ワールドグランプリの告知、K-1に参戦経験のあるアーロン・クラークも出場決定(C)BYON COMBAT
インドネシアで開催されている立ち技格闘技大会『BYON COMBAT』が、今ネットで話題となっている。
発端は、第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者のレミー・パラ(フランス)が同団体と契約を結んだこと。ほぼ同時に、現K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の横山朋哉(リーブルロア)も「海外のBYON COMBAT って団体凄いの? 強いやつ集まってるん? なんか少し話きたけどどーなん?」と自身のSNSに投稿。参戦オファーが来ていることを明かした。

【写真】『BYON COMBAT』と契約した元K-1王者のレミー・パラ
『BYON COMBAT』はオフィシャルサイトによると「BYONは、インドネシアの若手アスリートの活躍を紹介し、その可能性を引き出すことに注力する、業界をリードする360度型格闘スポーツプラットフォームであり、『BYON COMBAT SHOWBIZ』はインドネシアを代表するクロスオーバー格闘イベントです。2024年6月に開催された『BYON COMBAT SHOWBIZ 3』は、アジアにおけるペイ・パー・ビュー(PPV)の記録を更新し、YouTubeで2,300万回の再生回数を記録、VIDIOでは300,018件の購入を達成しました」と、インドネシアを中心にアジアでかなりの人気を誇っているようだ。
基本的にはキックボクシング団体だが、『BYON COMBAT』は独自だとする「Kickstriking」という新ルールをウリとしている。

【写真】ヒジ打ち、回転ヒジ打ちが認められている(C)BYON COMBAT
Kickstrikingルールは「スタンドでの打撃を主体としつつ、試合のテンポを速く保つために、従来のクリンチを大幅に制限または排除したもの」であり、許可される打撃は「立ち姿勢からのパンチ、キック、ヒザ蹴り、および限定的なヒジ打ち」と、ムエタイルールでなくともヒジ打ちが認められているのが特徴。
「長時間のクリンチやレスリング/グラウンド技は厳禁」であるとし、「やむを得ないクリンチは1~3秒に厳格に制限され、その直後に少なくとも1回の有効な打撃を放たなければならず、そうでない場合はクリンチは解除される。相手のキックをキャッチすることは、『1回のキャッチにつき1回の打撃、その後リリース』という厳格なルールのもとで許可されている」とのことで、ワンキャッチ・ワンアタックと考えてよさそうだ。
限定的なヒジ打ちとは、真上から真下へ振り下ろすヒジ打ちは禁止。横からのヒジ(水平)や、下からのヒジ(アッパー)などは認められているが、脳天や顔面に垂直に叩きつけるような危険な軌道は禁じられる。
さらに「クリンチ(組み状態)からのヒジ打ちの排除」も特徴的だ。「伝統的なムエタイでは、相手の首を掴んで(首相撲)至近距離からヒジを連打する展開が一般的。しかし、Kickstrikingルールでは『長時間のクリンチ(組み付き)やホールド』が一切禁止されている(掴んでいいのは1~3秒、かつ1発攻撃したら即離さなければならないルール)。
そのため『相手を固定してヒジを連打する』という使い方は物理的に不可能になっており、基本的にはスタンド(離れた状態)から飛び込んで放つ単発のヒジ打ちなどに限定される」と、つかんでのヒジは一発のみ、基本的には相手をつかまずに打つヒジが有効というルール。
「Kickstrikingルール」は「Brutal tapi aman(残酷またはアグレッシブだが安全)」という哲学を掲げており、ヒジ打ちは皮膚を切り裂き、大量出血によるドクターストップを誘発しやすい技なので、過度なヒジの応酬によって選手が長期離脱するのを防ぎ、「テンポの早い打撃戦を維持しつつ、選手の回復期間(戦線復帰)を早める」ために、放てるシチュエーションや角度に制限をかけているのだという。
12月12日にはインドネシア・アリーナにてワールドグランプリ(トーナメント)を開催予定で、ライト級(-61kg)とウェルター級(-67.0kg)の2階級でKickstrikingの世界チャンピオンが誕生する。
ONE、RWSに続いてアジアのビッグイベントとなることが出来るか、注目される。





