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レポート

【RWS】大﨑孔稀はペッシラーのテクニックを崩せず判定負け、中村寛が三日月蹴り一閃、悶絶KO勝ちで王座奪取!ペッチデットとジグソーの王者対決はドロー、ロシアのホムトフがTKO勝ちでウェルター級暫定王者に、プレリムで15歳の“若き神”米国の神童ティト・ジョンソンがプロデビュー戦完勝

2026/10/10 22:31
RWS KNOCKTOBERFEST2026年10月10日(土)タイ・ラジャダムナンスタジアム ▼メインカード4 ラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級(-55.33kg)王座統一戦 3分5R〇ペッシラー・ウォーウラチャー(タイ/正規王者)判定3-0 ※49-46×2、50-45×大﨑孔稀(OISHI GYM/暫定王者)※ペッシラーが王座統一&防衛に成功。  大﨑はこれまでにJ-NETWORKスーパーフライ級王座、WMC日本同級王座、BOMバンタム級王座を獲得。RISEには2019年11月から参戦。2023年12月に鈴木真彦を破り第8代RISEバンタム級王座に就くと、2024年8月に大森隆之介を判定で破り王座初防衛に成功。2026年3月、志朗に判定勝ちでRISE世界バンタム級王座に就いた。  2026年6月の『RWS』にて、王者ペッシラーにラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級タイトルマッチで挑戦するはずだったが、ペッシラーが負傷欠場。チャイトーンとの暫定王座決定戦となり、初回KO勝ちで暫定王座に就いた。戦績は39勝(23KO)7敗1分1無効試合。ひとつの引き分けを挟んで12連勝中。  ペッシラーは今年4月に元同級王者のペッサマンとの王座決定戦で勝利し、王座を獲得。「LEFT HAKI」の異名を持つサウスポーのテクニシャンで、接近戦では回転の速いパンチが持ち味。ペッサマン戦では猛烈なパンチとヒザのラッシュで圧倒してのKO勝利を飾っている。これまでに52勝23敗2分。  2019年12月に初来日し、奥脇竜哉とWPMF世界ライトフライ級王座決定戦を行い判定勝ち。15歳で世界王者となった。2023年7月、RISEに来日した時は田丸辰に初回KO負けも、今年22歳になったばかり。2度のラジャダムナン王座、WPMF世界王座、True4Uの2階級王座、WMO世界王座などムエタイの主要タイトルを複数獲得。  百戦錬磨の経験値に加え直近の4試合では3つのKO勝利(そのうちの1人は那須川天心、志朗と対戦したライアン・シーハン)と勢いのある危険な王者だ。日本でもお馴染みのクマンドーイにも2022年9月と2024年8月に2度勝利している。  1R、サウスポーのペッシラーに大﨑もサウスポーに構える。ローを蹴って来るペッシラーにスイッチする大﨑。オーソドックスに戻ると前蹴り、ジャブ。ペッシラーはそのジャブをかわしながら左ミドル。大﨑も右ミドルを蹴り返す。  ジャブと前蹴りのペッシラーは距離を取り、左ミドルを当てる。大﨑は右ボディストレート。左ミドルに強い右ボディストレートを返した大﨑に、ペッシラーはすぐ左ミドルを蹴る。首相撲になるとペッシラーが左ヒジ。大﨑はロープに押し込んでブレイクを誘う。オープンスコアは左ミドルを多く当てたペッシラーが10-9×3。  2R、左ミドルを蹴って下がるペッシラー。大﨑が左フックを打って来ると一度組んですぐに離れる。大﨑は右ストレートで近付いて左ボディ。ペッシラーの左ハイをかわした大﨑が右ボディストレート。大﨑が右の三日月を蹴ると、ペッシラーはテンカオ。パンチで前に出る大﨑には左ヒジ、そして組み付く。  テンカオを合わせるペッシラーは距離を作ると左ミドルを2発蹴り、左のヒジ。大﨑はパンチで前に出るが、ペッシラーはかわすだけで打ち合わない。そして左ミドル。