2026年10月17日(土)都内にて『DELiGHT WORKS presents RIZIN甲子園2026 準決勝トーナメント』が行われる。
『RIZIN甲子園』3回目となる今回は、高校生限定(15歳~18歳)で「男子バンタム級」(65.0kg ※当日計量)のみ実施。6月20日には、書類審査を通過した約80人が「トライアウト」に参加。90秒のキックボクシングとグラップリングのスパーリングにより、45名に絞られた。
そのトライアウトから存在感を示したのは、わずか14秒で腕十字を極めた松尾クリスチャン・アキラ(Carlos Toyota bjj)。
松尾は、IBJJFパン2026アダルト紫帯ルースター級3位。「SJJIF WORLD 2026」ノーギでは山本空良に勝利するなど柔術の実力者。
昨年の『RIZIN甲子園』優勝のヤマザト・エンゾ・マサミのチームメイトで、決勝でエンゾが須田雄律に極めたのと同じノーギの抱え十字で29秒一本勝ち、続く8月のトーナメントも腕十字で勝ち上がっている。
また、吉田剛(パラエストラ天満)は、トライアウトでヘッドギアありのスパーリングでKO勝ち。トーナメントでもニーオンからの腕十字で一本勝ちするなどオールラウンダーぶりを発揮している。『MMA甲子園』で悔しい思いを味わった努力の人にして26年のフェザー級優勝者だ。
遠藤一心(鹿島道場)は、『DEEPフューチャーキングトーナメント2025』フライ級準優勝者。決勝戦では須田雄律に敗れているが、AMMAC SUMMER CUPではフライ級優勝。今回のトーナメントでも三角絞め、リアネイキドチョークで2試合連続一本勝ちを極めているが、合宿では思わぬ体調不良に見舞われた。
相原琉唯斗(フリー)は、昨年の『RIZIN甲子園』ベスト4。2025年の『第3回空道ワールドカップ』U19男子-240クラスで優勝を果たしているストライカー。トーナメントでは1回戦で判定勝ち後、2回戦でテイクダウンを切ってのヒザ蹴り、右ストレートでKO勝ちしている。
菊地翔空(T-GRIP TOKYO)は大塚隆史門下生。ジュニア時代から柔術に取り組み、トーナメント1回戦で腕十字、2回戦でシャープな右アッパーでKO勝ち。11月22日の『DEEP 134』アマチュア戦では福島司との対戦も決まっており、平本蓮とともに大晦日出場を目指している。
阿部湊介(OOTA DOJO)は、元シューターにしてパンクラシストの阿部右京を父に持つ16歳最年少の高校1年生。先輩の田嶋椋(第6代PANCRASEバンタム級王者)が『ROAD TO UFC』決勝進出中の名門ジム所属で、1回戦ではキムラロックで一本勝ち、2回戦で腕十字を極めている。
金子蒼空(FIGHTER'S FLOW)も16歳。USユースナショナル、AMMAC優勝。25年の『RIZIN甲子園』では優勝のエンゾに敗れ涙をのんだ。DEEPアマチュアで1勝1敗の戦績を残している柔術ベースのグラップラーで、今回のトーナメントでは1回戦、2回戦ともにリアネイキドチョークで一本勝ち。合宿ではラントレに苦しんだ。
内田翔馬(リバーサルジム横浜グランドスラム)は、186cmの長身。勝村周一朗&伊藤盛一郎門下生でZSTで活躍した内田龍介の息子。トーナメント1回戦でリアネイキドチョークで一本勝ち後、2回戦で藤岡眞大に判定勝ち。その体躯を活かし切る進化がトーナメント中に起きるか。
山口雷(team KIZUNA)は、禅道会で小学生時代から全日本ジュニアの舞台で活躍。2023年:RF武道空手道 中国地区大会・中学生男子のエキスパートBブロック優勝。23年の『全日本ジュニア修斗』60kg以下級準優勝。アマチュアGLADIATORでも勝利。トーナメント1回戦で腕十字、2回戦でリアネイキドチョークでいずれも一本で勝ち上がり。
