山田真子との決着戦に臨むKiho、その視線の先には――
2025年12月30日(火)東京・国立代々木競技場第二体育館『KNOCK OUT.60 ～K.O CLIMAX 2025～』（U-NEXT配信）にて、KNOCK OUT-BLACK女子アトム級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、山田真子（GROOVY）の挑戦を受けての初防衛戦に臨む王者Kiho（KNOCK OUT GYM 調布）が12日（金）都内にて公開練習を行った。
Kihoは「たまたまトレーナーが来れなくて」と一人でシャドーボクシングのみを披露。「めちゃくちゃいい感じに追い込めているし、自分的には前回よりも仕上がりはいいです」と明るい表情でコメント。
KNOCK OUTのビッグマッチ出場は今回が初めてとなり、「念願です。6月、12月とやっていてずっと出たかったんですけれど、怪我やタイミングで出られなかったので嬉しいです。前回ああいう結果になってしまって、凄く悔しい気持ちではあるんですが、結果的には年末のビッグマッチでタイトルマッチも出来るので、本当に良かったなって思います」とのプラス思考。
しかし、その悔しい気持ちはずっと引きずっていたのかと聞かれると「ずっと悔しいのは残っているので、しっかり次の試合で決着つけないとずっと悔しいままだと思う。その気持ちを含め練習に取り組んでいます」と、9月の王座決定戦での初対決から持ち続けているとする。
前回のような自分ではないという確信は練習でつかめたか、との質問には「違うところは見せられると思います」ときっぱり。「いい感覚で練習できているので、絶対に何か違ったところを見せなきゃいけないと思っています。自分自身もそれは凄い楽しみにしています」と、前回とは違う自分を見せられる自信があるとした。
山田も前回と違うことをしてくるのでは、と問われると「何かしら変えてくるとは思うんですよ。でも、この期間でレベルアップできるのは自分だと思っています。相手もしてくるだろうけれど、自分はそれ以上に。いろいろ倒せる準備とかやっているのでそこは大丈夫です」と、自分の方がノビシロがあるとする。
以前とは違い、言葉からも表情からも自信を感じさせるKiho。その根拠を聞かれると「何だろう…分からないですけれど、そういう気持ちでいないと、と思って。自分に自信がないのは良くない、それが試合に出ちゃうと思うので、そう思っています。自信あるって自分に言い聞かせています(笑)」と、精神的にも強くなったところを感じさせる。
前回の初対戦は判定で物議を醸してしまった分、今回は完全決着しか望まないという。
「自分的には判定には行きたくないなと。しっかり倒して胸を張ってチャンピオンだって言いたいなと思っているので。判定に行ってもダウン一つは取って、しっかりと明確にさせて終わりたいです」
そうしないと年は越せないかと聞かれると「はい、本当にそうなんですよ」と即答。「自分自身が納得いかないので。今年最後ぐらいは笑って終わろうかなと思います。なかなか自分なりに納得いった試合が少ないので、最後ぐらいは『よくやった』って自分に言えるようにしたい」と話す。
そして、今大会で他の女子の試合は意識すかの質問には「もちろん、意識しないわけではないですし、自分の試合に集中するのはそうなんですけれど、やっぱり面白い試合をしたいなと思っています。女子だからとかじゃないんですけれど、男子の試合よりも面白い試合、目立つ試合をしたいっていうのが１つあります」と、他の試合に負けたくないとの負けん気の強さを見せるKiho。
そのもうひとつの試合――これまでKNOCK OUTの女子部門をけん引してきたぱんちゃん璃奈と、直接対決して世代交代したいとの気持ちはないかと聞かれると「そうですね、はい。しっかりここで勝って、今やってることも違う（ぱんちゃんは今回REDルール、KihoはBLACKルール）と思うんですけれど、（ぱんちゃんの）引退試合とかで出来たら面白いんじゃないかなって自分の中では思っています」と、直接対決で勝ってバトンを受け取りたいと語った。