大﨑が右ボディから左フック、ペッシラーは左ミドル2連打、すかさず大﨑が右ストレートを打ち返すがペッシラーはかわした。このラウンドも左ミドルを当てたペッシラーの10-9×3に。  3R、じりじりと前に出る大﨑は右カーフ、すぐにペッシラーが左ミドル。前に出る大﨑にペッシラーは左ミドルを蹴り、大﨑も右ボディストレートから左フック。大﨑がパンチで前に出てくると、かわすことに集中するペッシラー。大﨑の右カーフもかわす。大﨑の右ボディストレートにすぐに左ミドルを返すペッシラー。ジャブと左ミドルで距離を作る。  ペッシラーが左テンカオから首相撲。大﨑が振りほどいて右三日月、離れ際には右フック。しかし、ペッシラーの左ミドルが快音を発して決まる。大﨑のワンツーをかわし、テンカオを突き刺したペッシラーは、大﨑がパンチを打とうとするとすぐに離れる。そしてまたテンカオ、左ミドル。大﨑はコーナーに詰めて右ストレート、左ボディを打つがペッシラーがすぐに脱出する。OPスコアは10-9×3でペッシラー。  4R、前に出る大﨑が右ボディストレート、右ストレート。かわすペッシラーは大﨑が距離を詰めると首相撲に持ち込む。ジャブと前蹴りで距離を取り、リングを広く使って回り込むペッシラー。大﨑が空振りすると左ミドル、前に来るとテンカオ。大﨑も右三日月を突き刺す。パンチで追いかける大﨑だが、ペッシラーはかわすことに専念して回り込む。  大﨑が前へ出てくるところに左ミドルを合わせるペッシラー。大﨑はペッシラーの蹴り足をキャッチすると足を掛けて転倒させるが、これは反則で注意を受ける。ペッシラーはステップを使って回り込み、大﨑が追いかけてくるところにテンカオと左ミドル、危険な距離に入ると組み付く。そして離れると左ミドルを連打。  ラウンドが終わると、勝利を確信したペッシラーは早くもコーナーに昇って腕を突き上げる。OPスコアは10-9×3でペッシラー。  5R、もうKOしなければ勝ち目がない大﨑。ペッシラーは下がって回り込み、大﨑のパンチをかわす。ジャブ、テンカオ、左ミドルを当てては大きく回り込み、大﨑が近付くと組み付いて止めてしまう。ジャブと左ミドルで距離をとるペッシラーに、大﨑は飛び込んでのヒザ。ハイキックは空振り。  ペッシラーはテンカオ、左ミドル。大﨑が右ボディストレートを打つと左ミドルを蹴り返してくる。右ストレートで大﨑が襲い掛かると組み付いて連打を許さない。大﨑は飛びヒザも出すが当たらず。そして試合終了のゴング。両者ともリングに座り、健闘を称え合った。 判定は49-46×2、50-45の判定3-0でペッシラーの勝利。王座統一に成功した。 大﨑は涙を流し、「日本の皆さん、すいません、勝てなかったです。ペッシラー選手強かったです」とコメント。大﨑にはファイタースピリッツアワードとして250,000バーツが贈られた。<ペッシラーのリング上コメント> ――ゲームプランとしては、チャイトーンがやったように(彼をリングの中央で待ち構えるのではなく)、アウトサイドを回ってキックを繰り出すという作戦だったのですか? 「そうですね、ゲームプランは左ミドルを主力武器として使うことでした。ですが、相手をノックアウトできると実感できた瞬間があれば、間違いなく狙っていました。もちろん、相手は本当に強かったです。私の左ミドルは本当に強力でしたが、彼はそのすべてのキックを受け止めました」 ――本当に強力なキックでしたね。もう一つ質問させてください。スーパーバンタム級でのあなたの最後の試合になるという噂がありますが、126ポンド(フェザー級)へ階級を上げたいとのことですが、それは本当ですか? 「そうですね。年齢を重ねるにつれて…体重が増えてきており、122ポンドを作るのがより難しくなっています。ですから、私の夢はもちろん、126ポンドのベルトを懸けてスーパーファイトを行うことです」   [nextpage] ▼メインカード3 ラジャダムナンスタジアム認定ライト級タイトルマッチ 3分5R×イゴール・ベクレフ(ロシア/王者)KO 2R 2分39秒 ※左三日月蹴り〇中村 寛(BK GYM/第8代RISEライト級王者/挑戦者・同級6位)※中村が新王座に就く。  