2025年10月12日(日)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT.58』の追加対戦カード発表記者会見が、9月16日(火)都内にて行われた。
KNOCK OUT-REDライト級3分3R延長1Rで、古村匡平(FURUMURA-GYM)vs.久井大夢(TEAM TAIMU)の注目のメインイベントが決定。
【写真】ONE Friday Fightsで活躍するプンルアンを豪快KOした古村 古村は幼少の頃よりムエタイを学び、ムエタイ仕込みの強烈なミドルキック、ヒザ蹴り、パンチを武器とする。2023年4月に強豪スリヤンレックからTKO勝利を奪い、11月には元ルンピニー王者のバットマンから殊勲の勝利を収めた。2024年はRIZINとカンボジアのクンクメールに出場も黒星。2025年2月のゴンナパー戦では判定負けと不調が続いたが、前回8月大会でプンルアン・バーンランバーを3R KOで下してKNOCK OUTライト級最前線に名乗りを上げた。戦績は24勝(11KO)7敗1分1無効試合。
久井はKNOCK OUTアマチュアで3階級制覇を達成後、2022年4月大会でプロデビューしてKO勝ち。12月の王座決定戦で3戦目にしてKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座に就いた。2023年9月には大谷翔司に判定勝ちでKNOCK OUT-BLACKライト級王座に就き17歳にして2階級制覇を達成。2024年6月、龍聖とKNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座決定戦を争い、17戦無敗だった龍聖に初黒星を付けて三冠を達成した。
【写真】9月にONE Friday Fights初参戦、テクニックで完封勝利を収めた久井(C)ONE Championship 11月にロムイーサンに敗れるも12月の「KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座決定トーナメント」で優勝、再び同王座に就いた。他団体やカンボジアのクンクメールでも積極的に試合を行い、2025年2月にはIPCC世界-60kg王座をカンボジアで獲得。4月のIPCC世界-61kg王座決定戦ではチョムラウンに判定負けを喫したが、6月に龍聖との再戦を制してKNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座の初防衛に成功。7月にライト級転向第一戦でロムイーサンとの再戦で判定負け。9月に『ONE Friday Fights』初参戦を果たすとONEムエタイで完封勝利を収めた。戦績は17勝(5KO)5敗。
会見に同席した山口元気KNOCK OUT代表は「久井選手が今までの実績通りに古村選手を完封するのか。もしくは古村選手がプンルアン戦の再現を起こすのか。この結果・試合内容や、ファンの期待感を持てるような試合をしてくれれば、年末にゴンナパーとやることになると言っても過言ではありません」と試合内容などによっては、この一戦の勝者が年末のビッグマッチで現チャンピオンのゴンナパーと対戦する可能性が高くなることを明かした。
古村は「今回のテーマは100%必ずKOで久井君を倒して、12月30日に俺がしっかりゴンナパーから必ずベルトを奪ってKNOCK OUTに取り戻します」、久井は「調子もいい感じにきているので、いい試合して絶対に勝ちます」とそれぞれが意気込みを語った。
お互いの印象を聞かれると、古村は「この年齢にしては、すごく完成されたファイトスタイルで本当にスピーディーな選手だなと思います」と高評価。
久井は「一発で倒せる力を持っていて、力強い試合をする印象」というが「自分がダウンすることさえなければ、負けることはない相手だと思っているので、しっかりここで勝ってベルトに近づきます」と自信満々に答えた。
これを受けて古村は「そう来てもらわないと。僕も久井君に挑むつもりでやりますし、絶対に必ず倒して失神させようと思っているので、お互いに全力で仕上げて10月12日は本当にメインにふさわしく、最高の試合が出来るように僕も全力を尽くします。僕は身体が強い自信がありますし、どんどん詰めて僕の“魔王の一撃”を食らわせようと思っています」と気合い十分。
9月12日にはタイ・ルンピニースタジアムで開催された『ONE Friday Fights』に弟の古村光が出場し、2R KO勝利したことを受け、「純粋に弟の勝利は嬉しいですし、僕の試合につなげてくれたので、僕もしっかり10月に必ずKOで倒して勝って、またさらにつなげたい」とモチベーションは高まった様子。
また、重森陽太vs.小林司のライト級の一戦が決定した感想を聞かれた古村は「僕がずっと追い続けている重森がやっと復帰ということで、そこは注目していますし、必ず決着をつけるべき相手だと思っています。しっかり重森に勝ってもらって、俺もしっかりKOで倒して勝つので、いつか必ず重森とのカードも実現できるように、しっかり勝ちます」と念願の重森戦を実現させるためにも勝ちたいという。
一方、久井は前戦となった9月5日の『ONE Friday Fights』ではチャン・チンタオ(中国)に判定勝ちを収めており、「得られたものはありませんが、相手の圧力が強くてああいう試合になりました」と反省し「今回は僕もしっかり倒しにいきます」と古村戦ではアグレッシブに攻めたいとした。
【写真】現KNOCK OUT-REDライト級王者のゴンナパー 最後に、改めてゴンナパーとの再戦に向けての意気込みを聞かれた古村は「2月にゴンナパーに負けてから、ゴンナパーへのリベンジを誓って、自分が一番足りないものを埋めていくことをずっとやってきているので、次にやったら負けるつもりは全くないし、必ず勝ちますし、KNOCK OUTでゴンナパーに勝てるのは俺しかいないと本気で思っているので、必ず俺がゴンナパーからベルトを取り戻します」と言うと、久井は「自分もめっちゃいい試合した上でしっかり勝って、ゴンナパー戦を見据えているので絶対ベルトを獲ります」とゴンナパーに挑むのは自分だとアピールした。