修斗修斗
ムエタイ
レポート

【ONE FF】デンサヤームはモラディのヒザに悶絶KO負け、RISEの稲井良弥が持ち前の剛腕を爆発させダウン奪ってONE初陣で勝利、SB2階級制覇の川上叶が抜群の安定感で初参戦初勝利

2026/09/04 20:09
The Inner Circle 29&ONE Friday Fights 1692026年9月4日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTにてLIVE配信 ▼第12試合 フェザー級(-70.3kg)ムエタイ 3分3R×デンサヤーム・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレックフェアテックスジム)KO 2R 2分36秒 ※左ヒザ蹴り〇アルマン・モラディ(イラン) デンサヤームは85勝(10KO)28敗3分の戦績を持つムエタイの猛者。175cmの長身サウスポーで、ロングリーチを活かして蹴り技を得意とする。2019年『True 4U』のバンタム級トーナメントで優勝。2020年3月の『K'FESTA.3』でK-1初参戦を果たし、判定負けも武居由樹を長い手足から繰り出すパンチと蹴りで苦しめた。2022年から日本に移住し、K-1を主戦場にするも連敗。 2023年11月にKNOCK OUTのオープンフィンガーグローブ戦に臨み不可思に判定で勝利すると、12月のKrushでは町田光にも判定勝ち。2024年2月のKNOCK OUTではマルコス・リオスをヒジでTKOに破って3連勝も9月にエイ・マムリンプートングに延長RでKO負けを喫した。12月のKNOCK OUT-REDスーパーライト級王座決定戦で良太郎を2RにTKOし、王座に就いた。2026年6月、久井大夢と初防衛戦を行うはずだったが前日計量で3.1kgの大幅オーバー。試合はノーコンテストルールで行われてドロー、王座ははく奪された。 モラディは2025年9月のONE FFで初参戦。中国のジャオ・チョンヤンにKO負けを喫したが、2026年3月の2戦目では英国のオーティス・ワグホーン(スアキムと激闘を展開した選手)に判定勝ちしている。今回が3戦目。IFMA世界王者に2度輝き、元イラン王者の実績を持つ。強烈な右ローキックが主体の攻撃的なスタイル。  1R、デンサヤームはサウスポーからジャブと左ミドル、左インロー。モラディもワンツーの連打で前へ出ていく。デンサヤームの左ミドルをもらっても突っ込んで行くモラディだが、首相撲に持ち込んでもヒザを蹴るまでには至らない。逆にデンサヤームが左ヒジを繰り出す。デンサヤームは左ミドルで自分の距離を保ち、モラディが組んでくるとコカす。  モラディは右ミドルから組み付くが、組むだけで終わる。次は右ミドルからのバックハンドブローを繰り出すもデンサヤームにかわされる。蹴りを当てていたのはデンサヤームだが、前に出たモラディがどう評価されるか。  2Rも左ミドルを蹴り、左ストレートで前に出るデンサヤーム。モラディは左右の連打から組み付く。離れるとデンサヤームが左ミドルの2連打、モラディは右ストレート。左ミドルを蹴るデンサヤームにモラディはパンチの連打で入ってくると、デンサヤームがヒジを打つ。  デンサヤームが蹴り、モラディが連打で突っ込んで組み付く、そしてブレイクという展開が何度も続く。デンサヤームも組まれ際にヒジを狙うがクリーンヒットはない。  下がって距離をとるデンサヤームに、モラディが今度は飛び込んでの左ヒザ。これがレバーに突き刺さり、デンサヤームはダウン。悶絶して立ち上がることは出来ず、レフェリーがここでストップした。  モラディは「勝ててとても嬉しいです。チームメイトとコーチに感謝しています」と勝者インタビューに答え、今大会初のパフォーマンスボーナスを獲得した。 [nextpage] ▼第6試合 フェザー級(-70.3kg)キックボクシング 3分3R×ダニエル・ヴォーティア(ガーナ/スペイン/Kenshiro Gym)判定1-2〇稲井良弥(TARGET大森/RISEウェルター級3位)  稲井はISKAオリエンタルルール日本スーパーウェルター級王者、第4代DEEP☆KICK-70kg王者で18勝(13KO)3敗1分の強打者。デビューから都木航佑らを相手に5連勝(4KO)を飾り、中野椋太とRISEウェルター級王座を争ったがKO負け。その後、11連勝(7KO)を飾っていたが、前戦の2026年3月には髙木覚清に判定負けを喫した。現RISEウェルター級3位。  なぎ倒すような豪快左右フックでKOの山を築いてきた稲井は、相手の攻撃をもらう危うさもある。序盤からKOを狙って思い切り打って蹴るスタイルはONE FFでも場内を沸かしそうだ。  1R、軽快なステップから飛び込んでのワンツーを繰り出すヴォーティアは、スイッチも使って長いジャブを伸ばす。稲井は右ロー。ヴォーティアのワンツーには右クロスを合わせに行く。稲井が右フックを振るとヴォーティアはテンカオ。徐々に圧を強める稲井は左右フックをブンブンと振り回し、右ローから再び左右フック。  ヴォーティアは長いジャブを返し、ワンツー。すぐに左右フックで前へ出る稲井は右ミドル、右インカーフ。