中村は野性味あふれるファイトスタイルから、“人獣”とも称される。日本拳法仕込みのサウスポーから放たれる破壊力抜群のパンチを武器に、2021年7月には大雅からダウンを奪って判定勝ち。11月にはYA-MANに判定負けを喫したが、大激闘を演じて強烈なインパクトを残す。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではレオナ・ペタスから番狂わせの勝利を収めた。  2023年4月に直樹を破りRISEライト級王座を奪取。2024年3月のK-1との対抗戦で与座優貴に負傷判定で敗れたが、6月にタリソン“Crazy Cyclone”フェレイラをKOして再起。「RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament」では1回戦でチャンヒョン・リー、準決勝で笠原友希、決勝でエン・ペンジェーを破り優勝を果たした。2026年3月、RWSからの刺客ペットエジアを左フックで初回KO、5月にも同じくRWSが送り込んだガイパーをヒザ蹴りで悶絶KOしている。戦績は22勝(16KO)6敗1無効試合。  王者ベクレフはIFMAロシア・ライト級(-60kg)王者。パンチの破壊力は抜群で、2024年11月の『ONE Friday Fights 86』でONEに初参戦し、ギンサンレックから右ストレートで1RTKO勝ち。12月の『ONE Friday Fights 92』では、ラジャダムナン&ルンピニーの二大スタジアムで2階級制覇したパンパヤックをパンチでKOし、ONEで2連続KOを収めた。  2025年5月にはK-1に初来日し、「第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」の1回戦で横山朋哉と対戦したが、延長戦2分1秒、左ボディをもらってKOで敗れている。その後はRWSに戦場を移し、2026年4月に強豪セーンマニーを右三日月蹴りでわずか48秒でKOし、ロシア人初のラジャ王者となった。  1R、サウスポーの中村は右ローを2発、前に出るベクレフは右ストレートを打つ。左右にスイッチし、動き回る中村にベクレフは前蹴り。中村にレフェリーがファイトを促す。ベクレフが右ミドルを2発、中村も左ローを返す。  ベクレフが右カーフから右ミドル、さらに左カーフも蹴る。中村は左インロー。いきなり前に出て右フックを放つ中村。ベクレフは左右ボディ。中村が左ローを蹴ると、ベクレフは右フックを打ち下ろす。オープンスコアは10-9×3でベクレフのラウンドに。  2R、ベクレフが得意の右ミドルからの右ストレート。中村は右ストレートからの左フック。ベクレフの蹴り足をキャッチすると、そのまま後ろに押し倒す中村。飛び込んでの左ボディをヒットさせた中村に、ベクレフは右の三日月、さらに左テンカオ、左ロー。中村がローを蹴るとジャブを合わせに来る。  中村がやや苦しそうな表情を見せ、ベクレフは右インローを蹴るが、その直後に中村が左三日月蹴り。下がってかわそうとしたベクレフの右わき腹にグサリと突き刺さり、ベクレフは腹をおさえて悶絶。レフェリーがストップし、中村のKO勝ちとなった。中村は刀を抜き、左右に振って鞘に納めるポーズ。  ラジャダムナン王座のベルトを巻いた中村は、リング上で勝利者インタビューに答えた。<中村のリング上のコメント> ――新チャンピオン、今トイレは大丈夫ですか?(※記者会見でトイレに行くと途中退席したため) 「ギリギリ。うーん、もうすぐ限界です。大丈夫ですけど、もうすぐ限界になります」 ――1Rはスローペースで行ったと思うんですけど、それは作戦の中に入ってたんですか? 「はい、楽しみたかったからです。ね? 楽しんでる? 皆さんこんにちは! 僕、今めちゃくちゃカッコいいですよね。自分で言うのもなんだけど、凄くカッコよく見えます」 ――楽しみたいっていうのはあったと思うんですけど、やはり2RでいつでもKOできるっていう自信はあったんですか? 「イゴール・チャンピオンは強いです。分かっています、理解しています。以前は分からないって言っていましたけど、ロシアン・スタイルはとてもタフで強いですよね。分かっていたので、気をつけました。慎重にいきました。それだけです」 ――今回、三日月蹴りでKOしたと思うんですけど、イゴール選手にこの三日月でKOするっていうのは最初からあったんですか? 「もちろんです。だって彼のお気に入りの技だから(※ベクレフは三日月蹴りによるKOで王座を奪取した)。彼の得意なフィニッシュ技は三日月蹴りでしょ、そうだよね? 僕たちの時間をちょうだい。いいかい? どうか僕の言うことを聞いてくれ。これって、RISEがあとだからね、分かるかい? RISE、僕のチャンピオンベルト。これがRISEだ!(※観客に「これが」の後に「RISE」と言ってくれと頼んだ)まだ足りない。もっとパワーをください。でもこれからは、僕にはもう一つ手に入れるものがある。これがラジャダムナンだ! 本当にありがとうございます。これからはラジャダムナンのベルトを誇りに持って、僕は絶対に死なない。絶対に死なない。僕には誇りがある。英語上手でしょ?」 ――ファンにメッセージを。 「僕のファンに? そうだ、日本のファンの皆さん、そして今日はいっぱいのタイのファンも、そして日本のファンも来てくれています。日本のみんな、僕の友達は家族です。これが僕のパワーであり、友達パワーなんです。本当にありがとうございます。心から敬意を」 [nextpage] ▼メインカード2 ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級タイトルマッチ 3分5R△ペッチデット・ムアイデッド789(タイ/王者)ドロー 判定1-1 ※48-46、46-48、47-47△ジグソー・シットタイランド(タイ/同フライ級王者/挑戦者)※ペッチデットが防衛に成功。  現フライ級王者のジグソーが、同時2階級制覇を狙ってスーパーフライ級王者のペッチデットに挑戦する。  1R、まずはローの蹴り合い。ジグソーは右の強い右ロー、左インローも蹴る。ペッチデットは左インローを蹴り、前蹴りも使う。ペッチデットが強い右ローを蹴り、右ストレート。  右ミドルを蹴られたペッチデットは一気に前へ出て組み付くがブレイク。左ミドルハイを蹴るジグソーに、ペッチデットは飛び込んでの左ボディ。オープンスコアは10-9×2でジグソー、10-9でペッチデットと割れた。  2Rも右ローの蹴り合いから。左ミドルから左右フックを放つペッチデットが前へ出る。ジグソーは下がりながらのワンツー、ペッチデットは左ボディ。ジグソーのワンツーから左アッパーがヒット、打ち合いに行くペッチデットだったが、ジグソーの左フックからの右ストレートをもらってダウンする。ダウン間際にはジグソーが右ヒザを顔面へ突き上げた。  立ち上がったペッチデットは前へ出て打ち合いに行くが、ジグソーの左フックにフラつく。それでも前に出て打ち合いに行くペッチデットにジグソーは右ミドル、左フック、右ストレート。ペッチデットは左ボディ。左フックのダブルから左フック。OPスコアは10-8×3でジグソー。  3Rも前に出るペッチデットに左ミドルを蹴りながら下がるジグソー。ペッチデットはその蹴り足をキャッチしてコカし、ヒザを落とす。ここから首相撲勝負を仕掛け、ヒザを蹴り合うペッチデット。しかし、ジグソーにコカされる。すぐに首相撲に捕まえに行くペッチデットにジグソーが左ボディを見舞う。徹底的に首相撲からボディへのヒザを仕掛けるペッチデット。OPスコアは10-9×3でペッチデットのラウンドに。  4R、右ミドルを蹴るジグソーに組み付いてヒザを蹴るペッチデット。ブレイクになってもすぐに組みに行ってヒザを蹴る。