが主催者を通じて届いた。
俺のやってきたことの集大成

──お話を伺う前に改めて記録を振り返ってみたら、Krushでの試合は昨年9月の大谷翔司戦以来、1年ぶりになるんですね。ここまで、長かったですか?
「長かったですね。もう去年ぐらいから『今年はベルト獲る』ってみんなに言ってて、もう獲れる位置に手が届くところまでは来てたので。去年はケガもあってそこから試合ができなくて、『今年こそは獲る』ってまた言った年だったので、本当にやっとって感じです」
──8月のカード発表会見の時には、大岩選手の都合で試合が1カ月延期になったことが話の中心になっていましたが、そこのイラつきもあった?
「いや、あの時は観戦のために航空券を取ってくれていた僕のスポンサーとかもいたりとかで、まあぶっちゃけ、超こっちの話ではあったんですけど。10月31日だとハロウィンのイベントとかもあったりして、応援団とか友達とかでも、来れないっていう人がいるんですよ。自分としては来てほしい人でも、来れない人もいたりとかで。こっちは9月大会の日に照準を合わせてましたからね。あと、(大平)龍と(長野)翔のトーナメント決勝戦と被っちゃうっていうのもあって」
──そうですよね。
「でも、今はそれも何というか、流れ的に全部うまく来てる感じがしてて。延びた期間も含めて、もうこれまでにないぐらい長い期間の追い込みを大宮司さんとやらせてもらってきたので、その分、本当にパフォーマンスも上がってるし、今思えば、10月になってよかったかなと思いますね」
──結果的に。その追い込みにはいつ頃から入っていたんですか?
「試合の3カ月前ぐらいから入ってたんですよ。最初は9月だと思ってたので。6月のどこかからは追い込みしてたんじゃないですかね」
──その練習の中で、一番手応えがあるのはどこですか?
「もう全部ですね。パワーもスピードもマジで上がってるし、反応も上がってるし。だから本当に、過去一番を作れてる気がします。それとこの期間は、ケガしなかったというのもデカいですね。ここ3~4戦ぐらいは、ずっと何かしらケガがあったんですけど、今回は本当にないのでいい感じです」
「勝ちは最低限で、やっぱりタイトルマッチにふさわしいような熱い闘いをしたいですよね」
──その相手、チャンピオンの大岩選手の強さは、どこに感じていますか?
「やっぱりキャリアは僕より全然上だし、歳も10個ぐらい上だし。昔からトップの人たちとやってるじゃないですか。そういうキャリアですかね、一番は。全然、強いと思ってますよ。だから、自分の中でも今、大岩とできることに意味があると思ってるし、大岩から獲るベルトに意味があると思ってるので、大岩チャンピオンとやれてよかったですよね」
──K-1も含めて各階級のベルトが激しく動いてもいますし、状況がちょっと変わっていたら、この対戦もどうなっていたか分からなかったですからね。
「実際、最初はそんな感じで言われてたんですよ。もしかしたら、ケガとかでカードが変わっちゃうかも、みたいな感じの雰囲気もあったので。でもモチベーション的にも、やっぱり大岩チャンピオンだからタイトルマッチにふさわしいというか、大岩チャンピオンからベルトを獲りたいなというのがずっとあるので、よかったです」
──そんな試合に向けて、コンディションもよくて長い追い込みもできて、今は全てが揃った感じなのでは?
「はい、全て整ってますね」
──ただ、先ほどの話にも出ましたが、同じジムから他に2選手がタイトルマッチ、しかも王座決定戦で対戦するわけで。何よりも大宮司さんが大変ですよね。
「大宮司さんは大変ですね。ですけど、俺にとっては結局、それもまたラッキーなんですよ」
──というと?
「龍と翔が対戦だから、アイツらは今は時間をずらして練習してるんですよ。ジムで顔を合わせないように。だから1カ月前ぐらいから、アイツらは会ってないんです。そこは大宮司さんはすごく大変だと思いますけど、その分、逆に俺はいろんなところにスパーリングに連れてってもらったりとかしてて。アイツらはどっちかを連れていくことはできないし、もちろんどっちも連れていくこともできないじゃないですか。だから逆に俺だけ、本当にずっと見てもらってるんです。そこは本当にラッキーでした」
──そういう影響もあるんですね。スパーはどんなところに行ってたんですか?
「いろんなところに行きましたよ。他のキックボクシングジムとか、ボクシングジムとか、大学のボクシング部にも行きました。それと、よそのジムから選手を呼んだりとかもして」
──では、対人練習もかなり充実してたんですね。
「そうですね。初めての選手もいっぱいいたし、やれることはやれたかなと思います」

──改めて、ここで勝てばチャンピオンです。最後の最後に必要なものは何だと思っていますか?
「最後は、ありきたりですけど、やっぱり気持ちですよね。チャンピオンになりたい気持ちじゃないですか。そこは、俺はかなり強いですよ。ここまでお預けもされてきましたし」
──勝った先のことは、今は何も考えていない?
「今は特にはそんなに考えてないですけど、もちろんMMAは、やっぱりやり返したいなという気持ちはあります。でも、今はMMAの練習は全然してないし、いつ頃とか具体的なことは全然考えてないです。この後のことは、勝ってからちょっとゆっくり考えようかなと思ってます」
──でも、勝った先が見たいという気持ちは大きそうですね。
「大きいですよ。先ばっかり見すぎても意味ないですけどね。今は勝たないと始まらないので、集中してますけど」
──先ほどの話だと、当日、応援もかなりの人数が来られそうですね。
「来ますね、かなり。ダントツで過去一番来ます。大岩チャンピオンの応援団もかなり多そうですけど、応援も負けないように。まあ、龍と翔の応援団も俺の応援してくれるんで、合わせて1万人ぐらいはいるんじゃないですか」
──会場はどこでしたっけ(笑)。では最後に、改めて今回の試合への“決意”をいただけますか?
「俺は5歳から空手をやってて、15歳ぐらいでキックを始めて18歳でプロになって東京に来て、けっこういろんなことがありましたけど、チャンピオンになりたいと思ってずっとやってきました。やっぱり一番はK-1のチャンピオンになりたいし、いいなと思うんですけど、やっぱり俺はKrushのチャンピオンにずっとなりたかったんですよ。それがもう次、あと一つでチャンピオンなので、これまで俺のやってきたことの集大成ですよね。その集大成を、3分3Rしかないけど、その中で見せたいです、その全部を。気持ちとか、やってきたことを見せたいです」






