王者ベクレフ(左)と中村は記者会見からバチバチに(C)RWS
2026年10月10日(土)タイ・ラジャダムナンスタジアム『RWS KNOCKTOBERFEST』にて、ラジャダムナンスタジアム認定ライト級タイトルマッチ3分5Rで対戦する王者イゴール・ベクレフ(ロシア)と挑戦者・中村寛(BK GYM)が、6日に行われた記者会見に出席した。

【写真】4つのタイトルマッチの中で最長の約30分にもわたる言い合いを続けたベクレフと中村(C)RWS
中村は最初にタイ語で自己紹介すると、英語で質問に答えた。
王者ベクレフは「まず初めに、皆さんこんにちは。またここにこうして来ることができてとても嬉しいです。前回の試合は本当に超高速で、わずか35秒で終わりました。今回の一戦もできるだけ早く終わらせて仕留めたいと思っています」と、早い時間でのKOを予告する。
対する中村は「これはキックボクシングの試合ではなく、ムエタイの試合です。もちろん、ここラジャダムナンスタジアムで戦う準備はできています。できるだけ早く彼と戦いたいと思っています。僕はKO勝ちすることだけに集中します。できるだけ早くKOしたいと思っています。なぜなら、現在レオ・ビア(LEO BEER=タイのビール会社)がスポンサーですよね? だから、もし僕がKOできたら、レオ・ビア1年分無料パスをくれないか? KOしたらそういう特典をください(笑)。それに集中します。とにかく早くKOしたいです」と、こちらもKO予告。
するとベクレフは「お前が試合後にビールを飲むことになるのは、病院のベッドの上だな(笑)」と挑発。すかさず中村は「おい、お前は自分の話をしているのか?」と返し、「僕は決して諦めない、絶対に死なない。彼を倒す準備はできています。それだけです。正直言って、この見た目や雰囲気では、控室で初めて会った時から、彼は僕に対して何もできないだろうと思いました。この試合がフルラウンド判定にもつれ込むとは思えません。お前が負けることは誰もが分かっているんだから、そんなことばかり言うのはよせ」と言い放つ。
ベクレフが「自分の実力を証明してみせろ。私の目の前で逃げ出さないことだ。正面に立って打ち合ってみろ。俺はロシアのクズバス出身だ、逃げない」と逃げずに打ち合えと挑発。中村が「ロシアンスタイルだろ? ブン、ブン、ブンと前に出てくる単調なスタイルだろ。知ってるよ」と言うと、「お前はロシアンスタイルの何を知っているんだ?」とする。
中村は「クズバススタイルはいいスタイルだ、リスペクトしている。だが、いわゆるローカルなスタイルだ。『ONE PIECE』風に言うなら、アーロンみたいな大男のスタイル、つまりワンパンチで仕留めるタイプだな。クズバススタイルか、楽しみだね」とニヤリ。
ベクレフが「これはムエタイだ。ムエタイは全ての武器を使う。お前に全ての武器を見せてやるよ」と言えば、中村は「強いものは強い。ルールなんて関係ない」と返答。
続けて中村は「ロシア人ファイターは絶対に一歩も退かない、自分のスタイルに自信を持っていると言うが…時々は一歩退くべきだろ。退かないならお前はバカだ。まあ、僕もバカだからな。つまりバカ対バカの試合だ。お前が俺と話すチャンスがあるということは、有名になるチャンスでもあるんだから、しゃべり続けろよ。試合を楽しみにしている。スースー(タイ語で頑張ろう)、行こうぜ!」と挑発。
「彼は『一歩も退かない』と言っていますが、ビデオで見るといつも下がっていますよ。まあ、彼が逃げたり下がったりしなければ面白い試合になるでしょう。もちろん、この試合ではカオス(大混乱)が起きるはずです」と、そうは言ってるが下がってるだろと指摘する。
ベクレフが「中村、お前は自分が強いと思っているかもしれないが、俺はお前がこれまでのキャリアで対戦した中で最も強く、最高のファイターだ」と言えば、中村は「お前がタイ人選手をどうこう言ったところで、タイ人は常に前に出て立っている。だから三日月蹴りが効くんだ。でも僕はタイ人じゃない。この土曜日に、本当の強いファイターがどういうものかと思い知らせてやるよ。正直言って、彼は自分が思っていたよりも頭が悪いなと少し失望した。僕のスキルのレベルを見れば、自分が僕より格下だということは分かるはずだ。もしそれがまだ分からないなら、土曜日の試合で思い知ることになるし、どうせ僕に負ける」と、両者とも自分の方が強いと主張。

ベクレフは「試合が簡単ではないことは誰もが分かっている。お前は日本のチャンピオンかもしれないが、俺はRWSの世界王者だ。非常に興味深い試合になる」と、日本王者と世界王者の違いを見せてやるとした。
しかし中村は、目の前のベルトを持って「これは世界(トーナメント)王座のベルトだ」と言い、「すみません、水を飲みすぎてトイレに行きたくなりました。行ってきていいですか?(笑)」と席を立つ自由人ぶりをタイでも発揮していた。
ベクレフの「アイツは本当にトイレに行きたかったんだな。いないところで悪口を言うわけにはいかないな(笑)」との言葉で、この会見は終わった。