ジグソーも負けじとヒザを蹴り返すが、ペッチデットの蹴りで攻防が終わる場面が目立つ。しつこく首相撲からのヒザを仕掛けていったペッチデット。このラウンドもペッチデットが10-9×3。  5R、組んでくるペッチデットをパンチとヒジで迎え撃つジグソーだが、やはりペッチデットに組まれてヒザをもらう。ペッチデットはヒザを連打してジグソーのヒザをディフェンス、または片足立ちになったところで崩しに行く。  ジグソーは離れながら左ミドル、前蹴りもペッチデットに組まれてヒザを蹴り合う。ジグソーはヒジで迎え撃つが、ペッチデットに組まれてコカされる。徹底したしつこい組みヒザで追い上げたペッチデット。  判定は三者三様でドローに。両者は互いの健闘を何度も称え合った。 [nextpage] ▼メインカード1 ラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級暫定王座決定戦 3分5R〇キリル・ホムトフ(ロシア)TKO 5R 2分29秒×アーワート・カーシンバー(ウガンダ共和国)※ホムトフが暫定王座に就く。  カーシンバーはロボットダンスを踊りながら入場。56勝15敗。ホムトフは18勝5敗。  1R、前に出るホムトフに早くもヒジを打つカーシンバー。上体を左右に振って左右フック、ワンツーを放つホムトフ。どんどん圧力をかけるホムトフは右フックをヒットさせ、打ち返してくるカーシンバーのパンチを上体を振ってかわす。カーシンバーが組み付いてくると軽々と投げ捨てた。  左フックを叩きつけるカーシンバーだが、ホムトフは下がらずワンツーから右ヒジ。カーシンバーにロープを背負わせるとパンチの連打から右ヒジ、さらに首相撲でねじ伏せて倒す。圧倒的なパワーを見せつけたホムトフが10-9×3でリード。  2Rはカーシンバーが前に出て右ヒジを振り下ろす。しかし、首相撲になるとホムトフが投げ捨てる。ワンツー、左フックで前に出るホムトフにカーシンバーがヒジを振り下ろし、ホムトフは口から流血するがパワフルな右ストレート、左右フック。  打ち合いに行くホムトフだが、カーシンバーはヒジを振り下ろし、下がったホムトフへジャンピングハイキック。ついにホムトフの眉間辺りが切れ、流血に。勢いに乗るカーシンバーが右ヒジ、右ストレート。ホムトフは焦ったかパンチの空振りが目立つ。カーシンバーも打ち合いに行き、左フック、右ストレートをヒットさせる。ジャッジ2名が10-9でホムトフ、10-9でカーシンバーを支持と割れた。  3R、カーシンバーは前へ出てくるホムトフに右ミドルハイを連打。ホムトフはテンカオを突き刺し、組み付くと投げ捨てる。右縦ヒジを当てようと前へ出てくるカーシンバーに、回り込みながら右アッパーを狙うホムトフ。左フックからの右ストレートで転倒するカーシンバーだが、右ミドルを蹴る。  ホムトフが左ボディ、右ストレートをヒットさせるが、カーシンバーは被弾しながらもどんどん前へ出て行く。左ボディから左右フック、左フックをヒットさせるが、すぐにホムトフが右ストレートを返す。右縦ヒジを叩きつけるカーシンバーに下がるホムトフ。OPスコアはクリーンヒットを度々奪ったホムトフの10-9×3。  4R、前へ出てくるホムトフに左右ミドルハイを蹴るカーシンバー。コーナーに詰まると縦ヒジで応戦する。右ヒジを振り下ろすカーシンバーに右フックを当てるホムトフだが、カーシンバーはタフだ。前に出るカーシンバーに下がるホムトフが左右フックを浴びせ、首相撲になると豪快にカーシンバーをコカす。  カーシンバーが左ハイから右アッパー、すぐにホムトフがワンツーの連打を浴びせるが、カーシンバーは被弾しながらも前へ出てくる。ホムトフの右アッパーでカーシンバーがヒザを着くが、すぐに立ち上がったためダウンにはならず。ならばとホムトフは右ヒジを強打。それでも下がらないカーシンバー。OPスコアはまたも10-9×3でホムトフのラウンドに。  5R、蹴りながら下がるカーシンバーを追っていくホムトフ。