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【RISE】試合も指導も全力で臨むパヌワットが日本へ来て学んだことを語る、常陸飛雄馬はタイ修行中「必ずKOで勝って締めくくる」=1・28スーパーフェザー級王座決定戦

2025/12/11 16:12
 2026年第一弾大会となる1月28日(日)東京・後楽園ホール『RISE 195』の対戦カード発表記者会見が、12月11日(木)都内にて行われた。  10月に開幕した「第7代RISEスーパーフェザー級(-60kg)王座決定トーナメント」の決勝戦=王座決定戦3分5R延長1R、同級1位パヌワット・TGT(タイ/TARGET)vs.同級2位・常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA)が今大会にて行われる。  常陸は年末までタイ修行中のため「サワディカップ。今タイに武者修行に来ています。1月は必ず勝って王者になります。相手選手の印象は一発があって上手い戦い方も出来るタイ人だなと思っています。でも必ずKOで勝って締めくくって、来て良かった思える試合を届けるので、皆さん会場まで応援に来てください」とのメッセージが読み上げられた。  会見に出席したパヌワットは「RISEチームの皆さん、伊藤会長、そして僕を応援してくださるファンの皆様、ジムのチーム・選手のみんな、奥さん、僕の家族、僕がこうして選手として戻ってこれたこと、ここまで来れたのは皆さんの応援のおかげ、そしてチームの皆さんがこういう機会を与えてくださったからです。  また選手として力を発揮できるすることが出来る機会があるとは思っていませんでした。前回の試合は(その前の試合がKO負けで大怪我を負ったため)逃げたくなるような気持ちもありましたが、今回は必ず皆さんの期待と応援に応えられるように王者を目指して必ず勝ちに行く試合、皆さんの期待と応援に応えられる試合を届けたいと思います」と挨拶。  対戦する常陸の印象を聞かれると「非常に強いパンチを持っている。何よりも強い心、強い精神力を持っています。凄く集中力の高い選手だと思っています」と評する。  激闘派の常陸に対し、同じく激闘を演じるのか、それともテクニックでスマートに戦いたいかとの質問には「常陸のスタイルに合わせられるように練習して備えてきました。防御、反撃、返しの部分で僕のテクニックを使って見せていきたいと思っています。前回の試合では相手がサウスポーだったこともあって難しい試合になっていたが、今回は得意なオーソドックスの相手。通常通りのスタイルの戦い方が出来るので、僕のスタイル、強さ、より多くの前回は見せられなかったテクニックを見せたいと思っています」と、激闘に合わせながらもテクニックを見せたいとした。  決勝に向けては「前回の試合でもそうだったけれど、僕の場合はジムでのトレーナとしての仕事もあります。週2日の休みや仕事の合間、寝る時間や食事の時間が遅くなってもいかに試合に備えて身体を強く鍛えるかが毎回のチャレンジだと思っています。今回ももちろん仕事を休むつもりはないし、タイにいる家族のために働き続けないといけないので、仕事にも全力を尽くす中でランニングなどの身体を鍛える時間を隙間時間に作ってどっちも全力で、どっちも両立させて任された役割を果たすことが僕のやるべきことです」と、ジムのトレーナーと選手としての自分の練習を両立させることが大事だとする。  加えて「全ては心の持ちよう次第だと思っています。出来ると思えば出来ないことはないと信じています」との信念を口にした。  パヌワットが日本、常陸がタイで練習しているという逆転現象が起こっていることには「今日、常陸がタイにいることを知りました。彼の本気、全力だという心意気を感じました。それに刺激をもらったのも事実です。ただ練習はそれぞれ様々で、誰もが全力を尽くして練習に挑んでいる。全てはリング上で証明されることになり、その時の頭の使い方、その時の状況に応じて結果は変わって来ると思っています。誰がどこで練習しようと、全ては試合のリングの上で分かることだと思います」と話す。  トレーナー業との二刀流でタイにいる時よりも大変だが、そこで向上している部分は何か、と聞かれると「僕が日本に来て強められたのは間違いなく向上心。目的に向かって全力を尽くすことです。以前との大きな違いは日本に住んでいること、そして日本人と多くの時間を過ごしていることです。日本人の皆さんは常に仕事にも練習にも何事にも全力を尽くしています。そういったタイと違う点、日本人の皆さんの規律や礼儀正しさ、さらにテクニックの種類も多くて新しく学ぶことが常にあります。目的の大きさに関わらず、常に全力を尽くし、挑んでいく日本人の姿に刺激を受けています。それが日本に来て学んだことだと思っています」と答えた。  また、TARGETとTARGET SHIBUYAの選手がプロ公式戦で対戦するのは初ということについて、伊藤隆RISE代表は「やっとTARGET同士選手が育ってきたということですよね。僕は今、現場の指導には入ってないんです。指導に入っていたら複雑な気持ちになるでしょうが、入っていないので逆に嬉しい気持ちが大きいですね」とした。
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