【K-1】須藤元気プロデューサーが波紋を呼んだ「K-1とKrushの統合」について語る「軽量級のK-1 SPEEDじゃないですけれど、そういったカテゴリーを作ってフィーチャーしていけば」

　2025年11月15日(土）東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD MAX 2025～-70kg世界最強決定トーナメント・決勝ラウンド～』の追加対戦カード発表記者会見が10月10日（金）都内にて行われ、会見後に須藤元気K-1プロデューサーが囲み取材に応じた。 　自身のSNSにて発信し、大きな波紋を呼んだK-1グループの2大ブランドであるK-1とKrushの統合について「ブランドが2つあるというのはメリット・デメリットがあると思うんですよね。ユニクロとGUみたいな形での見せ方もありますし。ただ、K-1が年間5試合っていうのはちょっと少ないんではないかなと思います。 　前回の9月大会は、選手を正直追っていなかったのであまり見ていなかったんですけれど、今日選手を一人一人見たらみんな華がありますね。みんなカッコいいなって思っちゃったりして、スター性があるなって感じたんです。軽量級のカテゴリーもあったら面白いんじゃないかなと。K-1 WORLD MAXが65kg～70kgだとしたら、それ以下の階級の選手もちゃんとフィーチャーしていけば結構盛り上がるなっていう気がしたんですよね。 　トークも上手いし、カッコいいし、それぞれ華があるので、もっともっと立てられると思うんですよね。大久保琉唯選手や朝久泰央選手は人気がありますし、キャラクターが凄くあったりするので。この軽量級のK-1 SPEEDじゃないですけれど、そういったカテゴリーを作ってフィーチャーしていけば、もっとお客さんが来るなと思いましたね」と、重量級中心のK-1 WORLD GP、中量級中心のK-1 WORLD MAXに続く“第3のブランド”として軽量級中心のカテゴリーの大会を立ち上げるのはどうかと思ったという。 「年間のK-1の大会数を増やして、統合も含めて、Krushはもう18年ですか、歴史もあるので、そこをちゃんとリスペクトしつつ、ただその変えていくところは変えていかなければいけないなと思っております。ちょっと見えにくいと思うんですよね。ホームページがK-1とKrushが一緒だったりとか。やはりちゃんと線引きして違う団体として見せてやっていかないと。二軍感って出してはいけないと思いますし、KrushはKrushでちゃんと誇りを持って、逆にKrushのチャンピオンがK-1のチャンピオンに勝ってしまうような構図で出来るような団体にしていくという見せ方もありますし。今はひとつに全部ガッチャンコになっているので、その線引きはしていきたいなと思っています」と、統合ではないやり方も考えていると明かした。 　9日に行われたKrushの記者会見では、宮田充Krushプロデューサーから「組織の一員なので…僕個人としては、潰せるものなら潰してみろって感じですね」との発言があり、さらに大きな波紋を呼んだが、須藤Pは「潰す、潰さないというよりは、あくまでも統合っていうところで、していくか・していかないか。KrushはKrushでいい選手がたくさんいるし、盛り上がっているから、逆にKrush自体もテコ入れしていかなきゃいけないフェーズに来てると思うんですよね。 　そこはやはり宮田さんは本当に百戦錬磨ですし、僕もまだまだ宮田さんに選手の特徴とかを教えてもらいながら今いる状況なので、そういったところは二人三脚でやっていきたいというところはありますね。K-1の軽量級部門を作る選択肢もあるし、統合もあるしっていう。ただ、今のこの現状は僕自身はもったいない気がします」と、Krushを潰すという考えはないとした。 　スタッフと食事してK-1愛、Krush愛に「胸を打たれた」と言い、「ミーティングで『どうしましょう？』って簡単に言っていたけれど、そういったところはちゃんとスタッフの想い、選手とファンの想いを上手く汲み取りながら。別に喧嘩するつもりではないので。ただ、やはり第一にやっていかなきゃいけないのは、その選手たち、ファンの人たちにちゃんと喜んでもらえるステージを作っていくということなので、そこは意識してやってきております」と、それぞれの想いを意識しながらK-1改革を進めていきたいと語った。