右ストレートを狙っていき、ロープを背負ったカーシンバーに左右の連打を浴びせるがカーシンバーは倒れず打ち返してくる。左右フックの応酬。カーシンバーは飛び二段蹴りからのアッパー、ホムトフは前に出て強打を振っていき、右ストレートで吹っ飛ばす。  コーナーへ詰めて連打を見舞い、逃げるカーシンバーを連打でさらに畳みかける。ホムトフが左フックをヒットさせたところでレフェリーがストップ。カーシンバーは「まで出来る」とアピールしたが、ホムトフのTKO勝ちとなった。 [nextpage] ▼PRELIM 1 120ポンド(約54.4kg)契約 3分3R〇ティト・ジョンソン(米国)判定3-0×オウタイ・ケオスーリン(ラオス)  プレリムファイト第1試合で、注目を集める選手がプロデビュー戦を行った。  その選手とはティト・ジョンソン(米国)。テキサス州サンアントニオ出身の“15歳”で、ムエタイ界の超新星として「The Young God(若き神)」との異名を持つ。  ジョンソンは父親の指導を受けて幼少期からムエタイを始め、家族でタイに移住して格闘技に専念。タイのトップジムであるペッティンディー・アカデミーに所属し、同ジムがスポンサー契約を結んだ史上最年少の外国人ファイターとなった。  アマチュア時代にはデビューから14連勝を飾り、WBCムエタイ・ユースワールドゲームズなどにもアメリカ代表として出場。2026年9月にRWSと15歳にして5年間の長期独占契約を結んだ。  そのジョンソンが今回プロデビュー戦を迎えた。120ポンド(約54.4kg)契約でオウタイ・ケオスーリン(ラオス=20勝8敗2分)と3分3Rで対戦。  1R、開始直後に左前蹴りでオウタイを派手に転倒させ、場内が一気に沸く。さらにオウタイの右ミドルをキャッチし、軸足を蹴ってまたも派手に転倒させた。ワンツーをヒットさせ、飛び込んでの左ボディをヒットさせるとそこから左ボディ4連発。オウタイをコーナーへ追い込むと左右ボディの連打からワンツーの連打でオウタイを圧倒する。  ダウン寸前かと思われたが、タフなオウタイは前へ出る。ジョンソンは前蹴り、テンカオ、首相撲からのヒザ。蹴り足キャッチからのボディ打ちも見せる。オウタイもワンツーを繰り出すが、ジョンソンはすかさず右ストレートのリターン。オープンスコアは10-9×3でジョンソンのラウンドに。  2Rはオウタイが積極的に前へ出る。ワンツーからバックスピネルボーを放ち、組んでのヒザ。離れるとジョンソンは左フック、ワンツー、テンカオ。首相撲からヒザを蹴り合うと、オウタイを派手にコカす。さらに組んでのヒザの蹴り合いとなるが、ジョンソンは右ヒジをクリーンヒット。  ヒザの蹴り合いの中でも離してパンチ、ヒジを繰り出すジョンソンは飛びヒザ蹴りをアゴにヒットさせる。首相撲で完全に抑えるジョンソン。ブレイクになると左ボディ、右ヒザ。オウタイにコーナーを背負わせて右ヒジ、右ストレート。多彩な攻撃を見せてこのラウンドも10-9×3でジョンソン。  3R、右ミドルの蹴り合いからオウタイが逆転を狙って右縦ヒジを振り下ろして前へ出る。ジョンソンは前蹴りとヒザ蹴り、ワンツーで応戦。ジャンプしてヒジを打つオウタイに左右フック、右ストレートでフラつかせる。それでも前へ出て打ち合いを挑んできたオウタイに右ヒジからワンツー、右アッパー、すかさず組んでヒジ、離してワンツー。  かなり消耗した様子のオウタイだが前へ出続け、ジョンソンは前蹴り。スーパーマンパンチを当てたジョンソンは残り30秒で勝利を確信して下がり始め、まだ諦めずに前へ出てくるオウタイにバックスピンエルボーを打つ。さらに舌を出して笑顔で挑発し、前へ出てくるオウタイの攻撃を首相撲で封じた。  15歳とは思えないテクニックと試合運びを見せたジョンソンが30-27×3のフルマークで判定勝ち。プロデビュー戦を勝利で飾った。
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