(C)daiya_yokomizo
横溝太也(VICTORY GYM)はアマチュアキック8冠。2026年6月の『K-1甲子園』西日本予選トーナメント-65kg優勝のストライカー。柔術も白帯から始めており、WARDOGでは防具無しアマチュア戦で、腕十字、シャープなワンツーでKO勝ちして2連勝をマーク。キック&MMAの「二刀流」も狙えるか。合宿のラントレは兄弟で鍛えてきた階段ダッシュの成果もあり5本連続トップ。
鹿島海成(パンクラス大阪 稲垣組)と大友彪真(中川道場)は、2回戦で対戦した者同士。
ともに『MMA甲子園』優勝者で、極真ベースの鹿島は『第6回 夏のMMA甲子園 全国大会』バンタム級優勝者。大友は『第5回MMA甲子園全国大会』フライ級優勝者。今回の1回戦をともに判定勝ちの両者は、2回戦で激しい打ち合いを繰り広げ、テイクダウンでトップを奪った鹿島が判定勝ち。
準決勝行きを1名が辞退したため、敗れた大友も「敗者復活」として繰り上げ合格している。
8月16日に行われた「第1回トーナメント」では、上記の通り、勝ち上がった11名プラス敗者復活の1名が勝ち上がり。
その12名が夏の「合宿ステージ」で「4名脱落」で8名に絞られ、10月17日の「準決勝トーナメント」に出場。合宿を生き残った8名による2回戦を含む全6試合で勝ち上がった2名が、大晦日のRIZINで行われる「決勝戦」へ駒を進める。
なお、動画第3弾まで公開された「合宿ステージ」では、自ら選んだTシャツの色分けでチームが決定。“漢気”石渡伸太郎コーチによるふるい落としの「RIFUJIN合宿」が行われている。
【チーム・パープル】・松尾クリスチャン・アキラ(Carlos Toyota bjj)・菊池翔空(T-GRIP TOKYO)・吉田 剛(パラエストラ天満)・横溝太也(VICTORY GYM)
【チームブルー】・鹿島海成(パンクラス大阪 稲垣組)・内田翔馬(リバーサルジム横浜グランドスラム)・山口 雷(team KIZUNA)・遠藤一心(鹿島道場)
【チームレッド】・相原琉唯斗(フリー)・金子蒼空(FIGHTER'S FLOW)・阿部湊介(OOTA DOJO)・大友彪真(中川道場)
石渡による「ようこそ“理不尽合宿”へ。君たちの才能はもう前回の試合でしっかり見させてもらいました。だけど格闘家はもう地味でキツいことをやり続けないといけません。その忍耐があるかをこの合宿で見せてください。君たち12人中、4人はここで脱落してもらいます。最終日には実戦形式のスパーリングを行います。スパーリング以外の全ての練習の風景も全て加味して合否を決めます。この合宿は甘くない。それが分かった上でまだやる人はバスに乗ってください」との挨拶から合宿はスタートした。
スマホ没収、猛暑のなか練習内容は明かされない、チーム分けされた共同生活。
合宿2日目には指導に、扇久保博正、江幡塁、越智晴雄も参加。シャドーから始まり、3kmマラソン、400m×5本=1周1分20秒以内のインターバル走、バービージャンプ10回→25mダッシュ→腕立て10回→25mダッシュの勝ち上がり走、手押し車リレー、扇久保の技術ドリル、スパーリングなど、“理不尽”とはいいながらも「気持ちがもう向き出しになる。キツい時にあれがファイトスタイルに出てくる。元気な時はみんなやるぞって言うんですよ。本当にキツい時に頑張れる子かどうかを見れましたね」(石渡)という、道理にかなった内容の濃い合宿が行われた。
そして最終日は、予定通りの「実戦形式のスパーリング」を経ての決勝トーナメント8名のセレクション。それは「4名脱落」を意味する。
大晦日の決勝に上がれるのは2名のみ。チームを組んだが、それぞれは敵でもある。果たして実戦スパーリングの組み合わせと結果は?