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【PFL】銃撃から2年ぶりに復活する、18戦無敗のティムール・ヒズリエフ「ラジャブアリもAJも非常にタフだった」、ブラガ戦は「退屈な試合にはならない」=10月17日(土)『PFL Chicago』

2026/10/15 21:10
 2026年10月16日(日本時間17日)、米国イリノイ州シカゴ・ウィントラストアリーナにて『PFL Chicago: Carmouche vs. Bishop 2』(U-NEXT配信)が開催される。 ▼フェザー級 5分3Rティムール・ヒズリエフ(ロシア)18勝0敗 ※PFLフェザー級トーナメント2024優勝ガブリエル・ブラガ(ブラジル)17勝3敗  コメインイベントでは、ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス・26歳)が新王座についたPFLフェザー級で、18勝無敗&PFLフェザー級トーナメント2024王者のティムール・ヒズリエフ(ロシア・30歳)が約2年ぶりに復帰。17勝3敗のガブリエル・ブラガ(ブラジル・28歳)と対戦する。両者は24年6月以来、2年4カ月ぶりの再戦。初戦はヒズリエフがスプリット判定で勝利している。  復帰戦に向け、ヒズリエフはメディアデーで、1年3カ月前にダゲスタンで銃撃されてからの回復、自身が試合できなかった間に行われたシェイドゥラエフとAJ・マッキーのタイトルマッチ、PFLとMVPの合体などについて語った。 銃撃は「もう絶対に戦えないんだ」と思うほど致命的なものではなかった  2025年7月15日の夜、ヒズリエフはロシア・ダゲスタン共和国マハチカラの自宅近くで覆面をした2人組の男から襲撃を受け、至近距離から肩、手首、胸などに非致死性の銃弾を5発を被弾し、手の開放性複雑骨折などの緊急手術を受けていた。  インタビュー冒頭で、回復状況について問われたヒズリエフは、「もちろん100パーセント、健康だ」と語り始めた。  暴漢の襲撃については、「もう決着がついたというか、片づいたよ。犯人は捕まったようだ。彼らが誰でなぜやったのか、は我々は知らないし、自分ももう気にしていない。すべてが一件落着したのだと思う」とした。  それでも5発の銃弾を受けてから、戦うところまで身体を回復させるのは大変だったのでは? と問われると、「負傷の詳細については触れたくないけど……、リカバリーは思っていたほど長くはかからなかった。ただ、腕を手術をしたこと以外はね。唯一最も長引いたのは腕だったけど、他の部分はすべてとても早く傷が塞がったから、片方の腕だけでもトレーニングを始めたので、皆が予想していたよりも回復は早かったんだ。大きなブランクというわけではなかった。平穏に乗り越えた」という。 「“もう二度と戦うことはないのではないか?”と思った瞬間は一度でもあったか?」という問いには、「まあ、正直に言うと、なぜかそのことについては考えなかった。別のことを考えていたから。まあ、時々考えを巡らせることはあったけど、“もう絶対に戦えないんだ”と思うほど致命的なものではなかったんだ。もし万が一、戦うことができないような状況になっていたとしても、それはそういう運命だったということで、それについてそこまで思い悩むことはなかっただろう。ただその間もずっとファイトに復帰することを考えていたよ」と、引退を考えたことはなかったとした。  試合から2年離れていたことでリングラスト(試合勘の鈍り・サビ)が生じるのでは? という声もあるが、「ああ、錆びついているかどうかは、10月16日(日本時間17日)に証明してみせる。その前にも2年間戦わなかった期間(2014~2016年)があったけど、それでも私はケージに上がって、むしろ以前より良い試合を見せた。だから私にとってそういうことは関係ない」と、2年のブランクは初めての経験ではないとし、その間もハードトレーニングを自身に課してきたという。 「試合をしていない間、何もしていないわけじゃない。私にとってスパーリングは、多くの試合よりも過酷で厳しいものだ。だから私はいつだってハードワークの準備ができている」と、2年ぶりの試合復帰に自信を見せた。 [nextpage] AJとシェイドゥラエフは五分五分だと思っていた  ヒズリエフが試合から遠ざかっている間に、格闘技界は大きく変動した。  PFLはMVPとの合併を発表。