サウスポーから左ハイ、左ミドルを蹴るヴォーティアは飛びヒザ蹴りからの右ストレートを繰り出す。左右フックを振って前に出る稲井だが、ヴォーティアはテンカオを合わせた。ヴォーティアのラウンドか。  2R、ワンツーから前に出る稲井は右ハイ、そして右フック。ヴォーティアは左ミドルを蹴り、スイッチするとワンツー、またスイッチしてのジャブ。さらにスイッチしての左ミドル。右に左にとめまぐるしくスイッチするヴォーティア。稲井が入ってくるとジャブを打ち、飛びヒザを放つ。  ヴォーティアが左ミドルからの右ストレート。ヴォーティアは前足を上げ下げしてのフェイントで稲井をけん制する。左右の連打から右ハイ、左右の連打からヒザと仕掛けたところで、稲田が前へ出ようとすると距離をとる。稲田が近付いてくるとバックハンドブロー。  完全にヴォーティアのヒット&アウェイペースかと思われたが、稲田はヴォーティアがコーナーを背にしたところで右フックからの左フック。ダウンを奪う。前へ詰める稲田は左右ボディ、なぎ倒すような左フック。持ち前の強打で稲田が試合をひっくり返した。  3R、左右の足を上げ下げしてフェイントし、右ロー、左ミドルを蹴るヴォーティア。稲田も右ミドルを返す。ヴォーティアの左ミドル、左ストレートをもらった稲田だが、頭を振って“効いてないよ”のポーズ。左右フックを振り回す稲田にテンカオを合わすヴォーティアだが、稲田は下がらない。  無謀とも思える突進を続ける稲田は左右フックを振り回し、ヴォーティアはヒザを突き上げる。ヴォーティアの左アッパーにも下がらずボディへ打ち込む。稲田の左フックに吹っ飛ぶヴォーティア。稲田は右ミドルを蹴って右のフルスイング。ヴォーティアは左ミドルとジャブを当てながら下がっていく。ヴォーティアの左ストレートをもらってもカモンゼスチャーをして前へ出る稲井。  被弾も多かった稲井は判定2-1でONE初参戦初勝利となった。 [nextpage] ▼第1試合 ONEフライ級(-58.9kg契約)キックボクシング 3分3R×イザヤ・バダト(オーストラリア)判定0-3〇川上 叶(龍生塾/シュートボクシング2階級制覇) 川上は2016年8月にデビュー。2019年11月に初代SB日本バンタム級王座決定戦を制して王座に就くと、2022年4月には同フェザー級王座決定戦にも勝利して2階級制覇を達成。RISEにも参戦して安本晴翔、京谷祐希に勝利し、2023年4月に山田彪太朗に敗れ王座を失うも、12月にはK-1で斗麗からも勝利して実力を証明した。2025年2月には彪太朗の弟・虎矢太から勝利を奪ったが、4月の彪太朗との再戦では僅差で敗れ王座奪還ならず。S-cupでは1回戦で安本にリベンジを許した。戦績は15勝(6KO)9敗。現SBフェザー級1位。 バダトはISKAなどのナショナルタイトルを3度獲得している。左右ローキックを主体に左フック、左ボディへつなげ、後ろ蹴りや胴廻し回転蹴りといった大技も繰り出す。2026年4月にONE FF初出場、RISEフェザー級15位・指田烈を1R1分14秒、頭部へのヒザ蹴りでKOした。  1R、右インローを蹴って来るバダトと川上は左ストレートを打ちながら前へ。バダトの右ミドルにも左を合わせに行く。離れると左インローから左ストレートの川上。左の三日月から左ハイ、さらに左ボディストレートを打って前へ出る。そこへバダトはバックハンドブロー。  川上のジャブに右ハイを合わせるバダト、川上はブロック。ジャブを突き、左インローを蹴る川上にバダトは右ミドル。回り込んでバダトの圧を外す川上は左ストレート、ジャブ、左インロー。バダトが蹴ってくると左ストレートか左インローを返していく。川上のラウンドか。  2R、前に出てくるバダトにジャブ、左ストレート、右フック。バダトも右ミドルを蹴って前へ出る。左ストレートを顔面とボディへ打ち分ける川上にもバダトは下がらずワンツーと右インローを返す。バダトの左フックをかわして左奥足ローを蹴る川上。この左ローが何度も決まる。さらにジャブを突く川上。バダトは完全にスローダウンし、川上のラウンドに。  3R、川上は左ストレート、右フックを打って左ローを蹴る。右に左にと動き、バダトが追ってくるところに左ボディストレート、左ロー。先に当てる川上にバダトはなかなか手が出ない。前に出るワンツーも力がなく、川上の左ストレート、右フック、ジャブをもらう。  バックハンドブローを多用するバダトだが空を切る。川上は左ストレート、右フック、さらに左フック。バダトの右ストレートにはアッパーを交えた3連打を返す。バダトのバックハンドブローはヒジが当たり、注意を受ける。最後にはスーパーマンパンチを放ったバダト。  判定は3-0で川上の勝利。安定した強さを発揮して、ONE初参戦初勝利を飾った。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.345
2026年7月23日発売
9.10『超RIZIN.5』でRIZIN&PFLダブル王座戦のシェイドゥラエフ&AJ・マッキー独占インタビュー。榊原CEO、野村駿太、クレベルも。K-1 朝久泰央×大久保琉唯×木村萌那
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント