「久々に日本人と戦える」って感じ

――去年3月に行われたK-1との対抗戦での江川選手との試合以降、ずっと海外の選手と試合をしていましたが、“対日本人”という部分で何か思う事などはありますか?
「『久々に日本人と戦える』って感じですね。海外の選手って未知じゃないですか。戦績のデータも未知ですし、予測が通じない所もあると思うので、そういう部分では『日本人選手と久々に戦ったらどうなるんだろう』っていう自分自身の楽しみがあります。あとオーソドックスの選手と戦うのも超久しぶりなんですよね。相手もガンガン来てくれる選手なので、戦うのが本当に楽しみです」
――オーソドックスやサウスポーに対して、苦手意識やこっちの方が得意だなっていうのはありますか?
「そういうのは言わない方が良いですし、そういう意識をしたらいけないなと思っています。どちらかというと、オーソドックスやサウスポーよりも、戦いのスタイルの方が気になりますね。自分の中で面白くないなと思うスタイルの選手とは噛み合わないのでそこに噛み合わせに行けるようにしていくことが今後の課題ではあります」
――そういう意味では、今日一貫してお話ししている“自分のペースで戦う”とか“自分の得意な分野でやりたいようにやる”という所にもつながっている感じがしますね。
「試合への気持ちの作り方にもつながっていると思います」
――試合に向けて充実していますか?
「めちゃめちゃ充実しています。自分の戦いをしっかり見つめ直して、自分の良さだったり弱点も含め『こういう戦いで、こういう風にやっていこう』っていうのが定まっているので、それは決して相手に合わせたっていうわけではないし、それを実際の試合の中で自分のペースにしていかないといけないので、そこがどうなるかっていうのは試合になってみないと分からないですけど、充実していて確実に成長を感じながら試合に近づいています」
――メンタル的なバランスを保つためにやっている趣味やリラックスできる事などはありますか?
「サウナが好きなので、サウナに行ってリラックスしたり、オフの時に妻と出かけたりとかしています。やっぱり試合前は特に考えてしまうんですけど、プライベートの時間で何も考えずに済む時間を作ってリラックスしています。そういう時間のおかげでメンタルは割と保っていられます。『どうしよう』って不安になっても仕方ないと思っているので、良い方向に進むように、周りのお陰でメンタルはしっかりと保てています」
「改めて今そう思うと確かに大きいですね」
――特に試合に関しては奥様から色々と言われることはないですか?
「そうですね。あまり格闘技とかに興味がないので(笑)」
――会場には来ていますよね?
「会場には毎回来てくれているんですけど『こういう攻めで、相手が今こういう段階にいて、勢いがあって』とかは全然気にしてなくて、僕が家庭を守るために戦っているので、その仕事として『絶対勝てよ』っていう感じですね(笑)」
――それくらいの距離感がいいのかもしれないですね。
「プライベートと仕事が分かれるので丁度良いかもしれないです」
――まだ先のことになるかもしれませんが、仮にベルトを獲得したとしたら、再び世界に挑んでいきたいという思いは強いですか?
「もちろんです。ベルトを獲った後にどうするかとかはまだ考えていないですけど、戦いたい選手が何人かいます。まずは11月のトーナメントの決勝戦の結果次第だと思うんですけど、いつかエン・ペンジェー選手にやり返さないといけないなと思いますし、ずっと戦いたかった中村寛選手にも挑戦したいです。あとは過去の自分との戦いにもなるんですけど、今回の王座決定トーナメントには怪我で出れなかったチャンヒョン・リー選手とも戦いたいです。自分がチャンピオンになったらそこの壁は絶対に乗り越えたいなと思っています」
――最後にファンへメッセージをお願いします。
「10月19日は本来の自分の全てを出し切って、必ず白熱した面白い試合をしてKOするので楽しみにしていてください。応援よろしくお願いします」