フェザー級では、RIZIN王座と空位のPFL王座を賭けて、ラジャブアリ・シェイドゥラエフとAJ・マッキーがダブルタイトルマッチを行った。  2024年同級トーナメント優勝のベルトを巻いていたヒズリエフは、自身が不在の間のタイトルマッチについて、「仕方がない」という。 「自分は2年、試合をしていなかったからしょうがない。あの2人の試合は難しい試合になると思っていた。五分五分だと思っていたよ」といい、シェイドゥラエフが判定勝ちした熱闘については、「予想通り、ラジャブアリもAJもどちらも非常にタフで優れた質の高いファイターだった。ただ、タイトルマッチだし、5Rで戦うのを見たかったよ」とした。  現PFLフェザー級王者はシェイドゥラエフ、1位に敗れたAJ、ヒズリエフは2位にランキングされている。今回の復帰戦でブラガに勝利すれば、次期王座挑戦者候補となる。  ヒズリエフは、「理論上は、そうだね。いまは試合に集中しているが、私はランキング1位だったし、挑戦するべきだ」と語る。  24年6月のブラガとの初戦はヒズリエフがスプリット判定で勝利。その後、ブラガはジェレミー・ケネディ、フレデリック・デュプラスに連勝。ヘスス・ピネドには敗れたものの、26年4月の前戦でチェイデン・レイアロハに判定勝ちで再起を遂げている。  再戦決定にヒズリエフは、「彼が自分にあてがわれるとは思っていなかった。別の誰かが来るだろうと思っていたから。繰り返すけど、前のインタビューでも言った通り、私はあの試合がスプリットになるなんて思っていなかったんだ。コンピューターの集計でもすべてのラウンドが私に与えられていた。自分でも3ラウンドすべて取ったと確信していた。あんな曖昧な判定だったからこそ、今回は逆であることを証明してやるつもりだ。リングに上がって彼をただ、打ち負かしたい」と、完勝で返り討ちにするつもりだ。  前戦からの対戦相手の変化についても、「うーん、正直に言って、そこまで劇的な変化は何もないと思う。彼の直近の試合を観たが、彼は相変わらずタフでハードヒットする男だ。レスリングが急に上手くなったとか、そういうわけでもない。まあ、同じだよ、私には同じように見える。もしかしたら、私のほうが逆に何か新しいものを追加できているかもしれない」と、相手より自身の進化に注目とした。 [nextpage] 合併? より多くの報酬が支払われるなら良いことだ  勝利後は、PFLからMVPに移行した王座戦を望む。 「それも見てみることはできるね。おそらく、自分にとって新しい何か、MVPでの戦いというのも悪くない、そちらがいいかもしれないね」といい、MVPのジェイク・ポールが新たな“ボス”になることについては、「ボスが誰であっても自分にとっては変わらない。率直に言ってね。まあ、ジェイク・ポールは面白い男だよね(笑)。好きだよ、気に入っている。嫌いというわけではない。ポジティブな感情を起こさせてくれる」と歓迎した。  PFLはMVPと合併、吸収という形になることがアナウンスされている。 「正直に言って、それについてどう思うかすら分からない。もし我々により多く報酬が支払われるようになるなら、それは良いことだ。それ以外については、自分自身の試合に集中している。率直に言って、私は試合をほとんど観ていないんだ。私が観るのは、対戦相手を与えられたときで、私のコーチ陣が対戦相手の分析をしてくれて、私自身も少しだけ観る。あとは身近な友人たちの試合を観るくらいだ。私はむしろフリースタイルレスリングを観る方が好きだから、多くのMMAファイターたちのことを実はあまり知らないんだ。正直にそう言っておくよ」と、ヒズリエフは語る。  一方で、ロンダ・ラウジーvs.ジーナ・カラノで、Netflix最高視聴者数1700万人を記録したMVPを通して、Netflixで視聴規模が広がることについては、「それは良いことだね。ボクシングの試合が行われるかもしれないと聞いたし、そういうのは良いことだ、あのような大きなショーが行われれば、ショービジネスとしても成長するだろう。組織そのものにとってもプラスになると思う」と期待を寄せた。 「これからも同じように観戦してほしいし、私の試合は、すべてのファイターたちがそうであるように最後まで、判定までもつれ込むことも多いけど、退屈な試合にはならない。だから、瞬きせずに観てほしい」──18勝無敗の不屈の男は、再び頂点に向かう。
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